いつものようにバスを走らせていたら「ピィーッ!」と降車ブザーが鳴ったので、私は「次、とまります」と答えたのだが… しばらくして、再び「ピィーッ!」と降車ブザーが鳴ったのである。
私は「つぎ… と・ま・り・ま・す…」と答えながら降車ランプを確認したところ、通常の降車ランプと車椅子の降車ランプの両方が点灯していたのである。その時、車いすの人は乗っていなかったのに…
車内には10名程度の乗客がいて、車椅子用スペースの“折り畳み可能な座席”には一人の男性が座っていた。車椅子の人が乗車する場合は、前後に並んだ2つの座席(共に一人掛け)を折り畳むのだが、その男性が座っていたのは“後ろ側”だった。
バス停で止まって扉を開けると、3~4人の乗客が降りた。2つの降車ランプは消え、私はバスを発車させた。すると、「ピィーッ!」と降車ブザーが鳴り、車椅子の降車ランプが点灯した。
さきほどの男性は、足を組んで座ったまま… ケータイか何かをいじっていただけで、特に変わった動きは見られなかった。通常の降車ランプは点灯していないけれど、とりあえず私は次のバス停で止まって扉を開け… もちろん誰も降りなかった。
終点では、その男性を含めた3~4名の乗客が降りた。私が忘れ物チェックをした後に「ひょっとして!?」思って車椅子用スペースの座席下を覗き込んだところ… やはり“座席を折り畳んだ時に、右手で押しやすい位置”に降車ボタンがあったのである。
ようするに、前後に2つ並んでいる“折り畳み可能な座席”の“後ろ側”に座った男性の組んでいた足先が、“前側”の座席に付いている(折り畳まない場合は、座席の左下になる)押しボタンに当たっていたということなのだろう。
まぁ、その男性に悪気はなかったと思われるので、それはそれで仕方なく… そういうことが頻繁にあるわけでもないので、構造的に問題があるとも言い切れず… ただ、その男性が“迷彩柄の洋服”を着ていたのがイマイチ…(おいおい! アンタに“人のことをどうこう言えるセンス”があるとは思えないが… なっ! どうだ? ハハハ…)
……………