バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

余計なお世話をできなかった…

2010年05月04日 22時02分48秒 | バス運転士

某住宅地での乗車時に… 乗客の流れの外に、乗るのを躊躇している一人の女の子(推定10歳くらい)がいた。そして「バス券が60円しかないから、バスに乗れない~!」と、バスの中に向かって泣きそうな声で叫んだ。

私は「既に乗っている母親か誰かが、この子を助けに前へ出てくるだろう」と思ったのだが… そんな私の予想は競馬と同じく外れてしまい、車内から「何を言っとるのか分からん!!」という女の怒鳴り声が飛んできたのであった。

私は他の乗客への対応(カード販売など)に追われていて、誰が母親なのか分からなかったのだが… 客席で人が動くような気配もなく、女の子はバスの後方へ走り去った… そしてバスは発車した…

他人の家のことは分からないし… 母親が怒声を発するに至る経緯も知らないけれど… 何だかとても悲しい気持ちになってしまった。

「女の子は別のカードを取りに、家へ帰ったのだろうか?」「家には誰かいるのだろうか?」「テレビでよく見る“再婚した男の連れ子”なのだろうか?」」などなど… 私の妄想癖はいつものように暴走した。

今日は、ずぅ~っとこのことが頭から離れなかった。余計なお世話でもいいから、何か言うべきだったのだろうか… う~む…