投資

 私は定年後、株式への投資を始めて3年になる。授業料?や冷汗をかくようなこともありリスクも払ったが、今は授業料も払い終わり、いろいろな意味で株式投資をして良かったと心から思う。家族や友人も喜んでいるようだ。
 ところで、株をやっていて面白いことに気が付いた。福沢諭吉(お札・お金・資本)は労働時間も休日も昼夜の区別無く働き通しということだった。投資は休みなく上がったり下がったりする。銀行預金の利子も、サラ金の借金の利息も同じ。当たり前のことだがこのことに気が付き私はその不思議さに大発見をしたような気分になった。お金とははそういうものなんだ。

 政府は今、来年度の国家予算を組んでいる。国民から集めた税金の使い道の計画である。(少々、語弊はあるが)考えて見ると政府がどの事業にどれだけお金をかけるか。わたしがどこにどれだけ投資するかと似たところがある。

 投資をして儲ける場合もあれば、損する事もある。今、国が子孫に付けを回すような借金があるのは,投資で失敗した結果と言えるだろう。(勿論政府だけの責任とはいえない。)税金の大口を払う大企業に頭が上がらないのも仕方が無い。

 総理は記者会見で、赤字国債を減らし、いじめ対策の予算を増やしたことで「メリハリのある予算を組めた」と胸を張っていた。

 私はこの感覚が(お坊ちゃま)で、こんな感覚で投資をするのから赤字になるのは当然だと思った。ここに来て、いじめ・自殺がメディアで喧伝され、その対策費としてカウンセラーや電話相談事業を拡大する教育予算の増額をしたらしい。教育に少し明るい人だったら、総理のような言い方はしないはず。いじめ・自殺は不登校や発達障害児の激増と同じ鉱脈にあるし、基礎学力の低下とも相通じている。(いじめ)だけ見ても,ここに来て騒がれているが、いじめの質の異変は少なくても20年前から現場では言われていたことである。病気で言えば(こじらせた)も同じ。メリハリなどと得意げに言うのはいかに従来も今も教育を知らず無策なのかをあからさまにするだけではないか?と思う。

 いじめ対策の投資(予算の増額)が当たればいいが、今までの経過(株で言うチャート)をみるとまず当たるはずはない。全体的に教育のリスクを膨れ上がらせ先延ばししているだけではないか。せめてリスク管理の用意が準備されていればいいが、それも考えている様子は無い。

 税金をこんな形で投資するのだから、お金はいくらあっても間に合わない。借金は増えるばかりだ。他人のお金だからと思っているかもしれないが、血税と言う大事なお金だ。よく考えて損の無い投資を
して欲しい。

 私がやった株取引のビギナーリスクの【授業料?】と同じで    は困る。私は小遣いで株をやっているのだから。

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