現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

和楽器ロック『千本桜』 大ヒット

2014-04-30 23:12:58 | 筝尺八演奏家
邦楽はもはや廃れる運命かと思っていたら、ついに出てきました。
全く新しい邦楽。和楽器のロックバンド『千本桜』。
『邦楽ジャーナル』で取り上げていましたので、You-Tubeで
見ました。なんと、アップされて2ヶ月で300万件以上の
アクセス。全世界で見られている。

「ボカロ」なんのこっちゃ。「ボーカロイドの略」と云われても
判らない。この言葉の意味は“ほかろ”。
私にはチンプンカンプン。全く別世界。ますます老兵は消えゆくのみ。
肩身が狭いです。

『千本桜』歌詞も全く意味不明

大胆不敵にハイカラ革命
磊々落々(らいらいらくらく)反戦国家
日の丸印の二輪車転がし
悪霊退散 ICBM

環状線を走り抜けて 東奔西走なんのその
少年少女戦国無双 浮世の随(まにま)に

千本桜 夜ニ紛レ 君ノ声モ届カナイヨ
此処は宴 鋼の檻 その断頭台で見下ろして

三千世界 常世之闇(とこよのやみ) 嘆ク唄モ聞コエナイヨ
青藍(せいらん)の空 遥か彼方 その光線銃で打ち抜いて

百戦錬磨の見た目は将校
いったりきたりの花魁(おいらん)道中
アイツもコイツも皆で集まれ
聖者の行進 わんっ つー さん しっ

禅定門(ぜんじょうもん)を潜り抜けて 安楽浄土厄払い 
きっと終幕(さいご)は大団円 拍手の合間に

千本桜 夜ニ紛レ 君ノ声モ届カナイヨ
此処は宴 鋼の檻 その断頭台で見下ろして

三千世界 常世之闇(とこよのやみ) 嘆ク唄モ聞コエナイヨ
希望の丘 遥か彼方 その閃光弾を打ち上げろ

環状線を走り抜けて 東奔西走なんのその
少年少女戦国無双 浮世の随(まにま)に

千本桜 夜ニ紛レ 君ノ声モ届カナイヨ
此処は宴 鋼の檻 その断頭台を飛び降りて

千本桜 夜ニ紛レ 君が歌い僕は踊る
此処は宴 鋼の檻 さあ光線銃を撃ちまくれ



泣ける詩 「松口月城 作 『母』 」

2014-04-30 21:10:08 | 虚無僧日記
「詩吟マラソン」で、久々に「渡辺○伸」さんにお会いした。
この方の「常盤雪行」はピカ一。「常盤雪行・コンクール」が
あったのですが、毎年、彼女がダントツ優勝してしまうので、
3回で取りやめになってしまいました。
その彼女、この日の吟は「松口月城」作『母』。

 ふるさとの 栗(くり)も胡桃(くるみ)も 熟(う)れたれば
   おまえを思うと 母の文(ふみ)くる
 
  呼びたくも 呼ぶことならぬ ガラス戸に
    息吹きかけて「母}と書くなり
 
 非行の少年 囹圄(れいご)に泣く
 無限の悔恨 思い窮まらんと欲す

 ああ 吾 過(あやま)てり 
 終夜眠らず 獨房の中

 頭を上げては母を思い 枕に伏しても母
 慈顔 佛の如く 我が瞳に浮かぶ

泣ける詩です。ところが「渡辺」さん。こう云います。
「私(吟者)は 泣いてはいけない。泣けない。明るく吟じなければ
いけない。そこで、尺八で泣いてほしい、尺八で泣かせて欲しい」と。

さすがすごい感性です。また、私の芸力を見越しての注文です。
私の腕前もですが、尺八が“泣ける”楽器。“泣かせることができる”
楽器なのです。

4/29日の中日新聞に、「聞け、わだづみの声」の一人「木村久夫上等兵」の
遺書が大きく取上げられていた。京都帝大から学徒出陣し、シンガポールで
捕虜虐待の罪に問われて、死刑となった。獄中から両親に当てた手記。
命令した上官は罪を逃れ、直接手をくだしたのではないのに、罪を被って
死刑とは。「松口月城」の詩と重なり合って涙こぼれる。

26日「岸本、横山」両氏と

2014-04-30 20:22:45 | 虚無僧日記
4/26 岡崎シビックセンターで「岸本寿男」氏の尺八ライブ。
ギター伴奏に乗せて、岸本氏のオリジナル曲を中心に、シャンソンの
「枯葉」や「アメージング・グレース」など。
従来の尺八とは全く異なる吹き方。サブトーンというのか、柔らかい
風のような音色。私とは全く異次元の世界。これが最近の潮流かと
驚く。

