バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

意外とアレな某高校

2016年01月26日 16時52分59秒 | バス運転士
今朝は“某所発A駅経由B駅行き”を2往復だったのだが、その1本目の復路でのこと… 8時ちょっと前にB駅を発車して、順調にA駅ターミナルまでやって来て、発車時刻直前に4番乗り場へ着けることができた。いつも、その時点でターミナルから出る信号が青になっているけれど、乗客がいた場合は間に合わないので慌てる必要はない。


今回、そこで待っていたのは… 30人くらいの高校生と、数名の一般客だった。私は「全員が乗るのに時間はかかるけど、いつものように次の青信号でターミナルから出て行けるだろう」と思っていた。だから、まだ10人くらい乗れずにいる状況で車内の流れが止まった時も、落ち着いて「もう少し詰めてもらえますか」とお願いできた。


それで、立っている人がゆっくりと動き出し、待っていた10人も乗車… しかし、センサーが反応して扉が閉まらず… などとやっている内に5~6人が走って来て駆け込み… 「これだけ乗れるんだから、最初から詰めておけよ!」と思いながら、「もっと詰めて下さい。扉が閉まらないと発車できませんよ」と、さっきより語気を強めてお願いしたのだが… すでに二度目の青信号が赤に変わった後だった。


相変わらずモタモタやっているところへ、さらに2~3人の高校生が走って来たのだが… 私は「扉、閉めます」と言って、彼らに“乗車拒否”を宣言した。その時、すぐ後ろの5番乗り場には、私の6分後に出る他系統バスが… どちらも、某高校の前はもちろん、もう少し先まで全く同じ道を通って行くのだが、他系統バスはA駅が始発地点なのでガラガラ… 私は「これが、何も分からない春先ならばともかく、毎朝のことなのに… 某高校って、意外とアレなんだなぁ~」と思った。


そして、三度目の青信号が赤に変わり… 結局、6分後の他系統バスと同時にターミナルから出ることになってしまった。その時、8時15~16分… 私は「なるほど、始業時刻ギリギリだから… 1分でも早く、無理してでも私のバスに!?」と思ったのだが… 某高校の前で降りてからも、彼らは普通にダラダラと歩いていて… 「なんだぁ~? やっぱり、ただのアレかぁ~!」と思った私であった。なかなか詰めない高校生に対して… 完全弊社時代の私だったら、間違いなく怒鳴り散らしていただろうに… 大人になったもんだなぁ~ ハハハ…(そんなこと言って… 二度目は許さんのだろう? ハハハ…)

今回のモニター採点… そして上司

2016年01月25日 19時55分05秒 | バス運転士
今回(先月)は2枚(50点と51点)で“銀メダル”だった。今回から、掲示された順位表の名前の横に“左折(左折時一旦停止していない)”とか“着席(着席確認していない)”と書かれるようになったみたいで… 当然のことながら、私の名前の横には“左折×2”と書かれていた。

ということで、私のモニター採点シートには赤鉛筆で“指導まで”と書かれていて… 「あぁ、そういうことだったのか!」と分かった。実は、そのシートを受け取る数日前… 私が始業点呼を受けようとした時に、たまたま点呼の上司が電話中で… さらに、事務所内には“通常は点呼などやらない指導の上司(例の上司)”しかおらず… そこで“御対面”となったのだった。

そして、始業点呼後に「松井くんも耳が痛いと思うけど、モニターの左折時一旦停止…(以下略)」と、不適な笑みを… 否、素敵な笑みを浮かべながら、いわゆる“指導”をされたのだった(微笑みながら見つめ合うお爺さんとオッサン…)。以前、ここに書いた時のイメージとは、かなり違うので… 皆さん、安心して下さい。笑ってますよ!

さて、問題のモニター採点シートだが、いつものように“印象点(感想)”を見てみると… 「アナウンスは静かな優しい話し方で良かったが、語尾がハッキリと聞き取れなかった」→はい。最近、滑舌が悪くなってきて… 喋っている途中で自分が嫌にやることがあるんです。「乗降時の挨拶が優しかったので、印象は良かった」→はい。私はそれで満足です。「右左折が速かった」→はいはい。“速い”って文字だけで… まぁ、この件については、書き始めると一冊の本になりそうなので止めておきます。なんちゃって~!

追伸 御対面の後、4~5日連続で“同じメーカーの古いオートマチック式バス”に当たり、連日51キロを記録… 上司からの印象を悪くしてしまった私である。が、言い訳としては… それらのバスは、最近のニュースで言われている“補助ブレーキ”の利きが悪くなっていて… ボケな私は1日1回“うっかり”やってしまうのである。

アホ運転士は左利き!?

2016年01月24日 23時39分20秒 | バス運転士
朝9時台の某港行き… バスは時間調整停車しながら順調に走っていた。そして、路線途中にある踏切の遮断機が下りたので、私のバスはマイクロバスの後ろで止まった。そのマイクロバスには… 頭しか見えなかったけれど、15~16人の子供(小学校高学年?)が乗っているようだった。

しばらくして遮断機が上がったのだが、少し前進したところで再び遮断機が下りてしまい、再び私のバスはマイクロバスの後ろで止まっ… た、その時! 最後部の座席に見えていた頭の1つがこちらを向いたと思ったら、恥ずかしそうに小さく手を振ったのである。私は「その相手は私でいいのか?」と少し迷いながらも、すぐに小さく手を振った。

すると、今度は元気よく手を振ってくれたのだが… こういう場合… 当然の流れとして… 最後部に座っていた4人全員が気付いて手を振り始めてしまい、私は嬉しいやら恥ずかしいやら… それでも「期待に応えなければ! しかも全員“女性”だし!」と、勇気を振り絞って(彼女たちの20年後を想像しながら)左手を降り続けた。

