ある朝の点呼で「松井くん、袖口のボタンがとれとるぞ。総務担当から買って…」と言われた。担当者はまだ出勤していなかったので、昼寝&食事休憩の時に買うことにした。
午前中の勤務を終えて営業所へ戻り… 私は制服の袖口を指差しながら「すいません… このボタンを下さい」と担当者に声を掛けた。すると、その人は「はい、63円です。できれば“お釣りがないように”お願いしたいんだけど…」と言った。
私は「1円玉や5円玉の釣り銭がないのだろう」と思って財布の中を見たのだが、残念ながら5円玉はなく1円玉が2枚しかなかったのである。仕方がないので、私は「えぇ~っと…(3×4=12だから…)4つ下さい」と言った。
担当者は私から252円を受け取りながら、嬉しそうに「4つも売れたよ」と上司に話していた。う~む、まんまと嵌められた気分… というか、ただ単に私が“女性の営業トーク”に弱いだけなのか!?(と、過去を振り返る私…)
それにしても、1円玉が2枚あって助かった。もしも1枚しかなかったら7個も買わされ… いや、1枚もなかったら10個も… いやいや、小銭が1枚もなかったら6万3千円も… 誰が払うか! ハハハ…