終わって、二次会にまでお邪魔させていただいた。「横山横山」氏と
名古屋の「加藤」「安達」氏も同席。尺八談義で多いに盛り上がった。

横山氏曰く。「尺八は聞いて楽しい。吹いて楽しい。作る楽しみもある。
そして、尺八仲間との語らいが また楽しい」と。それに、加藤氏が
「そして、女房に嫌われる」とつっこみをいれる。ホントにそうだ。
尺八仲間は、尺八の話になると饒舌だ。

気が付くと、終電の時間。最終にギリギリ間に合った。

翌日の新聞に、この日の深夜、岡崎で暴走族 同士の喧嘩があり、
二人が死亡したとのこと。終電に間に合わずに、岡崎で夜を明かして
いたら、抗争事件に巻き込まれていたかも。くわばらくわばら。


昨年から対立 少年らと被害者友人 愛知の2人死傷事件(朝日新聞) - goo ニュース


「横山横山」氏の尺八

2014-04-26 02:43:11 | 虚無僧日記
エンカ尺八の横山横山」氏が名古屋に来られた。
「よこやまおうざん」と読みます。門下生は皆「号」を姓と
同じにつけるそうな。私なら「牧原牧原」で「まきはら ボクゲン」。
「山本」さんなら「山本山本(やまもと さんぼん」。
ま、とにかくユニークな方。黒ズボン、黒シャツに真っ赤なネクタイ。
黒い口ひげは“髭ダンスのおじさん”そっくり。

「塩ビ(エンカビニール)管」の尺八を作るので「エンカ尺八」。
もちろん「演歌」と掛けている。「演歌」数百曲のカラオケを
作り、それをバックに「演歌」を吹く。エンターテイナーだ。

「竹でも作ります」と、“本物の竹尺八”も見せてもらった。
1尺6寸、7寸、8寸、9寸と、どれも全く同じ感触。これは
意外であり不思議な感触だった。

普通、尺八は太さ まちまち、それぞれクセがあって、
出にくい音もあり、音味も違うのだが、横山氏の尺八は、
内径が「真円」。コンピュータで0.1mmの誤差も無く、
完璧に作るので、どれもが 全く同じ感覚で吹ける。

中の漆も中国産ではなく10倍も高い国産漆。「輪島塗」の
ようなシットリとした仕上げ。それによって、各音がバランスよく、
高い音も実によく抜ける。ピアニシモからホルテシモまで
自由に吹きこなせる。その巾が大きい。


とうとう出てきましたね。“完璧なコンピュータ尺八”。
時代とともに、製管技術も向上し、素人の尺八家でも、
レベルは数段アップする。

プロともなれば、あとは楽器次第。楽器の性能が演奏を
左右する。すばらしい!

“気になるお値段は?”、聞いてびっくり!玉手箱。
150万円・・・・・の価値はあるが、その10分の1。

4月26日(土)は岡崎で「岸本寿男」氏のライブ
「岸本」氏は、すべて「横山横山(おうざん)」の尺八を
使用しているそうな。どうりで上手いはずじゃ。尺八のイメージが
変わる。聞いてみてちょ。


ロダンのモデルとなった日本人女性 “花子“

2014-04-24 04:04:20 | 虚無僧日記
中日新聞夕刊に ただいま『幻の女優マダム・ハナコ』が連載中。
執筆者は「大野芳」氏。

「ハナコ」とは、フランスの彫刻家ロダンのモデルになった
唯ひとりの日本人。本名は「大田ヒサ」。

1868年(明治元年)尾張国祖父江村(現愛知県尾西市)に生まれる。
10才で旅芝居の一座に入り、その後名古屋で芸者となる。
1902年(明治35年)花子34才の時、デンマーク、コペンハーゲンの
展覧会で踊り子を募集している事を知り、単身ヨーロッパへ渡る。
日露戦争前のこと。“単身”とはすごいことである。

その後、「ハナコ」という芸名で、ロンドン他、18カ国を巡業。
人気を博す。1906年(明治39年)マルセイユのフランス植民地の
展覧会会場で出演していた時、ロダンに一目ぼれされ、モデルとなる。

ロダンは「ハナコ」をモデルにした彫刻を50数点製作。これは
ロダンの作品の中で、一モデルとしては最も多い数。

1921年(大正10年)53才の時、ロダンの作った2つの作品を携えて
帰国。妹が住んでいた岐阜の芸者置屋に身を寄せた。

その作品を見に、高村光太郎はじめ多くの人が「ハナコ」を訪れる。
1945年(昭和20年)岐阜市で、「ハナコ」は77才の生涯を閉じる。


花子が演じていた役柄は、「腹切り」や「仇討ち」もの。「フジヤマ・
ゲイシャ・ハラキリ」のイメージを定着させた人でもあります。
そんなわけで、日本ではあまり良く思う人はおらず、無視されたような
女性だったのですが、なんと、あのドナルド・キーン氏が注目して、
「ハナコ」のことをいろいろ尋ね歩いていたようです。

中日新聞の「マダム・ハナコ」は、その辺の事情が書かれているのですが、
その中で「澤田助太郎著『ロダンと花子』中日出版 1996」から引用
とあって、私はびっくり仰天。


実は「中日出版」とはいっても「中日新聞社」の子会社でもなんでもなく、
小さな出版社です。名古屋は「出版事業不毛」の地。経営は大変でした。

その時、私は千代田生命に勤務していて“リストラ希望退職者”の
候補者の一人。ある方から「中日出版の社長を引き受けないか」との
誘いがあったのでした。それで、一時「中日出版」に“席”を置いていた時に
出版したのがこの本です。

著者の「澤田助太郎」氏は「ハナコ(太田ひで)」の養子「太田英雄」の
娘婿で、「ハナコ」の妹「はま」の孫にあたる方です。母校「岐阜高校」の
英語教師を経て「岐阜女子大」の教授になられました。「ハナコ」の
写真を多数所持しておられ、ドナルド・キーン氏の訪問も受けています。

いやはや、この本もあまり売れず、「中日出版」は倒産してしまいましたが、
こうして、ようやく日の目を見たかと、ひとり悦に入っています。

おっと、話がそれました。
ロダンが絶賛し愛した「ハナコの顔」とは。
ハナコの“死に臨んだときの表情”です。

《花子のマスク》は、西洋人とは異なる、怒りと苦痛に耐える“苦悶”の
表情と、虚空を睨み放心したような顔。「その二つの顔をロダンは交互に
制作した」と「ハナコ」自身が語っています。

「ハナコ」をモデルにした作品は、ロダンが亡くなった後、ハナコが
フランス政府に懸命に働きかけた結果 譲られたもので、これを携えて
「ハナコ」は 1921(大正10)年帰国しました。
それは、今「新潟市美術館」の所有となっています。

『納棺夫日記』(映画「おくり人」)に見る死生観

2014-04-23 09:53:56 | 虚無僧日記
映画『おくり人』は、葬儀屋、特に納棺師に対する偏見を
一新させた。「死体」を「ご遺体」と称して、丁重に扱う
姿勢に、世界の人が感動し、アカデミー賞(外国語映画賞)を
はじめ数々の賞に輝いた。

元々は、青木新門の『納棺夫日記』という本があり、それを
主役を演じた「本木雅弘」が感銘し、映画化を試みたが、
映画のシナリオの結末が原作と異なることを理由に、青木氏の
承諾が得られず、『納棺夫日記』とは全く別の作品として
『おくり人』となったとか。

映画の大ヒットにより「おくり人」の名が定着し、また原作の
舞台である富山市は、ロケ地を山形に奪われたことで、悔し
がったとか。後の祭りじゃ~。

では、「青木新門」氏の『納棺夫日記』で語られている
「日本人の死生観」とは、何だろう。最近になって興味が
沸いてきた。

青木氏は、葬儀屋に勤めて、死をタブー視し、忌み嫌う
社会通念に疑問を抱く。

親鸞の言葉や宮沢賢治の詩、末期がん患者の手記などを
読み進めるうちに、死を受け入れた人には、全てのものが
美しく見えて、あらゆるものに感謝の気持ちが沸いてくるのでは
ないかと思うようになったという。

安らかな死に顔は、「ひかり」を見たからではないか。
「雨ニモマケズ」に書かれているような、全てのものに対する
いたわりの気持ちは、「ひかり」を見た人間に固有の現象
ではないか。

青木氏の死生観は「死は生の断絶ではなく、生と死は連続
しているもの」というもの。「あの世など無い」と説いてきた
私だが、歳のせいか、あの世が見えてきた気がする。


あるアンケート調査で、「死後の世界(あの世)があると思いますか?」という
問いに対して、「あると思う」と「ないと思う」と答えた人がともに29.5%。
3割ずつ。でも「あると思いたい」と答えた人が40%もあった。とすると、
全く否定する人が3割で、7割の人が「あるような気がしている」ことになる。