その後、車が動き出して一旦は離ればなれになったものの、すぐに赤信号で追い付いて手を振り合い… 途中で間にマイカーが入って「遠くなったから諦めるかな?」と思ったけれど、それでも手を振ってくれたり… そんなことを繰り返している内に、私の中の“マンネリ打破魂(なんじゃそりゃ?)”が芽生えてしまった。

そこで、彼女たちからの5~6回目の手振りに対して、左手で“♪小さく投げキッス~ ”をしたのである。すると、彼女たちの声は聞こえなかったけれど、予想以上の“ざわめき”が起こり、全員が座席の陰に隠れてしまったのである。しかし、すぐに顔を出して再び手を振り始め… その騒ぎに気付いたのか、人数が5人に増えていた。

そして、一人一人の顔を見ながら手を振っていたところ… やはり声は聞こえなかったけれど、その中の1人が「最初はグー、ジャンケンポン!」とやり始めたので、何とか合わせようとしたのだが… タイミングが合わない内に信号が変わり、その後は追い付くことなくサヨウナラ… また20年後に会おうねぇ~!(20年後のオマエは… 閻魔様が“仮出所”を認めてくれればいいけどな。それとも“脱獄”して来るのか? ハハハ…)

横断するのかしないのか…

2016年01月23日 20時57分35秒 | バス運転士
“信号のない横断歩道を渡ろうとする人がいたのに、バスが止まらずに通過したので、巡回中のパトカーがバスを捕まえた”という記事が出たのだが… 「人が真っ直ぐ(車道と平行に)歩いていたので、横断歩道を渡らないだろうと思っていたら、その人が急にクルッと横断歩道の方へ向きを変えた」という話が伝わってきている。

今日の午後、私は☆☆駅を発車… 3つ目のバス停を通過して、4つ目のバス停へ向かっていた。すると、信号のない横断歩道の左側に1人の女性が立っているのが見えたので、徐々にバスを減速させたのだが… 近くまで行った時に、“その女性が横断歩道よりも1~2m手前に立っていること”&“その女性が小型犬を連れていること”に気が付いた。歩道の植え込みが邪魔で、犬が見えなかったのだ。

私は「なんだ。犬がオシッコしとるのか!? それならば渡らないんだな」と思って、バスを加速させて横断歩道を通り過ぎようとしたのだが、「いやいや、これは罠かもしれない…(誰が仕掛けたんだよ!)」と思い直して、横断歩道の直前で止まった。そして、すぐに女性の方を見たのだが、当然のように知らん顔… 対向車もブイブイ行ってしまい… 私もバスを発進させたのだった。

また、街中でよくあるのが… スマホをいじりながら信号待ちしているのはいいけれど、信号が青に変わっても気が付かず&動かず… 私はバスを発進させて左折開始… しかし、スマホいじりん坊はスマホに夢中で横断歩道を渡ろうとせず… とりあえず私は止まってみたものの、相変わらずスマホいじりん坊は下を向いたまま… さすがに待っていられず、私は左折してしまうのだが… いくら警察でも、そこで「検挙だぁ~!」なんて言わないよなぁ~(いやいや、バスを捕まえるとニュースになり… 警察にとっては、お金をかけずに宣伝できる最高の方法だからなぁ~ ハハハ…)


運行阻害システム!?

2016年01月22日 20時42分24秒 | バス運転士
先日の乗務終了後、ある運転士さんに「夜の○○行きって、こんなに人が乗らなかったっけ?」と声を掛けると、「○○行きでしょ? 乗らないよぉ~」と言われ、私が「途中で何度も“早発してないよなぁ~”と確認しちゃったよ」と言った時のこと…

その運転士さんが「そんなモノ(運行支援システムの画面にあるデジタル時計)を信用したらダメですよ! この前なんか2分以上も早くなりましたからね」と言ったのである。驚いた私が「えっ!? それは(様々な機器に不具合が生じる寒い朝の)点検の時に?」と尋ねると、「うんにゃ! 突然、地下鉄某駅で…」と答えたので、私は二度ビックリした。

我々運転士は、その画面を信用して運転しているのに… そのまま2分も早く発車したら、乗れないお客さんが何人も出てしまうだろうに… そんな恐ろしいことが起こる可能性があるとは驚きである。しかし、そういう話は正式には全く伝わってこない。実際、何人かの運転士さんに話したのだが、誰も知らなかった。

実は、以前から… このボケな私でさえ、そのデジタル時計の数字の変な動きには気が付いていた。例えば、普通は「・・23・・・24・・・25・・」というリズムで秒数がカウントされているとして、なぜか「・・23・・・・・24・25・・」というようなリズムになることが多々あり、それが59から00になる瞬間に起こると、まだ秒数が59のままなのに“分の方が先に1つカウントされる”という光景が見られるのだ。

2~3か月前に“新システムの画面がフリーズ(バス停表示もデジタル時計もストップ!)して、私がプチパニックに陥った話”を書いた記憶があるけれど… その他にも、複数の運転士さんから「走っている途中で、いきなりバス停表示が始発地点に戻ってしまった」という話を聞いたし… 一体、どうなっとるんだ! この機械はぁ~??? 発注の時に、かなり値切ったのかもしれないなぁ…

冒頭の運転士さんは「一応、上司には伝えたんだけど… その内に直るんじゃない? バージョンアップみたいな感じで…」と言っていた。なるほどぉ~ バージョンアップねぇ… いっそのこと、このボケもバージョンアップしてもらいたいなぁ~! あ、それはアップさせちゃいけないのか! ハハハ…