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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

笑顔、笑顔の朝だった

2012年02月24日 22時33分14秒 | バス運転士

朝、あるバス停を発車して、上り坂をブ~ンと… その時、すぐ左の歩道を歩いていた2人の小学生が、私に向かって手を振ってくれた。

が、私はギアチェンジ中… 手を放すことができなかったので、反射的に軽く会釈した。すると、なぜか2人は笑いながら手を振り続けていた…

その直後、2人の後ろを歩いてきた小学生2人も手を振ってくれた。今度は、私がギアを入れた後だったので、私は左手を振った。

さらに、その後方に十数名の小学生が歩いてきていたので、私は左手をスタンバイさせながら「何か声を掛けらても応答できるように」と、マイクのスイッチを車外に切り替えた。

しかし… その十数名はバスの方を見ることさえなかったのである。誰一人として… ま、まぁ… そんなもんだろう。

それから3時間ほど経った頃… あるバス停からお婆さんが乗って、右手に持ったフリーパスを私に見せた。続けて乗ったお爺さんが、左手に持った“腕時計”を私に見せた。

それも、文字盤をキッチリと私の方へ向けていたので、私は「何か意味があるのだろうか?」と考えながら、その腕時計をジッと見て… 一瞬、時の流れが止まったように感じた。

数秒後、お爺さんは「あ、ごめんごめん」と言いながら、慌ててポケットに右手を突っ込んでフリーパスを取り出した。お爺さんも私も、ただ笑うしかなかった…

それはそうと、気になるのは腕時計… 孫からの誕生日プレゼントで、自慢したかったのか? バス停に落ちていたので、運転士に渡そうか迷っていたのか? それとも… その腕時計を質に入れに行くところだったのかな? ハハハ…