そして、死後の世界の存在を信じるのは、年輩者には少なく、むしろ
「若い人」に多いというのは意外な結果でした。

また、「死者の霊(魂)(の存在)を信じますか?」という問いに
対しては、「信じる」と答えた人は54.0%。「信じない」は
13.4%。「どちらとも言えない」は32.0%でした。

「生と死の世界は断絶か、それとも連環していると思いますか?」という
問いに対しては、「断絶している」が17.4% なのに対して、
「どこかで連環している」は64.6%、「わからない」が18.0%。

(以上、立川昭二著『日本人の死生観』1998年、筑摩書房)

ま、こればっかりは死んでみなければわからない。でも、もし
死んだら、“あの世があったぁ!”となると、地獄の責めに遭う人は
お気の毒。今さら取り返しがつかないのです。だから「極楽浄土に
行けるように、現世で善行を積んでおきましょう」。それもまた
説得力ありますな。

名古屋城木造再建の賛否

2014-04-21 20:37:42 | 社会問題
「天下の三名城」と言えば「一に姫路城、二は???」。
そうなのです。「姫路城、名古屋城、熊本城」という人も
あれば「姫路城、名古屋城、松本城」とも。

名古屋人は、どうも歴史に関心が薄いようです。「名古屋城が
天下の三名城の一つ」というと「うっそう!?」とくる。

たしかに、名古屋城は、銅版の屋根の青緑に金のシャチホコが
燦然と輝き、破風のバランスも、大阪城よりは美しい。だが、
他の「姫路、熊本、松本」の三城は、創建当時の木造だが、
名古屋城は戦後建てたコンクリート造り。そんな負い目もあってか、
河村市長が「名古屋城を木造で再建し直そう」とつぶやいている
のだが、市民の関心は、これまた低い。

今、本丸御殿を再建中だが、これとて、市民の多くは乗り気では
なかった。

その点、熊本はすごい。“おらが城、熊本城”を語る時は、
必ず「天下の三名城のひとつ」という修飾語がつく。そして、
本丸御殿と、伊勢のおかげ横丁のような江戸の町並みを再現して、
多くの観光客を呼び込んでいる。ご当地キャラの「くまもん」も
全国に展開して熊本のPRに貢献している。

名古屋市は、熊本の成功を見て、名古屋城を観光客招致の目玉に
しようとしているが、“二番煎じ、柳の下の二匹目のドジョウ”かと
市民は慎重。このほどアンケート調査を行った。

「名古屋城を木造で再建することに」「賛成」は15%。
「現状のままで良い」が70%だったとのこと。

さてさて、次回の市長選で「減税日本」には逆風が吹いている。
河村氏自身、再選されなければ、天守閣の再建は無しか。


韓国、フェリー沈没事故に思う

2014-04-20 21:47:45 | 社会問題
韓国客船沈没 早々に脱出「不可解」 船長に人命救助義務、違反なら懲役(産経新聞) - goo ニュース

4月16日、珍島沖で転覆した韓国の旅客船「セウォル号」の事故。

操舵手に操船を指示するなどの船長業務をしていたのは、航海士と
なって1年半(入社して4ヵ月)の“26歳の女性3等航海士”。
と聞いて“唖然”。その時、船長は寝ていたとか。

それよりも、船長以下乗組員の大半が、乗客より先に脱出していた
というので、韓国人のモラルの低さに“嘲笑”の声もあがってる。


2012年にも、イタリアで豪華クルーズ客船「コスタ・コンコルディア」が、
座礁し、転覆した事故があった。あの時も、船長が真っ先に陸に上がって
世界中の非難を浴びた。しかも、無断で(無賃で)愛人を乗船させていて、
その愛人とワインを飲んでいたとか。


私の世代なら、昭和29(1954)年の「洞爺丸」事故を思い出す。
青函連絡船の「洞爺丸」が台風のさなか出向して、函館湾沖で退避中
沈没し、1,155人もの死者・行方不明を出した。

洞爺丸の船長の娘(当時まだ子供だった)の手記が 小学生向けの雑誌に
投稿されていた。私はそれを今でもはっきり覚えている。「台風接近の中
出航したとして船長の責任が問われ、自分も学校の友達や周囲の人から
非難を浴びているが、私にとってはかけがいのないお父さん。最後まで
船と運命を共にした父を誇りに思う」という内容に、子供心にも涙した。

