現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

母の「米寿」の祝い

2011-12-31 09:20:20 | 虚無僧日記
12/29、30と、東京の実家に行ってきました。

母が88歳となり、ささやかに「米寿の祝い」。
それぞれ正月は忙しいとのことで、年末押し
詰まっての開催となった。

妹と私と長女夫婦が集まり、フランス料理の
高級レストランで会食。支払いは“母”。

婿殿から「お父さん」と初めて言われ、まごつく私。

母は、還暦も古稀も喜寿も傘寿も 何もせずに、いつの
まにやら88歳。親戚中で最長老となってしもうた。

「死んでも病院には行かぬ」と気丈に 独り暮らしを
している母だが、さすが 気力体力 だいぶ落ち込んで
きた。“寄る年波には勝てず”、どんどん老いていく
母をほったらかしにしている私は なんという親不孝者か。

そう 頭では理解しながら、同居する気の無い極道者。
いや“極楽トンボ”の私。いずれバチ当たるかな。


2011年 物故者

2011-12-31 08:02:21 | 虚無僧日記
中日新聞に「今年1年、亡くなられた方」の一覧。

80歳、90歳が多い中、スポーツ関係者の若死にが目立つ。

サッカーの松田直樹(34)、同じくサッカーの森孝慈(67)、
野球の成田文男(64)、尾藤公(68)、伊良部秀輝は(42)で自殺。
大相撲の元横綱降の里(59)、バトミントンの新沼博江(62)、

音楽家でも、ロック歌手の柳ジョージ(63)、ジョー山中(64)、
そして日吉ミミ(64)。上原美優は(24)で自殺。
映画監督・森田芳光も(61)と若かった。

元日本赤軍の二人、永田洋子(65)、丸岡修(60)。
JR北海道社長の中島尚俊(64)は自殺。

私と同年代と思うと、感一入(ひとしお)。


リストに「作曲家。三木稔(81)」も載っていてホッとした。
「日本音楽集団」の“生みの親・育ての親”である。解説文では
「大島渚監督の映画『愛のコリーダ』の音楽などで知られる」と。

映画で使用された「三本の尺八のためのソネット」は、私の
一番好きな曲だった。私の尺八の師「古賀将之」氏も演奏に
加わっているのだ。

つい2ヶ月ほど前、NHKラジオ深夜便で「三木稔」氏が
出演しており、まだまだこれからの抱負を語っておられた。
海外では「武満徹」とともに超有名な作曲家なのに、日本
では“知る人ぞ知る”の扱い。淋しいのォ。(合掌)




「こう吐く歌合戦」

2011-12-31 05:32:35 | 虚無僧日記
12/31 2011年が終わる。
中日新聞の政治風刺漫画(佐藤正明)は いつも感心する。
お題が『こう吐く歌合戦』。政治家の心情吐露だ。

自民党の谷垣総裁は、美空ひばりの格好で『愛燦燦』。
「解、散々と~ この身が落ちて、わずかばかりの
運の悪さを 恨んだりして~ 野党は 悲しいものですねぇ」

小沢一郎は田舎娘の格好で「春になれば 疑惑っこ 解けて
どじょっこだの ハトっこだの 夜が明けたと 思うべな」

平松前大阪市長は、橋本新市長にエール「完敗 いま君は
行政の大きな大きな舞台に立ち 君に府市合わせあれ~」

菅元総理は、四国遍路スタイルで「私の過去など 
知りたくないの すんでしまったことは しかたないじゃ
ないの~」

問責決議された二人の大臣は「きさま と おれ とは
同期の桜、同じ問責のむしろに座る」

まだまた続くが、これくらいで・・・。(似顔絵の人物の
名前や 歌の元歌が わからい私ですので)

さて「もう一日寝るとお正月、お正月には 蛸(タコ)
喰って、コメ(米)を 炊いて 食べましょう。
早く来い来い 寝正月」

マスクの是非

2011-12-27 14:16:02 | 虚無僧日記
年々増加傾向にある「マスク族」「風邪でマスクなし」は今やマナー違反!?(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

「最近 マスクをする人が増えた」という記事。私もそう感じる。
「インフルエンザの予防のために マスクをする」と答えた人が、
2008年の18.0%から 年々増加し、今年は 32%程度まで高まるのでは
ないかとか、マスクの売上げも年々上昇という。

