バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

某テレビ局の特番を見て…

2014年05月26日 22時42分02秒 | バス運転士
2011年に発覚した“無事故表彰を受けるために上司らが主導で行っていた多くの事故隠し”に始まり、最近は“違反で捕まる運転士や、運行ミスをする運転士が多い”という… 委託元の不祥事に関する報道の総まとめ的な番組だった。


が! それこそ、何かある度に上の方が下へ向かって好んで使う“他山の石”で、「弊社も同じようなもんだよなぁ~」というのが、私の率直な感想である。“組合役員をやった人間が、試験や昇格において優遇されている(出世している)”なんて構造は、全く同じだしねぇ~! 他にもいろいろ… あれこれ…


今の私の頭の中には… 様々なことが一気に溢れ出ている。かつて「さすがに、こんな話(会社の恥部!?)はちょっとなぁ~」と遠慮して書かなかった話も思い出され… 怒り再燃… えっ!? そんな話があるのかって? いつも好き勝手に書いてるんじゃないかって? いやいや、これでも抑えている方なんだってばさ! まぁ、そのへんのことは… いつか…


さて、番組の最後では「運行ミスをなくすことは出来ないのか?」というようなことを言っていたのだが… 無理! それは無理! しかし、減らすことは可能だと思う。例えば、路線誤認について… 一日の乗務であっちへ行ったりこっちへ行ったりしているところを、その日はずっと同じ路線を走るようにするとか… ただ、我々運転士は「くどい!」と感じるかもしれないけれど、それで路線誤認が減るならば… ま、やらないと思うけどね。時間的な無駄(余計な休憩時間)が増えそうだから…


以前、“某総合駅の降車停で運転士が車内点検をしているかどうかをチェックするために、委託元の人間が降車停に止まったバスの20~30m前方に立っている”という話を聞いた記憶があったのだが… 実は今朝、そこで乗客が降りている最中に、私が「私の次発の前後に発車するバスはあるのかな?」と思って、運行カードを手に取った時! 20mほど前方に、制帽をかぶって立っている人間を発見してしまったのである。それは正に噂の…!!!


で、私は… ま、書かなくても分かりますよね? そして、その人の前を通って待機場所へ移動する時に、車外スピーカーを通して「そんなところに立ってないで、降車停に立って車内点検をしたらどうなんだ? その方がスピーディーで、お客様のためにもなるだろう」と言ってやろうかと思ったけど、やめておきました。ハハハ… 結局、委託元も弊社も… 上の方が「俺たちには関係ない。運転士がしっかりやっていないからだ!」と思っていて、「全員で協力してやっていこう!」という意識がないのである。


お母さんと子供の会話

2014年05月25日 21時19分33秒 | バス運転士
お昼前… 某駅で“小さな女の子を連れたお母さん”を含めた5~6名の乗車があり、一つ目のバス停で3名の乗車があり、二つ目のバス停へ向かって発進した時だった… 車内から「もう着いた?」という女の子の声が聞こえてきたのである。


それに対して、お母さんが「まだよ」と答え… その会話は3回ほど繰り返された。私が「えらい気の早い子だなぁ~」と思っていたら、女の子が「バス、速いもんねぇ~ もうすぐだよねぇ~」と言ったので、「なるほど、あと1区か2区で降りるのかな?」と思っていたのだが… 約20分後、12番目のバス停で降りて行った…


夕方… あるバス停を発車した時、車内から「ねぇ、どこで降りるの?」という男の子の声が聞こえると、お母さんが「シィ~! 静かに…」と言った。その後、男の子は小声で「ねぇ、次? 次?」と問い続けていたのだが… なぜか、お母さんは「いいから、いいから」と答えただけだった…


で、結局… その親子は、すぐ次のバス停で降りて行ったのだが… なぜ、お母さんは「次だよ」と答えてあげなかったのか不思議… 自分たちが降りるバス停を知られたくなかった? いや、そんなの降りる時にバレバレだし… あぁ~、きっとお母さんは迷っていたに違いない。


このまま真っ直ぐ家に帰るか、一区先まで乗って買い物をしてから帰るか… まさか、バス停の名前を忘れちゃったなんてことはないだろうなぁ~? ハハハ…(たまにバス停を見て確認ながら「ご乗車ありがとうございました。◎◎停です」と喋っている、どこかのボケ運転士と一緒にするなぁ~!)


信頼の喪失ねぇ…

2014年05月24日 19時15分59秒 | バス運転士
バスの運転士が道交法違反で捕まったとか、運行ミスをやったとか… 最近、とても多いということで、先週、中部運輸局から文書による指導があった。それに伴って、営業所には“上の方から我々に向けてのメッセージ”が貼り出されている。


そこには、「お客様の信頼が失われる」とか「自分自身の問題としてとらえて考えよ」とか… まぁ、よくある上から下へのメッセージが書かれていたのだが… なんだか… ちょっと… 以前から変わらず、他人事のように考えているのは誰なのか…


ただ「朝早いから」「夜遅いから」「日曜日だから」というような理由だけで、実際の乗降客数を把握しようともせず… 何も考えずに運行時間を短縮して「いつも遅れる路線」を生み出し、信頼を失うようにしているのは… 言うまでもなく、我々運転士ではない。


違反やミスを、やりたくてやっている運転士はいない。しかし、これまでにも書いてきたような… 始発地点における複数の乗り場と発車時刻の不可解なズレ、紛らわしい系統番号、そして何も考えていない運行時間… それらは“やろうと思えばいつでも出来たはず”のことなのだが、まったく改善される気配がない。かつての“事故隠し”だって、我々運転士ではなく、上司たちが「無事故表彰を受けたいから」指示してやったことなのだ。