この時、洞爺丸以外にも4隻の青函連絡船が沈んだ。そして、
「青函丸」の乗員90名。「北見丸」の70名。「日高丸」56名。
「十勝丸」59名の乗員、全員が殉職しているのだ。

船長のみなら「乗員は船とともに運命を共にすべし」。それが、
かつての日本人の責任の取り方だった。

今は“わからんよ”の声が聞こえる。

乗客の救出を放棄したとして「船員法」に問われたとしても
「懲役3年以下、又は100万円以下の罰金」だから、罰金を払えば、
懲役に科せられないこともある。“死んでしまってはおしまいよ”か。

ご飯に牛乳は合わない?

2014-04-20 19:29:07 | 虚無僧日記
「米と牛乳合わない」? 新潟・三条市が給食牛乳廃止検討 北海道の酪農地帯・釧路、根室管内に波紋、異論(北海道新聞) - goo ニュース

 学校給食を「米飯」にした新潟県三条市が、「和食に牛乳は
合わない」という理由で、「牛乳を試験的に廃止する」と決めた。

フムフム、たしかに「ご飯」には味噌汁とお茶でしょう。牛乳を
飲むのには、私も抵抗がある。パンなら牛乳だ。

これも長い間の習慣なのだろうか。小学生の時からご飯と牛乳を
セットに食していれば、慣れるのかも。


ところで「和食を世界遺産に」「正しい和食」などという動きを
私は奇異に感じていた。我々60代以上の世代にとって、和食は
日常の文化だった。ところが、最近の「米離れ、和食ばなれ」は
かなり進行しているそうな。子供の嫌いなおかずの上位は、和食。
たしかに、「魚」「野菜の煮物」「納豆」「豆腐」「奈良漬・
粕漬け・漬物」は、もう家庭の食卓には並ばない。
「和食」の店も次々に閉店に追い込まれているという現実には
驚いた。だから もう「(世界)遺産」、過去の文化なのか。


料亭や、和食の店、旅館の食事といえば「刺身に天麩羅、煮物、
焼き物」とどこもワンパターン。和食は他にはないのかと常々思う。

一流の料亭や禅寺の精進料理には、工夫を凝らした料理が
いくらでもある。和食の店がつぶれるのは、現代人にアッピール
する努力や工夫が足りないと思わざるを得ない。

三条市では、牛乳に代わって、味噌汁、吸い物にどれだけの
工夫をするのだろうか。それこそ、味噌も、出汁も何種類もあり、
具との取り合わせで、千差万別の汁物ができる。それが、毎回
同じ味噌汁の味では、ますます「和食離れ」が進みそう。
そこが問題。


「ファンクラブ」で、ボロ儲け

2014-04-14 13:07:46 | 虚無僧日記
ファンクラブ運営は巨額ビジネス… GACKTさんの旧運営会社脱税事件で浮かんだ「台所事業」(産経新聞) - goo ニュース

なんや知らんが、「GACKT」の「ファンクラブ」運営会社が
脱税で摘発されたとか。でも「GACKT」さん本人は、運営
会社に関わっていないから、問題なし。

ふむふむ。以前から気になっていた。いろんなファンクラブがある。
ある人気作家の「ファンクラブ会長」という人に会ったことがある。
若い女性だった。

会社組織ではない。個人で勝手にネットで立ち上げ、1万人から
入会金1万円を集めた。それだけで1億円。会員の特典や規約などは
ネット上でアップしているから、パンフレットや募集広告などは
全く不要。「作家」だから、演奏会のチケットを先行販売する
こともない。ネット上のサイトには、新聞や週刊誌でも拾えるような
「講演会」のお知らせや、出版の予定などを載せ、あとは「会員相互の
情報交換」。サロンのようなもの。


つまり、元手はいらない。その女性は高級車を乗り回し、羽振りの
いい暮らし。不審に思った会員から訴えられ、警察沙汰になったが、
別に被害者がいるわけではない。当の作家の先生は「そんなファン
クラブがあることも知らなかった。名前を利用されただけ」という。

しかるべき情報をネットで流し、税金を納めさえしていれば、
なんのお咎めなし。で、ガッポガッポ お金がはいる。こんないい
儲け話はない。そんな「ファンクラブ」に定義や法規制はあるのだ
ろうか。

私にも「ファンクラブ」があったらなぁ。それには、先ずは 有名に
なるための“元手”が 必要でござる。