娯楽系

新聞やテレビの情報を、便宜的に、A,社会的に必要なニュース系と、B,個人的で楽しみを中心にした娯楽系に分けられなくもない。
  全体的にBの情報が割合的に増えている印象だが、その線引きが難しい。 
  その中で政治や犯罪など、かつてははっきりニュース系だった情報が、ワイショー化され娯楽系に動いてきてるようだ。  
  確かに脚色するから分りやすく面白い。  ただ、脚色された分ニュース性が欠けてくる。  
   新聞もテレビも商品だから仕方ないといえば仕方がないが、公共性ゆえ法律的に特権的な扱いを受けているから、腑に落ちないところが残る。  
  伝えるところでは、あのアメリカでもメディアの娯楽系とニュース系を区別して、流すらしい。  せめて、日本もそのぐらいのけじめはつけてほしい。  
  そうしないと経済も政治も、しいては我々の生活までもがワイドショー化され  現実感を薄め人の判断を狂わす。

  脚色された情報の中にあって 民意を問われ、人々はまともに答えられるだろうか?    

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

榊原英資

榊原英資は「金融の神様」とも言われた日本の著名な経済学者。 テレビや新聞にも再三登場し、直接口演を聞きに行った事もある。  
  竹中平蔵氏とは馬も合わず、先の見通しが外れた事もある。口が滑りやすい、   好きなタイプではない。  
   ところが、最近出した著書の中で「天然資源はますます稀少化し工業製品との価値が逆転する。」と述べている。   
  他はともかく、このフレーズだけは大いに共感した。   

   資源の有限性と将来の経済発展の方向を具体的に表現している。   
   以前、日記に産業の構造転換と、経済の発展方向を←から→へと感覚的に書いた事があるが、同じような意味である。    

   部分的でも、認識を共有できる事は心強い。    

   予想もしていなかったあまり好きでないタイプの人間の中に【新しい芽】を見出し,人の意外さと自重の大切さを改めて知った。 彼はテレビや新聞で「民主党を支持する。」と 公言するような、慶大から早大に移った現役の学者。

   変だ?‥変だ!     

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

始まる歴史的な総選挙

続いて【08・政権選択】これは9月23日、朝日新聞朝刊1面の署名入り論説の見出し。
  記事は「役者は揃った。本舞台の幕が上がる。いざ総選挙へ、政治は走り出す。」そして「有権者が総選挙を通じ、直接首相をすげ替える。これは明治以来の日本の憲政史上、初めての事件となる。」と続く。 
   確かに、この思わせぶりな政治ショーが、これから始まる。 

   いかにも、今後の日本の針路を国民が選択できるかのようだ。 
    建前はそうかもしれないが、昨日「寺島実朗」で書いたように、選挙結果がどうなっても、政治は流動化(役割が果たせず漂流)するだろうから、この記事は(これまで同様)結局はメディアの世論誘導の役割を果たす事になるだろうと思う。 

    この記事が、今日の【世界】や【地球】上での日本の現状を象徴的で端的にに表していると思った。   

   与野党を問わず、既存政党の中に、今日本に求められる政策は見出せない。  (寺島氏の言葉で言えば【小さい芽】が見当たらない。)  

   総選挙は経済の建て直しが各党の公約(マニフェスト)になり争われるが、どの公約をとっても、日本経済が立て直るとは考えられない。  理由は、日本経済が外的要因が大きく原因して落ち込んでいるのに、公約は内向きで(対策は国内の財源の移動)  原因に対する対策になっていない。  

  これは私の仮説実験の論の立て方で、選挙後の日本経済がどうなるかで  この仮説は実証されることになる。   

   だから、皮肉な事に選挙結果は、投票日ではなく、投票後半年ぐらいたってから明らかになる。  
   とは言え選挙を棄権はしない。  
  相対的に判断するか、白票で意思表示するか、投票当日まで迷うだろう。  
   この歳になってやっと、無党派・投票率の低さ・棄権・白票の意味が少し分ってきた。  
  国も、メディアもこの事を、もう少し突っ込んで考えたほうがいい。  この人たちの中に【新しい芽】が潜んでいるに違いない。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )