現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

1円の箏

2009-10-30 21:16:55 | 虚無僧日記
オークションで「1円」で落札した箏が今日届いた。入金から
4日もかかっている。新品でも 5,6万の稽古用最低の箏だ。
埃だらけで黒ずんでいる。商品なんだから、埃くらい拭いて
発送すべきだと思うがね。

とにかく1円。ところが佐川急便で 配送料が8,820円。
他の出品者を見ると、箏でも 700円~1,500円、2,500円と
まちまちだが、8,820円は異常だ。やられた!。

この業者の他の出品を見ると、日曜雑貨、アンティークの品々、
どれも「1円」からスタート。しかし送料は小さい物でも
「1,500円」となっている。他社なら300~700円だ。つまり、
1円で落札したとしても、送料の名目で高く取って儲けている
のだ。

「騙した男が悪いのか、騙された私が悪いのか」なんて歌が
あったっけ? いろいろ知恵を働かせる人がいるもんだ。
ご用心、ご用心。


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ブランド品

2009-10-30 15:33:32 | 虚無僧日記
名古屋駅前、私が(虚無僧で)立っている前は、有名ブランドの
店が並ぶ。ルイヴィトンなど、道の両側に向かいあって在る。

アルマーニ、エルメス、カルチェ、グッチ、シャネル、
セリーヌ、ダンヒル、ティファニー、トラサディ、ニナリッチ、
バーバリー、フェラガモ、フェンデイ、プラダ、ベルサーチ、
ロエベ・・・・・、
えへん、ブランドに縁の無い私でも、そのくらいは知っている。

「身につければ、皆リッチ(richi)」なんてね。
ようやく覚えた頃、なんや日本市場から次々撤退。日本に見切り
をつけたとか。有名ブランドのネクタイをかつては、ウン万円も
出して買って自慢したものである。それが今ではディスカウント
ショップで1,000円で売られている。贋物か?
今は安く買って自慢する時代となった。中国製ネクタイが 38円!
「 君がすると、イタリー製にみえる」と言ったりや。

尺八も、ネットオークションでは、有名ブランドしか、誰も手を
出さない。それでも今出ている「円山」に2万しか値がついて
いない。山本邦山師の愛管がたしか「円山」だった。一度吹か
させていただいたが、私には鳴らせなかった。40年前のこと。


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エルメス

2009-10-30 15:18:05 | 虚無僧日記
「得る雌(メス)」じゃない。「Hermes」と書いて「エルメス」。
フランスでは「H」を発音しないとか。

「常陸宮華子妃(Hitachi-no-miya Hanako Hi」がパリを訪問された時、
フランス人の司会者が「イタチのミヤ、アナコイ」と読(呼)んだそうだ。
列席の日本人は、思わずクスクス失笑した。するとフランス人は、
「日本では、クスクス笑いが、貴賓をお迎えする礼儀か」と、一斉に
クスクス笑いだしたとか。お国違えばでござる。

フランス人の「自国語に対するプライド」は有名。わが家に来た
フランス人も、英語が話せるくせに、使おうとしない。いよいよ
言葉が通じなくなると、英語で通訳する。なんてこった。初めから
英語で話せばいいものを。

尺八(shakuhachi)って「サクアシ」って読むのか?。


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現金ザクザク

2009-10-30 09:52:06 | 虚無僧日記
亀田兄弟、1億円申告漏れ=領収書ない経費計上-東京国税局が指摘(時事通信) - goo ニュース

人気低迷と云われるボクシング界なのに、個人所得で 
1億円の申告漏れ。経費で計上ということは、それだけ
使ったということか。「亀田」が「金田」に聞こえてきた。

野球全盛期の巨人。王、金田、広岡の3選手を抱えていた
時があった。「おぉ! 金だ 拾おうか」なんて揶揄されたものだ。

ついでに、リンクで「時事通信社の写真サービス」として、
「国税庁提供、脱税の発見現場写真」が、何枚か公開されていた。

何億、最高 20億もの現金や金地金が、ゴミ箱や段ボールの
中に何気なく隠してあったり、壁の中や地下に埋められて
あったり。国税庁は、よくぞ見つけるものだ。長年の経験と
勘か。

