某駅の発車20秒前になって、目の前の信号が青に変わった。私は「これなら時間通りに発車できそうだ」と思った… その時、一人のおばさんが走ってきて「もう一人、走ってきているから…」と言ったので、早々に発車の遅れを覚悟した私は「あぁ、いいですよ」と答えた。
しかし、私が周囲を見回した限りでは、そのような人影は見当たらなかった。おばさんは「あれぇ… 転んじゃったかな?」と言いながらバスの後方へ走っていき「○○さぁ~ん! このバスに乗らないのぉ~?」と大声で叫んだ。私には相手の返事が聞こえなかったが、おばさんはすぐに戻ってきて「すいません、バスを間違えてました」と言って去っていった。ありゃりゃ… バスは2分遅れで発車することに…
それからちょうど1時間後、再び某駅の発車時刻になって、目の前の信号も青だった。が、一人のおじさんが「そのバスに乗る!」という視線をこちらに向けながら、のんびりと歩いてきた。バスに乗ってからも、のんびりと“車内観覧席(最後部)”まで歩いていった。その間に信号が赤に変わってしまったので、私はエンジンも掛けずにそのままバス停で待機することにした。
そこへ、一人の若い男性がやってきて、携帯の画面を私に見せながら「ここへ行きたいんですけど、何処だか分かりますか?」と言った。私はその画面を見たが、よく分からなかった。そこで、自分の地図を出して調べようかとも思ったのだが… いかんせん、その男性は“耳栓そのまま男”だったので、私は「ちょっと分からないなぁ~」と言いながらエンジンを掛け、バスは再び2分遅れで発車したのであった…
すいません、仕事の話ではありません…
学生時代は、ず~っと軟式庭球をやっていたので、体型も普通だったし、足取りも軽やかだった。だから、駅の階段などは、無意識のうちに一~二段飛ばしで駆け上がっていた…
その後、いわゆる社会人になってからは、多少の“膨張と収縮”を繰り返していた。特に、今の仕事に就いてからは休日も時間も不規則なので、まったく運動をやらなくなり… さらに“いつの間にか”年齢も加わって、階段を見ても何とも思わずただ歩いていた…
ところが、昨秋からの減量と週に一度のテニス効果なのか… 先日、駅の階段を一段飛ばしで駆け上がってしまったのである。もちろん「やろう!」と思ったわけでもなく、条件反射のように身体が勝手に… 無意識でやってしまったことが、とても嬉しかった。そのテニスの方は、バックハンドに悪戦苦闘…
今日の午後4時過ぎ、某駅の乗り場にバスを着けた。10名ほどの乗車があり、その中の男性(推定20代)が「○○へ行きますか?」と尋ねたので、私は「はい、行きますよ」と答えた。すると彼は“助手席”に座ったので、私は「バスの好きな青年なのかな?」と思った。
それから一分も経たないうちに、再び彼が「あのぉ… すいません、運転士さん」と口を開いた。私は「○○の近くの何処かへ行きたいのかな? 私の知っている所ならば良いのだが…」と思いながら、「はい」と返事をした。
すると彼は「以前、本を出されていませんでしたか?」と言ったのである。まったく予想外の展開に、私はとても驚くと同時に照れ臭さも加わって「はぁ… えぇ…」と言うのが精一杯であった。続けて彼が「まさかお会い出来るとは思いませんでした」と言ったので、同じように「私も本を読まれた方にお会いするとは思いませんでした」と答えた。
その後、某駅から○○まで、私の全身は妙な緊張感に包まれた。上司が乗ろうがモニターが乗ろうが、所詮“身内”なのでまったく気にしない。しかし、拙著の読者(あんな私やこんな私を知っているお客様!)が乗っていると思うと… 私は一人で勝手にギクシャクしていた。
彼が降りる時に「どうもありがとうございました」と言ったので、私も彼の顔を見て「ありがとうございました」と言った。これまでに「ブログを…」と言われたことは二~三度あったけれど、「本を…」と言われたのは初めてだと思う。ボケな私の記憶の限りでは… あ~、それにしてもビックリした!
ある地域をA路線とP路線で走っている。A路線のバスはa→b→c→d→eと進み、P路線のバスはa→p→eと進む。つまり、バス停aからバス停eへ行く道が違うのである。ところが現在はP路線が工事中なので、A路線を使った迂回運転をしている。だから、P路線のバス停pをA路線上に仮設して、a→p→b→c→d→eという順にバス停を見ることになる。もちろん、二つの路線が使用するバス停に変化はないので、お互いにバス停を飛ばして走っている。
ボケな私は、P路線はもう何度も走っているけれど、A路線は運行本数が少ないこともあって… この四か月で一往復しかやったことがなかった。
そして先日、久々にA路線をやったのだが… バス停aまでやって来る途中の“不慣れなバス停”区間を終えてホッとして、すぐにバス停aを発車して「次はバス停b…」という案内放送を聞いた瞬間、私は「えっ!? 次はバス停pじゃなかったっけ?」と全身が凍り付いてしまった。
私は半ば放心状態で目の前の交差点を右折しながらも、頭の中は“無意味な高速回転”をしていた。そして、目の前のバス停pを通過するまでの数秒間、「次はバス停bで問題なし!」と回答が出るまでの気持ちといったら… ふぅ~!
某駅を発車して、「○○停(一つ目)、通過します」と言いながら一つ目のバス停を通過して、車内のバス停表示を次へ送るボタンを押した。すると、なぜか「次は△△停(三つ目)…」と流れたので、私は慌てて「あ、すいません。次は××停(二つ目)です」と言いながら「私がボタンを押す時に、ちょうどオンかオフかの微妙なところで手が上下してしまったのかな?」と思っていた。しかし、そんなことはこれまでに一度もなかったのだが…???
約40分後… また某駅を発車して、「○○停、通過します」と言いながらボタンを押した。すると、またもや「次は△△停…」と流れたので、私は慌てて「あ、すいません。次は××停です」と言いながら「おかしいなぁ… 発車時はちゃんと始発の表示になっていたのに… このバスが古いからボケているのかな?」と思った。
さらに約1時間後、二度あることは三度ある… 今度は逆に某駅が終点で、その一つ手前のバス停を通過しながらボタンを押したところ… 終点の案内を飛ばして「このバスは某駅発…」と、次の始発の案内&表示になってしまったのである。当然、車外の表示も変わっており… ちょうど某駅を出てきたバスの運転士に見られちゃっただろうなぁ…。。。
その後も、そのバスに4時間ほど乗っていたが、そのようなことは起こらず… やっぱりボケなのはバスではなく… う~む… ですかねぇ~!? それではなぜ…??? 私がバス停でも何でもないところでボタンを押していたとか!? おいおい、そりゃ洒落にならんぞ…