現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

犬の単独「お伊勢参り」!?

2013-10-08 22:39:00 | 社会問題
猫も杓子もお伊勢参り(失礼)。かつて犬が単独(dog)で
お伊勢参りに行ってきたという話が話題になっている。

最初の記録は、明和8年(1771年)。一匹の犬が、伊勢神宮の
手水場で水を飲んでから、本宮の方へやって来て、お宮の前で
平伏し拝礼する格好をしたという。犬は不浄のモノとされて、
伊勢神宮内には入れないはずだが、神官の目をくぐりぬけて
本殿まではいってきた。まさに椿事(ちんじ)。犬の飼い主は
山城国久世郡槙の島に住む高田善兵衛という者。この犬は、
山城の国のからはるばる山を越えて伊勢までお参りにきた
のである。

その後も何件か記録されていて、最長距離は、幕末の嘉永年間に
3年の月日をかけて、青森・黒石と伊勢神宮との間を往復した犬。
その距離 約 2,400Km 。

はて、犬はどうやって伊勢神宮まで行けたのだろう。どうやら
同行の士に支えられてのようだ。当時、各地方から「お伊勢参り」の
団体を募って、伊勢まで往復案内する“先達”がいたのだ。
今の旅行代理店。

「お伊勢参りなら」と、仕事をほったらかしても、藩を
抜け出すことも許された。その団体客に犬がくっついて
行ったと推定される。皆にかわいがられ、道中「お伊勢参りの犬」と
言えば、お布施を首に巻きつけてもらったり、(そう、犬だから
“お伏せ”。阿波の庄屋さんの犬は、3千文ものお金を
持って帰ってきたそうな。首にさげられないくらい重いから、
道中、いろんな人が かわるがわる運んでくれたそうな。

ほんに、平和で善良な人ばかりの時代でした。

「昭和元禄“お犬様”の時代」から、今やペットも家族の一員。
犬をマイカーに乗せてお伊勢参りをする人も実に多い。だが、
犬は 鳥居から中には はいれない。警備員室で預かるとのことだが、
離れ難。「どうしているのだろう」といつも気になる。

江戸時代の人の方が、寛容でしたな。

「三種の神器」ってカラーテレビ?

2013-10-08 22:32:35 | 社会問題
伊勢神宮の式年遷宮がおごそかに終了した。
深夜、灯明の薄明かりに照らされて、ご神体が
粛々と新装なった社殿に移送された。

それをテレビで見ていた中学生のPちゃん。
テレビのナレーターが「三種の神器」と説明すると、
「何?あの箱の中にカラーテレビがはいっているの!」と
のたまわった。一瞬、何を言っているのか、皆固まった。
すると大学生のOお嬢も「そうよ、学校で習ったもん。
三種の神器は、白黒テレビに洗濯機、冷蔵庫って」

が~ん。たしかに中学の歴史には、神武天皇も
伊勢神宮も出てこない。「1950年代後半、
白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電三品目が
『三種の神器』と呼ばれたという記述はある。

世代によっては、「三種の神器」を カラーテレビ・
クーラー・自動車 (Car)と認識している。

断絶の世代、ここに極まれり。新聞に投書したい
ネタだ。

ところで、伊勢神宮のご神体は「八咫鏡」のはず
だが、誰も見たことがないのだから、本当に
箱の中にはいっているかは判らない。判らないから尊い。

「なにごともおはしますかは 知らねども、
   かたじけなさに 涙こぼるる」 西行法師

感動物語、『海賊と呼ばれた男』

2013-10-08 15:36:57 | 地球人類の問題

百田尚樹氏」著『海賊と呼ばれた男』を読んだ。

「出光石油」の創業者「出光佐三」をモデルにした
ノンフィクション小説。第10回「本屋大賞」の第1位に輝いた。

太平洋戦争がなぜ起こり、どのような結末をたどったか、
石油をめぐっての日米の争いだったことが、実に良く
判った。圧巻である。

多額納税者として貴族院議員に推され、戦後「戦犯」に問われて
「公職追放」されたのは、私の叔父「牧原源一郎」と同じ。
私の祖父は「貴族銀行」に勤務していた。「貴族銀行」の話も
出てきて、戦前のようすをつぶさに知ることができた。

上巻の戦前の話もすごいが、下巻の戦後の話もすごい。

戦中までの出光は海外事業がほとんどで、戦後すべてを
失った。すべてを失っても「社員こそ財産」と、復員してきた
社員も含め、一人もクビを切らず、60歳還暦で、ゼロからの
復帰をめざした。
そして、クライマックスが、イランから石油を運んだ「日章丸」事件。
これは“ノンフィクション”なのか、創作の小説なのかと疑いながら
読んだ。

「誰も知らない、書かれていない。こんなすごい男たちがいたんだ
ということを、今の人達に知ってもらいたいとの思いで書いた」と
百田氏。


慶応「竹の会」の同期のA君が「出光」に入社している。
当時の出光の2代目社長は「出光左三」の弟「計助」氏。

尺八を吹き、尺八界の大御所だった。たしか「三曲連盟の会長」も
務められていた。「出光」が単独スポンサーの『題名の無い音楽会』では、
オーケストラと共に、時々尺八が登場した。その公開録音を見にいった
ことがある。

高度成長期に 忘れられんとしていた尺八に援助の手を差し伸べてくれ、
うれしかった。そして今、自信を失いかけている日本人に、意地と勇気を
与えてくれる「出光」に感謝。

