バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

迷って迷って思考停止

2014年05月21日 20時23分15秒 | バス運転士

片側一車線の道路にあるバス停のすぐ手前で、重機を使った穴掘り工事をやっていたので、片側交互通行になっていた。私は1時間ほど前に、そこを逆向きに通っていて… 知らなかったわけではないのだが… 忘れていて、一瞬ビックリした。

旗振りおじさんの白旗に誘導されて、とりあえず対向車線へ… 私が「こりゃ、臨時バス停を設置しなきゃいけないくらい、工事現場とバス停がピッタリくっついてるなぁ~ バス停に前扉(乗車口)を合わせたら、バスの後ろ半分が対向車線に残ってしまうではないか」と思っていた。

すると、そのバス停の15mくらい先の歩道上に一人のお爺さんが立っていたので、私は「こんなところで、ただ立っている人なんて見たことないから… まず乗客に違いない。こんな形で気を使ってくれて、ありがたいなぁ~」と思いながら前進…

その時! 工事現場の陰で見にくかったバス停に、一人のお婆さんが立っていることに気が付いた。私は「ゲゲッ… どこで止める!? 気を使ってくれたお爺さん… 正規の位置に立っているお婆さん… どちらが先に来て待っていたのか分からないし…」と、迷って迷って… お爺さんとお婆さんの間… ややお婆さん寄りに止めてしまった。

お爺さんは歩かなきゃいけないわ… お婆さんも歩かなきゃいけないわ… 後続車は通れないわ… 実に中途半端な… 最悪のバスストップになってしまったのだった。一度に多くのことを成立させようとして思考停止… 容量の小さなボケ脳ならではの失敗である。

そういえば、学生時代に“究極の選択!”とか言って遊んでいた記憶が… 今回も、お爺さんとお婆さん… そんな感じだったから迷ってしまったのだ。もしも、バス停に男子高校生が立っていて、15m先にレースクイーンが立っていたら… 迷わなかったでしょうね。ハハハ…(その時は、男子高校生も15m先で待っとるわ!)


事故に関する意見交換コーナー!?

2014年05月20日 22時28分34秒 | バス運転士

今月の“運転士ミーティング”でも、様々な事故&運行ミス映像を見せてもらったのだが… “本来の路線から外れてしまい、何処かでUターンして戻ろうとする”映像を見ている時、入社した頃の自分のミスを思い出し、胸を締め付けられるような感覚に襲われた…

それらの映像の中から一つを取り上げて、みんなの意見を聞くコーナーでは… “狭い転回場内の待機場所へバックで入れる時に、バスの後部を壁面にぶつけてしまった”という事故について… で、いきなり「松井くん、ここはどう?(どんな感じ?)」と聞かれてしまった。

正直なところ、私は“上手に出来る時と出来ない時がある”ので「何か… 錯覚してしまうのか… 同じようにやっているつもりでも、行く度に自分の感覚とズレてしまって…」と言いながら「それじゃあ、この2年間で進歩がないってことじゃん!」と自分で思った。

そこで、実際には“上手く出来る確率が高くなっている”ので、つい「(今の営業所での乗務が)3年目に入って、ようやく上手く出来るようになりました」と言ってしまい… 「3年もかかったかぁ~」と突っ込まれ… 私は、みんなと一緒に笑うしかなかった。ハハハ… (ミーティング後、あるベテラン運転士さんが「3年目って、ナイスボケ!」と褒めてくれたのだが… ホント、半分マジなんだってばさ!)

アホな私の意見はさておき… 他の運転士さんから「一杯までハンドルを切らないと上手くいかない」とか「バスによってハンドルの切れが違うから…」という意見が出てきたところで、ボケな私は「あぁ~ 自分の感覚のズレとは、そういうことか!」と気が付いた。

実際に測ったわけではないので、具体的な数値は分からないけれど… 例えば、あるバスのハンドルを一杯に切るとタイヤが45°曲がるけれど、他のバスではタイヤが40°しか曲がらないというようなことで… 「この前と同じようにやっているはずなのに、なぜ!?」となるのだ。

ん? が! しかぁ~し、つい先日… その転回場へ2回連続で行った時も、1回目は上手く出来たのに、2回目はイマイチだった私… う~む… 同じバスなのにねぇ… やっぱり私の場合は“頭の中”に原因があるようです。ハハハ…


久々に見た“ご意見”ファイル

2014年05月19日 21時13分15秒 | バス運転士

完全弊社の営業所にいた頃は、“お客様からの苦情などを受け付けるセンター”のファイルをよく見ていたけれど、半弊社の営業所になってからは、ほとんど見なくなっていた。それは… やっぱり自分の営業所が対象外だからかなぁ…???