しかし、インフルエンザの予防効果については否定する意見もあり、
海外では、 マスクをする習慣はほとんど無いとのこと。日本人が
マスクをしていると奇異に見られるとか、犯罪者と疑われることも
あるとか。

効果のほどはともかく、混雑した場所で、咳やクシャミで唾を吐き
散らかされるのは 気分のいいものではない。風邪をひいているのに、
マスクをしないのはマナー違反と、私は思うのだが、「朝起会」の
会場では「マスク禁止」と聞いて びっくり。

「風邪を移されるのは自分が悪い」、「他人が咳、クシャミをして
いるのを見て、自分にも移ると思うと 移る。移らないと思えば
移らない」という理屈。ようするに、風邪をひくか ひかないかは
自分の精神力次第という学び。

たしかに、同じ環境の中に居て、風邪をひく人と、ひかない人が
いる。今、すでに10人ほどの人が 咳をしている。私は、できる
だけ、その空気を吸わないようにしている。どれだけ長く息を
止めていられるか、ごくわずかの呼吸で1時間座っていられるか。
これも修行だ。

また、毎朝 起きると「水行」をしている。水をかぶると、その後
体がほてるくらい熱くなる。それで朝4時に外出しても、体は
ホッカホカ。

昔から、毎朝「水行」をすれば風邪などひかないといわれている。
今のところ、まだ無事だ。

今年最後の忘年会

2011-12-27 10:23:45 | 虚無僧日記
1/26 津島のI氏の別宅「真瑞庵」で漢詩仲間の
忘年会に招かれた。朝から雪。雪見窓から雪景色を
見ながら、「鹿肉」のすき焼きをいただく。

腹もふくれたところで、各々漢詩を作り、放歌高吟。
それに私が尺八で伴奏。皆さん博識な論者ばかり。

漢詩は「平仄(ひょうそく)」や「韻」のルールを
知らないと作れない。用語も中国人に通じる用語で
ないとダメというので、私にはできない。

私は、日本人が作る漢詩なのだから、中国の形式に
合わせなくてもよかろうと言う自由主義。

漢詩の先生方は、規則があるから、その規則に
則って作ればよいのだから簡単だとおっしゃる。

「自由なるが故に、かえって不自由」か。

いずれにしても、浮世離れした人たちの世界で
楽しいひと時を過ごさせてもらった。





今年最後の大仕事

2011-12-26 20:21:39 | 虚無僧日記
12/25 ラジオ体操やグランドゴルフの仲間による
忘年会がTホテルで開催された。世話役のO社長の
お人柄で 44人も参加。70~90歳代の元気な高齢者
ばかり。鈴花と私でその進行役をかって出た。

夏以来 ラジオ体操に参加している小学三年の
AちゃんとS君も参加してくれ、私の尺八に合わせ、
「クリスマス・ソング」や「三百六十五歩のマーチ」
など 歌ってもらった。

この二人の子供は、同級生で仲がいい。皆が驚くほど
しっかり者で、大人ばかりの中で ものおじせず、
ステージ上で 歌って踊って、多いに皆を喜ばせて
くれた。

ビンゴゲームでも大活躍。名古屋弁で言うと、
「よう、まにあう えらい子」だ。将来が楽しみ。


一瞬にして、加害者・被害者の危険

2011-12-24 21:39:35 | 社会問題
信号無視注意され男性死なす…48歳男を逮捕(読売新聞) - goo ニュース

先日も「妊婦」に暴行して重傷を負わすという記事が
あったばかり。そして ついに 殺(や)ったか!
殺人罪で刑務所行きだ。双方、人生が一瞬にして
終わる。バカなことだ。

交通事故死、例年ワースト1~3位の汚名返上と、
名古屋市では「交通安全指導員」を募集して、交差点に
立たせている。ただ「シートベルト着用」とか「早めの
点灯」などと書いたプラカードを持って立っているだけ。

信号無視の違反者がいても、注意することはできない。
違反者を取締まる権限は無いのだ。注意でもすれば、
「逆ギレ」され、何をされるか おっかない。


今日も「信号無視」、「右折ラインから直進への割り込み」
「無灯」と、“危ない車”に遭遇した。以前の私なら、
その都度 カッカ カッカしていたが、最近は「人を責めるな」
の心で、無視。

無灯の自転車とは 出会い頭、ぎりぎりで衝突を回避できた。
スピードを落としていたので良かった。相手が悪くとも、
ぶつかりでもしたら、面倒なことになる。クワバラ クワバラ。

