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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

轢かれそうになった!?

2009年03月01日 23時54分37秒 | バス運転士
某大手ショッピングセンター町中編の某駅発最終便… 係員の指示に従って発車しようとした時、前方からバスを指差しながら歩いてくる白髪のおじいさんを発見した。私は中扉を開けたのだが、おじいさんは前扉を叩き続けた。仕方がないので前扉を開けたところ、おじいさんは「午後6時30分過ぎ、すぐそこの交差点でバスに轢かれそうになったぞ! あんたじゃないのか?」と言った。時刻は既に午後8時30分過ぎ… 2時間も前の話である(何処かで一杯飲んできたのかな?)。確かに、発車してすぐ目の前にはスクランブル交差点があり、その時刻には私が運転していたのだが、まったく記憶になかったので「すいません、覚えがないのですが…」と言った。するとおじいさんは「そっか… 今日は3台走ってるんだったかな? 他のバスかもしれんな」と言った。その後も、おじいさんは外に立っている係員にあれこれ文句を言っているようだった。私は二人を置き去りにするわけにもいかず… 結局、発車が5分も遅れてしまった。

その後、営業所へ帰る途中、思い出したことがある。某駅を発車してすぐのスクランブル交差点ではなく、その次の交差点を左折した時… バスが既に横断歩道を通過し終える頃、左ミラーの端に人影が映ったことがあったのだ。ただし、それがそのおじいさんかどうかは不明である。位置としては後輪のあたり、バスとの距離は1~1.5mくらいか… 正直なところ、その地域でその程度のことはよくあるので、すっかり忘れていたのである。私だって、安全確認をしていないわけではない。交差点左折時には、前方はもちろん左後方から右方まで… 270度くらい(否、360度か?)を見回しているつもりだ。ただ、同時にすべてを見ることは不可能である。無灯火の自転車や歩行者が何処から飛んでくるか分からない横断歩道… そこへ、対向右折車が突っ込んでくる… さらに、右後方からいつの間にかやって来たタクシーが右折レーンから左折してくる… 加えて、満員の乗客が死角を生む… それでも「十分な安全確認をしてから左折せよ!」と言うならば、バスは信号が赤になるまで動けない(否、赤になってから横断歩道を走ってくる奴もいるが…)。左折する車が多い交差点でそんなことをやっていたら、1回の信号で1~2台しか行けず、駅前道路はずっと大渋滞になってしまう。だから私はこれまで通り、自分の視界に歩行者などが入って来ない限り、止まることなくゆっくりと左折していくつもりである。