さて、その苦情など受付センターには、バスや電車はもちろん、グループ企業すべて(だったかな?)に対する電話やメールが、毎日100件… 200件… それ以上!? 入っていて、それらの中から“厳選された?”苦情が、毎日5~6件ずつファイルされているのだ。

先週、久しぶりにファイルを見たら、「左折時の一旦停止について… 安全重視は分かるけれど、車の信号が左折矢印&歩行者の信号が赤の場合にまで一旦停止する必要があるのか? 信号無視してくるかもしれないなんて言っていたら、どこも走れないじゃないか! 後続車のことも考えろ!」みたいな苦情が…

いやいや、ホントに… おっしゃる通りで… どうせやるなら、青信号の交差点を直進する時にも“一旦停止”しなければウソですよねぇ~ それはそうと、その苦情を選んで載せた人も、なかなかの変… 否、常識人のようで、「これは問題だろう」と思ったに違いない。あ、念のために言っておきますが、その苦情を入れたのは私ではありませんよぉ~!

そのKYな一旦停止… てっきり市内中心部の大きな交差点だけだと思っていたら、あっちこっちで“石橋を叩いて崩して、後続車は置いてけぼり!”みたいな左折をやっているんだねぇ…(だから、バスの前へ強引な割り込みをする車が増えたんじゃないのか!?) 何事も“過ぎたるは猶及ばざるが如し”だと、上の方の誰かが言ってやれよぉ~! あ、無理か… 今後の“自分のこと”があるだろうからね。ハハハ…


ラッキーな勤務変更だと思ったら…

2014年05月18日 23時48分17秒 | バス運転士

今日は、他の運転士さんが“32時間問題(休日の前日の勤務終了から休日の翌日の勤務開始まで32時間以上が必要らしい)”に引っ掛かるということで、私は自分の担当ではないコースを走ることになっていた。

今朝、改めて「どんなコースかな?」と思って運行カードを見たところ、まず朝8時半頃に営業所前ターミナルから南方の某所へ行って戻って… 約50分の休憩時間の後、回送で営業所を出て… 市内中心部へ行って戻って… それで前半終了だったので「ゆとりがあるコースでラッキー!」と思った。

さらに、夕方5時頃からの勤務後半も、まずは回送で出て行って… 某駅から営業所前ターミナルへ戻って来たら、そこで夕食タイムになるので「いやぁ~ 休憩ばっかりだなぁ~」と思っていたのだが… そこから先は、一気に急降下するジェットコースターのようなコースだった。

その後の運行カードに、到着から発車までの休憩時間が“8分”“6分”“3分”と、ボールペンでデカデカと書かれていた(多分、怒りの運転士さんが書いたのだろう)。私は「なるほどねぇ… ん? まさか… これも4時間連続乗務になるのか!?」と思って、その後の休憩時間を見たところ“18分”と“8分”だった。

運行カードを見ると、夕食後に営業所を出てから帰って来るまで“4時間05分”の予定となっていて… 例の“サバ読み時間”もほとんどなく… 交通量も乗客も少なくて順調に走れたにもかかわらず、実際の休憩時間は7分、4分、2分、22分、7分であった。

営業所へ戻ってから運行カードを見せて確認したところ… ある上司が「これはマズイよねぇ~」と言いながら、別の上司に確認をしていた。すると、「4時間30分の間に、30分以上の休憩時間が必要だから…」という説明を受けて納得した。つまり、最後に営業所へ戻ってくる時間から4時間30分を遡った“夕食タイムの25分間”も休憩と解釈されるため、問題ないということなのだ。

なるほど… もしも、夕食後に「回送で順調に行けるかどうか不安だから早めに営業所を出よう」なんて思って、夕食タイムを早めに切り上げてしまったら、25分あるはずの休憩時間がなくなってしまうからダメなんだぁ… 勉強になったなぁ~ ハハハ…


かわいいカワイイ子供たち

2014年05月17日 14時29分29秒 | バス運転士

先日、あるバス停で止まった時のこと… 最後に乗った女の子が「すいません、※◎※△…」と何か言ったのだが、やや声が小さかったこともあり、私の老朽化してきた耳では聞き取れなかった。そこで、「どこへ行くの?」と言いながら、女の子の顔にグイッと顔を… 否、左耳を近付けた。

すると、女の子は「このバスに乗れば○○停で止まりますか?」と言ったので、私は「はい、止まりますよ」と答えたのだが… これがバスの中だから、いいようなものの… 公園か何処かで… 私がセンスのない私服を着ていたら… 警察に通報されちゃうよなぁ~! ハハハ…

先日、ある路線を走っていた時のこと… 青信号の交差点を直進、その次の青信号の交差点に接近… その時! 横断歩道の脇で止まっている、自転車に跨った子供2人(兄妹?)を発見した。が、もちろん子供たちの信号は赤なので、私はそのまま直進…

その時! 彼らは私の方を見ながら左腕を突きだして、親指を下に向けたのだった。そう、ヒッチハイクのポーズである。そうかぁ~ そうすれば車が止まってくれるって… 映画か何かで見たのかなぁ~!? でも… お願いだから、中指を立てることは覚えないでねぇ~! ハハハ…