5/28 Iさん宅で、音楽鑑賞会。
ニューヨーク・メトロポリタン・オペラの『マダマ・
バタフライ』を観る。過日 BSで放映されたものだ。
アメリカ版の「蝶々夫人」だが、これは2006年の上演なの
だが、日本の認識は100年前そのまま。
結婚斡旋人ゴローは“お内裏様”の冠をかぶり、田舎女の
カイマキを着ている。神主は中国兵、僧侶は有髪の“鐘き
様”だ。今でもアメリカ人は日本と中国と混同しているの
だろうか。これを見たアメリカ人は、日本の風俗はあんな
ものと思い込むのだろう。
ストーリーも国辱的だ。「999年の契約を結んだ。この国
(日本)は、(住宅も結婚も)いつでも解約することができる」
と言うピンカートンは、アメリカに婚約者がいながら、
純情な日本娘を騙して、妾にするのだ。沖縄の基地問題と
ダブる。
そもそも「マダム、バタフライ」の原作は、アメリカ人らしい。
1898年というから明治31年。日清戦争が終わった後。
それをイタリアのプッチーニが歌劇にして、1904年(明治37)
スカラ座で初演された。初演は不評でブーイングの連続だった
そうだ。
蝶々夫人は、夫ピンカートンを信じて待つ身の純情可憐な
日本女性だが、当時長崎には、駐留する外国高官の妻と
なった女性は結構いたらしい。しかし、みな“現地妻”と
割り切っていて、捨てられたことを恨み自殺した女性は
いなかったとのこと。つまりモデルはいない。“蝶々さん”
のような純真な日本女性は今も昔も居なかったのだ。
ニューヨーク・メトロポリタン・オペラの『マダマ・
バタフライ』を観る。過日 BSで放映されたものだ。
アメリカ版の「蝶々夫人」だが、これは2006年の上演なの
だが、日本の認識は100年前そのまま。
結婚斡旋人ゴローは“お内裏様”の冠をかぶり、田舎女の
カイマキを着ている。神主は中国兵、僧侶は有髪の“鐘き
様”だ。今でもアメリカ人は日本と中国と混同しているの
だろうか。これを見たアメリカ人は、日本の風俗はあんな
ものと思い込むのだろう。
ストーリーも国辱的だ。「999年の契約を結んだ。この国
(日本)は、(住宅も結婚も)いつでも解約することができる」
と言うピンカートンは、アメリカに婚約者がいながら、
純情な日本娘を騙して、妾にするのだ。沖縄の基地問題と
ダブる。
そもそも「マダム、バタフライ」の原作は、アメリカ人らしい。
1898年というから明治31年。日清戦争が終わった後。
それをイタリアのプッチーニが歌劇にして、1904年(明治37)
スカラ座で初演された。初演は不評でブーイングの連続だった
そうだ。
蝶々夫人は、夫ピンカートンを信じて待つ身の純情可憐な
日本女性だが、当時長崎には、駐留する外国高官の妻と
なった女性は結構いたらしい。しかし、みな“現地妻”と
割り切っていて、捨てられたことを恨み自殺した女性は
いなかったとのこと。つまりモデルはいない。“蝶々さん”
のような純真な日本女性は今も昔も居なかったのだ。