それにしても、何億もの金が個人宅に眠っているとは。
「もとりっち(元 richi)」の私でも、遠く及ばぬ世界だ。


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慶応竹の会

2009-10-29 21:07:44 | 虚無僧日記
慶応の箏尺八クラブ「竹の会」から「定期演奏会」の案内が来た。
「第48回」になるそうだ。私の在籍時「第10回」だったから、
卒業して38年経ったわけだ。我々の頃、昭和45年頃は、ちょっと
した尺八ブームで、部員が5~60名はいた。それが近年は数人に
なったとか。尺八も女性だとか聞いた。38年細々と命脈を保って
きたことに感動でもある。

慶応出の尺八家は、結構いるのだ。
筆頭が、福沢諭吉の孫で昭和4年卒業の故堀井小二朗師。その
対極にいるのが、琴古流荒木派の家元達也氏。現五世荒木古童師。
その関係で、慶応のOBは荒木派で占められている。

異端児もいたんだ。まず私一路、堀井小二朗氏の跡を継いだ。
先輩の藤由越山氏は高橋空山師の後継として、ユニークな活動を
しておられる。
後輩には虚無僧研究会の発起人の一人であり、古典本曲の家元?
になっている徳山隆。そしてアメリカに渡り、ハリウッド映画界で
活躍している松居和。

さて、案内文を見ると、「六段」「千鳥」「八千代獅子」「新高砂」に
「櫻川」と古曲ばかり。50年変わらぬ姿に唖然。慶応はあいかわらず
古典派の牙城だ。現代の若者が意外に保守的なのに驚く。


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筝もう一面

2009-10-29 09:19:14 | 虚無僧日記
オークションで、箏をもう一面入札していた。状態はいい。
締切は 明日10/30。今 3,100円。配送料を確認したところ
700円だという。佐川急便は 8,820円。この差は何なのだ。

3,100円+700円なら一番安い。こんな値段で箏が売られる
なんて、嘆かわしい。尺八より安いではないか。

名古屋では、ちょっとした家なら、大抵箏がある。嫁入り道具の
一つとして定番だったようだ。そして床の間の置物になっている。

そういう箏が、今、粗大ゴミで捨てるよりはと、ネットに出てきて
いるのだ。

尺八も、かつては10万人以上いたであろう尺八愛好家が、
今は3万人。「おじいさんが吹いていた」という尺八が7万本
押入れに眠っていることになる。

行き場の無い箏、尺八の悲哀を感じる。買い取ってあげねば
という気持ちになってしまうのは、私だけか。


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日米文化の逆転

2009-10-29 07:29:23 | 虚無僧日記
チャップリンのエピソードとして、彼は大変な日本びいきだった。
ステッキは日本の竹製のものである。彼の側近く仕えていた人は
日本人だった。そのチャップリンが戦前日本に来て、長良川の鵜飼を
観賞し、「最高の芸術だ」と絶賛した。戦後しばらくして、再度来日し、
また鵜飼を見物した時、彼は「昔とすっかり変わってしまった」と
嘆いたそうな。

戦後、日本は一変してアメリカナイズされていく。その風潮に逆らって、
私は尺八を始めたのだった。昨今では、ラジオの歌番組は、カタカナ
ばかりが並ぶ。日本的なものを捨て去った今の日本。チャップリン同様、
私も日本人から見捨てられた感がする。

その私が、アメリカ人のジョン海山ネプチューンに会った時は衝撃的
だった。私はネプチューンから強く影響を受けた。私の尺八はアメリカ
からの逆輸入なのだ。今尺八を習うなら、アメリカに行け!である。

古管や名器が、どんどんアメリカに流出している。You-Tubeに映し出さ
れる尺八家は、ほとんど外国人だ。この私でさえ、モスクワでは、
ラジオ放送局が2時間もの特番を組んでくれた。その番組のために、
3日3晩 車を走らせて来てくれた視聴者がいた。日本では考えられない。


