バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

予想外の万爆

2017年07月17日 17時11分11秒 | バス運転士
あるバス停で2人の女の子が乗って、1人が「土日切符ください」と言った。通常、「子供の~」と言われなければ、大人用を出すのだが、今回は「ん? 中学生にしてはちょっと…」と迷ったので、その子が差し出した小銭を確認してから“子供用の土日切符”を手渡した。

すると、もう1人の女の子が「どうして細かいのを持って来なかったのかなぁ…」と独り言を呟きながら財布の中を見ていたので、「まさか!?」と思っていたら… 案の定、ピンピンの一万円札が出てきたので、私は平静を装いつつ、釣り銭9700円と子供用の土日切符を手渡したのだった。

バス停を発車して間もなく、これまでに何度か聞いたことがあるメロディーが聞こえてきた。その後、すぐに「もしもし~ 今ねぇ~」という女の子の声が聞こえてきたので、「あぁ、さっきの… 今日は某港で花火が上がるから、どこかで友だちと待ち合わせをして行くのだろう」と思っていたら、バス停一区間も走らないうちに電話は切れていた… と思う。

終点に到着して、忘れ物チェックをしていたら… 座席に“古い土日切符(7月8日付)”が捨てられていたので、拾い上げてみたところ… それは子供用であった。「あっ、あの一万円かぁ~! そんな女、20年後に再会しても、嫁にもらってやんないぞぉ~!」と思った私であった…(はぁ!? 「もらってやる」なんて偉そうに言える立場かよ! だいたい20年後のオマエは… だろ? ハハハ…)