世の中の見える世界から見えない世界まで思いっきり。特に、子供、教育、不登校、自閉症等 情緒に関心あり
天まで届け
さんまの改革
とにかく夕方や休みの日、子どもの声があちこちから聞こえてくる。「子どもは遊びをせんとや生まれけむ。」ではないが。町も田舎もどこも生き生きし、子どもはもちろん大人も年よりも幸せな気分になる。
それだけでも十分なのだが、実はこの中に、社会にとって大事な大事なものが隠されている。(お金と違ってすぐには見えない。)
今、国が経済の国際競争力だ、少子化だ、いじめ自殺だと声だけ大騒ぎしているが、その答えがこの「さんま」の中に含まれている。
秋刀魚の栄養価は高い。国際競争力で人材が日本の唯一の資源であることは誰しも認める。要する、会社はじめ社会で必要な力を発揮できる人間が必要だという意味である。
体力や精神力や普通言うところの人格は勿論、会社や社会を発展させられる智恵や創造性は特に求められる。現在の教育制度や今やろうとしている制度が全く逆になっていることはあまり人は口にしないが、現実を見れば十分証明されているはずだし多くの人が感じているだろう。
いい悪いは別にして、戦後の壊れ疲弊しきった社会の復興を担ってきた人たちは十分秋刀魚を食べてきた人たちだ。残念ながらそこの伝承が出来ていない。
40年も教師をやってきたが、学校の勉強の中に、良質の秋刀魚の栄養は無い。戦後よく食べた(おから)見たいなもの。どれだけ食べさせても肥満になるだけで、社会が求める真に競争に勝てるような人材は育つはずがない。これは日本の教育制度だけの問題というのではなく、歴史や国を超え、(環境などによって、意味合いの違いはあるものの)基本的には、どの民族も、秋刀魚の栄養でその力をつけることを暗黙に了解し、基本にしてきた。(日本だけでなく、国際的にもそうでない傾向は見られるが)それを都市化とお金を前に忘れている。秋刀魚の隠された栄養は、体力をつけることにある。個人の体力や学力の土台になるのは当然だが、国際的経済競争力の体力に欠かせない。
すぐ現金に変わるものではないが、人的な先行投資になるはず。「教育は100年の計」といわれる所以もそこにある。
目先の即戦力や使い捨ての今の風潮とは違い、子どもも大人も元気になる。経済のマイナス成長路線をとっても経済的にも、精神的にも幸福になり笑顔は倍増する。