四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

消防出初の屋外?屋内?論争

2007年01月08日 | 消防

 今年の正月は忙しく過ごした。
 自分が忙しいのは当たり前のことだが、手伝っていただいている皆さんまで、忙しい時期にさらに輪をかけて忙しくしてしまい、申し訳ないことだった。朝早くから夜遅くまで、仕事や個人の予定の合い間をぬって、入れ替わり立ち代わりお世話になった。

 7日には消防団の出初式があった。朝7時半に詰所に集合し、熊野神社に今年の無火災無事故を祈って参拝した後、8時から綾部小学校グラウンドにて、綾部分団の出初式となる。9時半からが、市民グラウンドで綾部市全体の出初式だ。式の後に、西町でパレードをして終了となる。

 毎年、出初式のたびに話題になるのが、「出初式を屋外でやるべきなのか?屋内で良いのではないか?」ということだ。消防新年会の二次会・三次会でもそんな話題が上がっていた。
 たしかに今年はすごい雪で厳しい寒さだったが、個人的には、これまで通り、屋外でやるのが良いのではないかと思っている。

 消防団員として活動していくということは、一般の人が立ち入らないような危険な場所や事態に直面することが避けられない。雪の中での出初式は、そういう消防団員の大変な立場を、改めて市民の皆さんや市民の代表者である市長、議員さん方、自治会長さん方に認識していただいていることになっているのではないだろうか。
 現役の消防団員たちは「好きとか嫌い」とか「できるできない」ではなく、地域の人々の安全と安心を若い自分たちが守らなければならないという使命感で活動している人がほとんどだと思う。
 一方で、「雪の中に立つのが好きでやっている」とか「消防団員は飲んだり遊んだりすることしか考えていない」とか、「消防団は軍隊方式が好きな人が喜んで入っている」と誤解されているのではないかと感じることもある。(まあ、部内の仲間で一緒に飲んだり遊んだりすることが楽しくなければ、とても続けられるものではないとは思うが…)

 もし、消防団員の苦労を思い、「出初式を屋内で」と考えて下さる方々がおられるとすれば、その思いを「消防団員の新規入団への協力」という形に変えていただけないかと思う。自分の息子さんやお孫さん、近所の青年、会社の従業員等々で、消防団員になれる年齢の方がおられたら、ぜひ消防団に入るように勧めていただいたり、団員が勧誘に行った時に周囲から後押しをしていただければ、ありがたいと思う。

 ある程度の年限を消防団員として務めて、辞める時には次の世代へどんどん引き継げる環境づくりを市民みんなで手がけていくことが、消防団員がもっと誇りを持って活動できることにつながっていくのではないかと思う。

 「屋内?屋外?」論争は、両論がうまくかみ合っていないように感じるのは、気のせいだろうか。


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