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予知能力

2009-10-28 10:20:17 | 虚無僧日記
虚無僧修行で、余地能力が高まったような気がする。
見えないものが見えてくる。思ったことがすぐ実現する。

○○さんのことをフト思うと、先方から電話が掛かって
くる。昨晩は、大森さん。「尺八を習いたい」と。

ラジオで、セントレア空港でのイベント情報を耳にして、
「自分もいつか」と思っただけで、11/13 に仕事が来た。

悪いことも頭をよぎる。「このお金無くなるな」と思うと、
不慮の出費で消えていく。「これ失くすな」と思うと、
必ず、落したり、紛失する。なくさないように、あの手
この手、気をつけるのだが、それでもなくなる。

一昨日、女子高生二人とお茶した時、「学校内での盗難」
が頭をよぎった。そしたら、昨日、部活のさ中、部室から
セーラー服と携帯が盗まれたとのこと。

悪いことは、ひらめいても防ぐことはできない。事前に
予知しているから、「やっぱり」と、驚かないでいられる
だけでもいいか。よちよち。

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当ブログの愛読者様

2009-10-28 10:15:59 | ブログ
「山」さんからFAX。「私も〔もとりっち〕になりました」と。
あれあれ、「10/30で現役引退される」とのこと。今まで古管や
名管を何本か落札されていて、それを見せていただいた。

西の「竹ちゃん」同様、私のブログを毎日見ていただいて、
いろいろ感想や情報を提供してくださっている。

先日、一絃琴のCD『雪舞』を自画自賛したら、早速にお求め
いただいた。「いまプアー」の私にとっては、大変ありがたい、
神様のような方だ。

それにしても、毎日160~200人の方が見ていただいている。
どんな方が、どんな思いで見てくださっているのか、顔が見え
ないだけに怖い。
「アドレスを公開しないように」とのご忠告メールもいただいた。
親戚の事を書いたら、すぐ「削除してくれ」とのメールもはいった。
何を書かれるか戦々恐々としながら、見ている人もいるのか。

見えない相手に心遣い、気遣いし、反応を期待しながら、書いて
おります。ヨロピク。

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未だ現役、明治の箏

2009-10-27 22:56:03 | 虚無僧日記
「竹ちゃん」から「箏は年数が経つと駄目になりますからね」と
コメントをいただいた。だからか。粗大ゴミで廃棄するにも
お金がかかる。オークションで1円でも引き取ってもらえれば、
いいのだ。配送料は落札者負担なのだから。

今私が持っている一面は、中に「明治38年○○で製造」と
書かれた紙が張られている。日露戦争の年だ。現在の箏より
短い生田箏。なにか昔なつかしい優しい音色がする。詩吟の
伴奏に鈴花が愛用している。

今度ネットで 1,000円で落札した三味線は「明治30年」とある。
100年の風雪に耐え、つい最近まで使われていたようだ。
尺八の古管と同様、古い箏や三味線にいとおしさを感じる
ようになってきた。

ところで、「ステッセルのピアノ」と称するピアノが、父の従姉、
万澤家にあった。五木寛之の「ステッセルのピアノ」によると、
「ステッセルのピアノ」と言い伝えられるピアノは日本に数台
あった。その謎を解く著作で、五木氏はロシアや製造元の
フランスにまで行って調査している。その結果、ロシアの戦艦
には、それぞれに皇帝から艦長に与えられたピアノが積まれて
いた。その戦艦が日本に分捕られ、中にあったピアノが戦利品
として何人かに下賜されたのだった。
万澤さんの父は酒井勝軍である。ネットで調べると、音楽学校も
経営し、彫刻家高村光太郎の姉も通っていたらしい。

さて、そのピアノがどうなったのか。以前このブログで書いたら、
それを見て、万澤さんの息子さんから電話がはいった。「ボロ
ボロになったので廃棄処分にした」と。残念、浜松の楽器博物館
にでも寄付すれば良かったのに。

明治のピアノは使い物にならず。箏や三味線、尺八は今も現役。
「すばらしい! すごいんだぞ 日本の文化は!」と叫びたい。


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