全部青信号だったら

2011-12-24 20:31:55 | 虚無僧日記
早朝、「朝起会」の会場から、ラジオ体操の那古野神社
まで、車を走らせる。信号機がほとんど「青」の時は
10分で着く。逆に、やたら「赤」に引っかかると15分。
昼間は、車も多いから 20分は かかる。

青信号が続くと嬉しいが、ついスピードを出しすぎて
危険きわまりない。

その昔、こんなクイズがあった。
「Aさんは東京から、Bさんは横浜から、それぞれ
 時速120kmの猛スピードで走りました。二人は
 どこで落ち合うでしょう」

答えは「あの世」。
「120km」ということは、信号無視して突っ走るという
ことだから、「事故って、二人共 死ぬ」というわけ。


人生も同じ。すべて順調で突っ走っていると、いつか
トラブルに見舞われる。「好事魔多し」とも。

人生に「赤」信号があるから、いろいろ悟れる。
病気にかかった人は幸せだ。立ち止まって自分を
見つめられる。私の父も祖父もそうだったが、
亡くなる直前は、欲も執着も無くなり、目が清く
澄み、仏の悟り顔に近づいていった。「成仏」とは
「仏の悟りを得ること」と、改めて思う。

交通事故などで突然 命を絶たれた人は不幸だ。
この世にさまざまな執着を残して逝ったことだろう。

日本薄謝協会

2011-12-24 20:00:49 | テレビ・映画・芸能人

「NHK」は「(N)日本(H)薄謝(K)協会」の略と
揶揄されたのを聞いたことがある。ブログで、
「紅白」の出場者のギャラを推定した記事が
あった。

トップクラスで 30万円。石川さゆり、小林幸子、
北島三郎、五木ひろし クラスだ。

Aランクの五代夏子、坂本冬美、鳥羽一郎で25万。

「SMAP」は5人で25万円。一人5万円!?。

以下、NHKの出場回数に応じて、20万、15万と
下がり、初出場や「ちょい役」だと5万程度らしい。


私が、かつて「NHKビデオ・コンクール」で
大賞をいただいた時の賞金が30万円で、「これは、
美空ひばりのギャラ並、破格」と言われた。
NHKが出す額の最高額が30万と決っているようだ。

ちなみに、私のラジオ放送は、最初は1万円だったが、
出場回数が増えるごとに増え、8回出場で 2万5千円。
ギャラは少なくとも、出演者にとっての宣伝効果は
何千万にも値する。「紅白」もしかり。

「杉良太郎」に学ぶ

2011-12-24 19:21:51 | 虚無僧日記
音痴の私だったが、必死に練習して覚えた最初の
カラオケ曲が「杉良太郎」の『すきま風』。
「人を愛して、人は心開き、傷ついて すきま風 
みるだろう」。なんとなく切ない。

その「杉良太郎」が 中日新聞(夕刊)のコラム欄
「紙つぶて」に寄稿していて、今日(12/24)が
最終回。

「杉良太郎」は、歌手であり、時代劇の俳優だが、
「紙つぶて」の肩書きは「法務省特別矯正監」という
お堅い名称。

杉良太郎は、デビュー前より「刑務所慰問」を始め、
現在まで献身的な福祉活動を続けていて、また、
ベトナムにも学校を建てるなど支援を行ってきた
とのこと。

『すきま風』がヒットするまでは、ご他聞に洩れず
苦節10年、苦労の人生。生家は、神戸市の長田地区。
阪神大震災で実家も焼けた。

幼少のころから、「物乞い」を見ると 母親に
「お金をあげて」と頼むような子だったという。
(私もそうだった)

スターになっても、収入のほとんどを寄付してしまうので、
自宅を担保にいれての借金生活。東日本大震災でも
炊き出しを行ったり、救援に多大な貢献をしている。

さて、その杉良太郎が「紙つぶて」の最終回で書いて
いる内容が興味深い。

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福祉活動をしていることを、刑務所で話しした時、
受刑者から「自慢話ばかりするな」とお叱りを
受けた。

純粋な気持ちでやってきたことでも、それを口にすると
「自慢したい」という「いやらしい」気持ちが表れる。
そんな「汚い」自分を見つめなおし、もう少し人間
修養をして、また戻って参ります。

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