ある夜の某駅… バスを待機場所に停めて休憩をしていた。発車時刻が近付いたので、運転席に座ってバスのメインスイッチ(電源)を入れた時だった。
どこかから「ピッ… ピッ…」という音が聞こえてきた。私は「何かのエラー音かな?」と思って運賃箱を見たけれど、特に異常はなかった。
次に自分の携帯電話をチェックしても異常なく… その間も「ピピッ… ピピッ…」と警告音は鳴り続け… 私は「バスに盗難防止装置なんて付いてないよなぁ…」と思いながら、音の出所であるバス車内前部をチェックし続けた。刻一刻と近付く発車時刻に焦る私…
そして、ついに「ピピピピピピ…」と警告音はけたたましく鳴り出して… そこでようやく私は気が付いた。それは、全車にマジックテープで取り付けられている電波時計のアラーム音だったのだ。
この電波時計のマジックテープ… たまにブレーキを踏んだ時に剥がれて、電波時計がゴロンとフロントガラスの方へ落ちることがある。それを誰かが戻す時に、たまたま指が当たってアラームのスイッチをONに… そんなところだろう。
ん? 待てよ… 私も気が付かないうちに“加害者”になっているかもしれないなぁ… まさか今回の時計も自分で!? いや、それこそホントのアホじゃないですか! さすがにそれはない… と思います。多分…