猫も杓子もお伊勢参り(失礼)。かつて犬が単独(dog)で
お伊勢参りに行ってきたという話が話題になっている。
最初の記録は、明和8年(1771年)。一匹の犬が、伊勢神宮の
手水場で水を飲んでから、本宮の方へやって来て、お宮の前で
平伏し拝礼する格好をしたという。犬は不浄のモノとされて、
伊勢神宮内には入れないはずだが、神官の目をくぐりぬけて
本殿まではいってきた。まさに椿事(ちんじ)。犬の飼い主は
山城国久世郡槙の島に住む高田善兵衛という者。この犬は、
山城の国のからはるばる山を越えて伊勢までお参りにきた
のである。
その後も何件か記録されていて、最長距離は、幕末の嘉永年間に
3年の月日をかけて、青森・黒石と伊勢神宮との間を往復した犬。
その距離 約 2,400Km 。
はて、犬はどうやって伊勢神宮まで行けたのだろう。どうやら
同行の士に支えられてのようだ。当時、各地方から「お伊勢参り」の
団体を募って、伊勢まで往復案内する“先達”がいたのだ。
今の旅行代理店。
「お伊勢参りなら」と、仕事をほったらかしても、藩を
抜け出すことも許された。その団体客に犬がくっついて
行ったと推定される。皆にかわいがられ、道中「お伊勢参りの犬」と
言えば、お布施を首に巻きつけてもらったり、(そう、犬だから
“お伏せ”。阿波の庄屋さんの犬は、3千文ものお金を
持って帰ってきたそうな。首にさげられないくらい重いから、
道中、いろんな人が かわるがわる運んでくれたそうな。
ほんに、平和で善良な人ばかりの時代でした。
「昭和元禄“お犬様”の時代」から、今やペットも家族の一員。
犬をマイカーに乗せてお伊勢参りをする人も実に多い。だが、
犬は 鳥居から中には はいれない。警備員室で預かるとのことだが、
離れ難。「どうしているのだろう」といつも気になる。
江戸時代の人の方が、寛容でしたな。
お伊勢参りに行ってきたという話が話題になっている。
最初の記録は、明和8年(1771年)。一匹の犬が、伊勢神宮の
手水場で水を飲んでから、本宮の方へやって来て、お宮の前で
平伏し拝礼する格好をしたという。犬は不浄のモノとされて、
伊勢神宮内には入れないはずだが、神官の目をくぐりぬけて
本殿まではいってきた。まさに椿事(ちんじ)。犬の飼い主は
山城国久世郡槙の島に住む高田善兵衛という者。この犬は、
山城の国のからはるばる山を越えて伊勢までお参りにきた
のである。
その後も何件か記録されていて、最長距離は、幕末の嘉永年間に
3年の月日をかけて、青森・黒石と伊勢神宮との間を往復した犬。
その距離 約 2,400Km 。
はて、犬はどうやって伊勢神宮まで行けたのだろう。どうやら
同行の士に支えられてのようだ。当時、各地方から「お伊勢参り」の
団体を募って、伊勢まで往復案内する“先達”がいたのだ。
今の旅行代理店。
「お伊勢参りなら」と、仕事をほったらかしても、藩を
抜け出すことも許された。その団体客に犬がくっついて
行ったと推定される。皆にかわいがられ、道中「お伊勢参りの犬」と
言えば、お布施を首に巻きつけてもらったり、(そう、犬だから
“お伏せ”。阿波の庄屋さんの犬は、3千文ものお金を
持って帰ってきたそうな。首にさげられないくらい重いから、
道中、いろんな人が かわるがわる運んでくれたそうな。
ほんに、平和で善良な人ばかりの時代でした。
「昭和元禄“お犬様”の時代」から、今やペットも家族の一員。
犬をマイカーに乗せてお伊勢参りをする人も実に多い。だが、
犬は 鳥居から中には はいれない。警備員室で預かるとのことだが、
離れ難。「どうしているのだろう」といつも気になる。
江戸時代の人の方が、寛容でしたな。