廃棄される食料事情

2013-10-08 15:03:37 | 地球人類の問題
世界の人口の8人に1人、8億4,200万人が飢えに苦しみ、
1日に4~5万人、年間に1,500万人以上の人が餓死している
という。

あぁそれなのに、日本人の食料の半分以上は 輸入。
穀物の自給率は、わずか28%。

年間 5,600万トンの食糧を輸入しながら、その3分の1
(1,800万トン)を捨てているとか。これは、途上国の
5,000万人分の食料に匹敵するという。食糧の廃棄率では
世界1。

食料の輸入が途絶えると、1年後には 3,000万人が餓死するとも。

「これは おかしい」とささやかれながら、誰も改善しようと
しない。「賞味期限」「消費期限」への“変な?”信仰が
あるからだ。

深夜、コンビニやスーパー、飲食店、ホテルの裏口に行けば、
大量の食品が投棄されている。あるケーキ店に勤めるO嬢。
「せっかく作ったケーキを捨てるにしのびない。ホントは
いけないことですが」と、売れ残ったケーキを 虚無僧の
私にくださる。でも、とてもケーキを毎日はいただけない。
先日、50個ものケーキをある団体に届けて 大変喜ばれたが、
内心“罪悪感”がある。“ケーキはもうケッコウ”。


今の子供たちには、「消費期限切れ」や「異物混入」の
食べ物でも 口にする“たくましさ”を教えなければ、
将来、食料危機が来たら、とても生き残れまい。

私は「消費期限切れ」でも「異物混入」でも“平気”で
ござる。 でも食料危機が来る前に 寿命が来るか。


学校給食に異物混入

2013-10-08 12:43:35 | 「八重の桜」
学校給食に異物混入事件が相次いでいる。

【長崎】小・中学校給食に異物混入相次ぐ 諫早  (10月6日)
【社会】ネジ混入の給食センター「点検したが…」 (10月5日)
【社会】給食のマツタケご飯に虫…岐阜の小学校 (10月5日)
【ニュース】給食のすいとんにネジ混入…富山   (10月5日)
【富山】給食のすいとんにネジ混入 氷見の小学校 (10月5日)

岐阜県可児市の小中学校2校で、パン約100個にハエが
混入し、付着した部分を取り除いて食べるように指導して
いたことが報道され、その是非がテレビで論争された。

可児市で混入していたのは、体長約1ミリのクロバネキノコバエ。
「毒性がなく安全上問題がない」として、ハエが付着した部分を
取り除いて食べるように指導した。それが「けしからん」と
問題になった。

さて、私なら・・・1ミリ程度の「蝿」なら、取り除いて食べる。
ネジやガラス片は 怖い。慎重によく噛んで、確かめてから
飲み込むことにしよう。

中国や韓国では、犬の糞やネズミがはいっていたとか。それは
さすがいやだが、髪の毛や糸くずごときでは、騒ぎすぎるのでは
ないか。

かつて、レストランで出された料理に「蝿」が入っていたことが
あった。
 
あらかじめ持ち込んだ「蝿」の死骸を皿に入れて、店長を呼びつけ、
わめきたてて、料金を踏み倒すどころか、賠償金まで要求する
悪い輩もいるとのこと。そのように疑われては困る。騒ぎたてるのは損。

そっとウェイトレスを手招きして、周りの客に気付かれないように、
黙って「蝿」を見せた。ウェイトレスは、さっとお皿を引き上げ、
すぐに店長と料理長が謝りにきて「代わりのものをお持ちします」と
いう。「それには及びません」と辞退しても、すぐ代わりの料理が
用意され、帰りに「料金はいただきません」と。さらに、店で
売っている「菓子」まで土産にくれた。いやぁ、こんなことなら
「蝿」がはいっていた方が ラッキー! 

最近は、衛生面で厳しく管理されているのか、そのようなことは
無くなった。いずれにせよ、マスコミの騒ぎすぎ。寛容さが
無くなったことが怖い。




消費税8パーセントの賛否

2013-10-08 04:04:12 | 社会問題
日経、中日、読売に赤旗。4紙もとっていると、
読むのも大変。

「消費税8%」について、各紙の論調が異なっていた。

「日経」は「財政再建に一歩踏み出し評価したい」と。
「産経」も「日本経済に活力を与える」と擁護。
「毎日」も「首相の判断は妥当と言える」と。
「読売」は「しかたない」。
「朝日」でさえも「やむをえない」と容認。

これに対して、「赤旗」は当然「猛反対」。怒りを
顕わに、「消費税引上反対」のデモ参加を呼びかける。

「中日新聞」も「反対」の立場。一面トップに大きく
「家計に三重苦」の見出し。物価高に年金カットで
「弱いものいじめ」と「赤旗」に同調。

他、「北海道新聞」や「西日本新聞」など地方紙は
こぞって「反対」を表明しているそうな。

「中日」など中部経済界との軋轢はないのだろうか。
新聞の立場によって読者は左右される。

「共同通信社」の世論調査では「消費税率引き上げ」に
「賛成53.3%、反対42.9%」で、賛成がかろうじて
反対を上回った。

はて、虚無僧の私には「消費税」を払うという
実感がない。(買い物をしないので)。

だが、8%では、また1円玉が蔓延し、お布施も
1円玉が増えそう。

諸外国は20%以上という国もあるそうだから、
「8%など半端ではなく、計算しやすく10%に
すればいい」と思うのは私だけ?。