バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

遅延の発端は…

2017年07月10日 20時19分30秒 | バス運転士
朝の通勤通学時間帯… ある交差点で信号待ちをしていた時、その先の大きな交差点も赤信号だったので、私は「ほぼ同時に青に変わるんだろうな」と思った。大きな交差点の手前にはバス停があり、降車ランプも点灯していたのだが、「そのバス停は意外と乗降客が少ないから、次の青信号のうちに交差点を通過できるだろう」と思った。

信号が青に変わって発進、まずはバス停へ… 乗客がいなかったので、私は中扉だけを開けた。すると、車内後方の席に座っていた男性が降りて行き… 続いて、車内前方で立っていたお婆さんが降り… と思ったら、なぜか中扉の内側で立ち止まったのである。私が「どしたん?」と思ってよく見たら、中扉に向かって“右側”にぶら下げてある“チラシ”を1枚ちぎっているところだったので、「あぁ、いいよいいよ~ あの青信号は長いから~」と思っていたのだが…

なんと! お婆さんは“左側”にぶら下げてある“別のチラシ”にも手を伸ばし… しかも! それをジッと見つめたまま動かなかったのである。その様子を見ていた私は「こりゃ駄目だ。さすがに信号が変わっちゃうなぁ~ もういい… ゆっくりとチラシを見てから降りて行ってちょ~!」と青信号を諦めた。その後、お婆さんに新たな動きが見られなかったので、「まさか!?」と思って中扉を閉めてみたのだが… 案の定、お婆さんは反応せず! そう、そこで降りる気はなかったのである(そこから6つ先のバス停で降りて行った!)。あぁ… もう… なんも言えねぇ…