一人の運転士が何処かでバスをぶつけて黙っていようなんて… 翌日、そのバスに他の運転士が乗ったら、すぐにバレてしまうので出来るわけがないのだ。某有名人のように、証拠が揃っているのにダラダラと「容疑を否認する」なんて… 普通は出来ない。


幸い、私は今のところ… 大きなミスはない。上から「やれ!」と言われていることに神経を使わず、とにかく「間違えないように神経を使っている!」つもりなので… しかし! それでも、ここに書いてきたような小さなミスや、直前に気づいて「セーフ!」ということは何度もある。ちょっとしたこと・タイミング・不運によって、私も大きなミスをやってしまう可能性は常に… 退職するまで続くのである。


今後、ミスをなくすことはできるのか? 多分、できない。何か一つ“事件”が起こると、すぐに「全員、こうしろ!」という指示が下ってくるのだが… 運行カードの表記にしても、免許証の携帯方法にしても、何にしても… 全員に同じことをさせている限り、“自分には合わない”と感じる人が必ずいるからである。あ、そうそう… 運転士が2人乗っていても、やっちゃう時はやっちゃうくらいだからねぇ…


おばさん、大丈夫!?

2014年05月23日 17時32分54秒 | バス運転士
☆☆駅行きのバスは、某駅を発車してホントにすぐの突き当たりを右折するのだが… そこが“停止禁止ゾーン”になっているにもかかわらず、ちょいちょいマイカーが止まってくれたりする。また、右折するところ… 片側一車線の道路の右側にはタクシーが止まっているので、ゴチャゴチャすることが多い。


先日、その某駅を発車した時、マイカーが停止禁止ゾーンに止まっていたので、私は目の前の車列を見ながら「少し動いてもらって通れるならば、プレッシャーをかける意味もあるけれど… ちょっと無理みたいだから待つしかないなぁ~」と思って、停止線の手前から動かなかった。


ところが、私から見て右斜め前のマイカーが気を使ってくれて、バスの進路を空けようとバックして… 「ガシャン!」と、そのマイカーの左斜め後ろに止まっていた原付に接触してしまったのである。原付のおばさんは、大きくよろけたものの転倒するほどではなかった。


すぐにマイカーのおばさんが出てきて、原付のおばさんに声を掛けて… 私は「こりゃ参ったなぁ~ このままではバスが出られないよぉ~ まぁ、そこで世間話が始まるとは思えないからいいけど…」と思いながら動けずにいた。


しばらくして、マイカーのおばさんは車に乗り込み、目の前の駐車場へ… 原付のおばさんは走り去り… 私は「あれ? 2人は離れ離れに!? “いいわいいわ、大丈夫だから”で済んだのだろうか… でも、バスの場合は“当たってもいないのに”後になって警察へ行かれたりするんだよなぁ~」と心配したりして…


もしも私がマイカーにプレッシャーをかけていたならば、私の中に罪悪感も生まれただろうが… 今回は、そんなことをしていないので… えっ!? プレッシャーを掛けることがあるのかって? そりゃ~ “その車が動くことによってバスが通れる&その車に動ける余裕がある”場合には、優しく抱きしめるように接近しますよ。ハハハ…(なんのこっちゃ!)


飴はないのかぁ~!

2014年05月22日 15時10分10秒 | バス運転士
あるバス停のすぐ前方に駐車車両があったので、私は「ここ(某銀行ATM前)は駐車車両がない方が珍しいとはいえ、この位置は酷すぎるなぁ~!」と思いながら、バスを通常よりも2mくらい手前に止めて降車客扱いをした。


その後、発車しようとして右ウインカーを出したのだが、右車線を走ってくる後続車の流れが速い上に途切れず… 「あぁ~ さらに遅れてしまうなぁ~」と思いながら右ミラーを見ていたら、後続車に紛れて接近する1台のパトカーがチラッと映った。


私は「ひょっとして譲ってくれるかも!? いや、パトカーはそういうことをしないからなぁ… 減速する気もなさそうだし… それならば、せめて私の目の前にいる違法駐車車両に向かってガツンと一喝! それくらいはやってくれるだろうなぁ~」と思った。


しかし、私の期待は見事に裏切られ… パトカーは素通り… その後すぐに、後方の交差点の信号が赤になって後続車が途切れ、私はようやくバス停から発進することが出来たのだが… その時、私は「プ~ッ」とクラクションを鳴らした。


その違法駐車車両だけならば、いつものことで慣れっこなのだが… 「パトカーに裏切られた!」という思いが、私の右手を後押ししたのである。「バスを検挙したことを電波や新聞にのせて、取締り強化のアピールに利用しておきながら… バスにはムチばかりで飴はないのかぁ~!」という怒りを込めて…!!!


クラクションと言えば… 最近、使用頻度が増したような…??? 強引な割り込みなどに対して黙っていると、「これでいい」「何も問題ない」と勘違いされてしまい、いつか事故になる… だから「プッ(それは危険!)」と鳴らして教えるのである。


プッと言えば… 最近、オナラがよく出る。さすがに運転中は大きな音を出さないように気を付けて… というか“工夫”しているけれど、待機場所に止めたバスの中では一人で「ブゥ~ッ!」と… もしも待機場所のバスが急に両扉を開けたら… いや、ただ車内が暑くなったからぁ~ だよ! 誤解しないように!(今さら遅い!)