夕方のA駅… バス乗り場に一人の女性がやってきて「○○には何時に着きますか?」と言ったので、私は運行カードを見ながら「え~っと… 6時(18時)25分の予定です」と答えた。すると、彼女は「もう少し早く着きませんか?」と言ったのである。
私は「バスに対して“早く”とな!? タクシーじゃないんだから…」と思いながらも、「そうですねぇ… 終点の手前まで順調に行けたとして… それでも5分も早くはならないでしょうねぇ… ひょっとすると、逆に遅…」と答えていたのだが、彼女は「乗ります」と言って運賃箱に200円を入れた。
バスは順調に走り、途中のB駅では「発車時刻まで1分ほどお待ち下さい」と言えるくらいだった。すると、彼女が運転席の横まで来て「ここから地下鉄で行った方が早いですかねぇ?」と言った。私は「早い」という確証が持てなかったので、「その方が“確実”だと思います」と答えた。少なくとも渋滞はないという意味で…
その後もバスは順調に走り続け… 結局、終点の○○には“予定よりも2分早く”到着した。私は「まぁ、そんなに深く考えなくても地下鉄の方が早かったに違いない」とは思いながらも、ずっと気になっていたので調べてみた。
彼女がB駅で地下鉄に乗り換えた時刻… 改札口まで走って行けば、バスよりも10分ほど早く○○に到着する電車に乗れている。歩いて行っても、その3分後の電車に乗れただろうし… 少し迷ったとしても、7分後の電車に乗れたはずである。つまり“早さ”については正解だったのだが… バスのみ=200円、バス+地下鉄=430円なり。
いや、それよりも… バスに乗ったA駅から電車と地下鉄で行っていれば、6時5分頃には○○へ到着して、運賃も180+200=380円だった。最初は「バスならば安く早く行ける」と思っていたら、そうそうウマい話はなく… 結局“高く遅く”なってしまったようで…
皆さん、バスに「早く」なんて求めないで下さいね。よろしくおねがいしますぅ…