無職七十九日目 赤字確定のワンルームマンション

以前、一度も聞いたことがないカタカナ名前の会社から「東京のワンルームマンションを買って老後に備えませんか？　家賃をローン返済に充てておいて、完了したら家賃がそのまま収入になりますよ」という電話が次々とかかってきたけれど、私は「見たことも聞いたこともない場所の物件なんて誰が買うか！」と思いながら話を聞いていた。時には、いろいろ質問する私に対してイラついたのか、急に相手の口調がチンピラのようになり、「オマエの住所は分かってるんだ！　今から行くから待っていろ！　ガチャン！」なんてこともあった。最初は「そんな、東京から来るわけがない」と思ったけれど、「まさか…　だがや市内に支店でもあるのかな？」と思い直し、念のために警察署へ電話をして対応策を考えておいた。が、当然のことながら誰も来なかった。

２～３日前、“投資目的で購入を勧めてくるワンルームマンションは、ほぼ間違いなく赤字確定の物件である（詐欺みたいなものである）”という動画を見た。動画の主は「相談に来る人の９割が“友人・知人から勧められた”という理由で、よく考えないで購入してしまっている」と言っていた。単純に「家賃でローン返済！」くらいにしか考えておらず、実際は家賃以外にも共益費だの修繕だの税金だの何だの…　きちんと計算すると「ただ無駄な出費をしているだけ」になるそうだ。いやぁ～、良かった！　もしも、私が聞いたこともない会社ではなく、友人・知人から勧められていたら…　深く考えずに契約してしまっていたかもしれないなぁ～　今後、もしも“あまり連絡を取っていなかった古い友人・知人など”から「久しぶりだねぇ～」なんて連絡が来て「ワンルームマンションが良いよ」なんて話をされても絶対に断ろう。なぜならば、“実際のところは、その人が無駄な出費をしていることに気が付き、他の人を巻き込んで補填しようと考えている可能性が高い”らしいので…

また、割合こそ少ないけれど、“なんちゃらセミナーの受講からの勧誘”とか“街中で道を尋ねてからの勧誘”などもあるらしい。さらに、売れないグラビアアイドルやキャバクラ嬢などを雇っておいて、私のようなアホな男を彼女たちとの合コンに誘うという手口もあるらしい。盛り上がっているところで女性陣がワンルームマンションの話を始めて、「松井さんはワンルームマンションを持ってますか？」「老後のためにも必要ですよぉ～」などと勧められ、ムフフな雰囲気に押されて「それじゃあ、買っちゃおうかなぁ～」と約束してしまう人もいるそうで…　契約させた女性にはウン十万円のお金が入るらしい。今日、テニス仲間にも気を付けてもらおうと思い、その話をしたところ…　「若いお姉さんに騙されるって…」「松井さんが一番危ないじゃん」「ホント、気を付けた方がいいよ」などと言われてしまったのだった。いやいや、私は“老後”に入りかけてるから大丈夫！　なんて思っていると別の詐欺に引っ掛かるのか…　はい、若い女性には気を付けます！