現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

虚無僧は長寿?

2011-02-28 23:03:55 | 虚無僧日記
最近「魔女」という言葉が流行っている。50、60歳を過ぎても
30、40代にしか見えない、若々しい女性のことだそうだ。私の
妹も 40代に見える。かくいう私も10歳若く見られる。(写真は、
どうも 歳を隠せないが ) 。

NHKラジオで「ミトコンドリア」について、日本医科大学の
太田成男教授が話をしていた。

細胞の中の「ミトコンドリア」という物質に、適度の刺激を
与えることで、若さを維持できるそうな。それには

(1)持久力系の運動
(2)背筋を伸ばし、良い姿勢を保つ
(3)寒いところで 寒さを感じる
(4)空腹を感じてエネルギーの枯渇状態をつくる

なんだ、そんなことなら、私は毎日やっている。虚無僧は 
毎日、寒い中 背筋をピンと伸ばして、腹式呼吸で尺八を吹く。
数キロは歩くし、朝は 食パン1切れ、昼は軽く弁当で、夜は
食べない。腹7分目にしていると、不思議と 腹は空かない。
満腹食べると、膨れた腹がへこんだ時、空腹を感じ、また
食べることになるらしい。

ミトコンドリアをほど良く働かせるには、虚無僧の生活は実に
利にかなっている。只今 63歳で、白髪も 皺(しわ) も無い。

年寄りは「シワ、シミ、シラガ」そして「シ(死)」に到るのだ。
「シワ、シミ、シラガ」が 無ければ、“ 年より ”若く見られる。
まぁ“ 今度 見てオリャ ”??。


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2/27 虚無僧 9日目 つづき

2011-02-28 09:29:24 | 虚無僧日記
杵屋正邦作曲の『一定』をブーブー吹きまくっていたら、
壮年の男性が しばらく聞いていてくれ、話しかけてこられた。
「竹製のパイプオルガンを製作しているので、竹に関心がある」
とのこと。

「私の親戚にも パイプオルガンを製作している人が居る」と
話すと「赤井 励さんですか?」と。
(後でネットで調べたら、『オルガンの文化史』という本を
出していた)。

その方から 問われるままに、尺八について いろいろ
レクチャーしていると、「先ほど吹いていた曲は、雅楽の
ような、 ゆったりしてますね。もっと早い パッションの
曲は無いんですか?」と。

「エエエ?!」である。『一定』は、8分音符、16分音符が
ふんだんに出てくる 超絶技巧を要する曲だ。自分では
「こんなに早い曲を吹いていいのか」と思っているのに、
それを「ゆったりした リズム」と 感じ取られるとは。
尺八自体にそういうイメージが強いのかと驚く。


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2/27 虚無僧 9日目 フリー ハグ

2011-02-27 22:45:35 | 虚無僧日記
2/27 名古屋駅前、いつもの私の立ち位置に「FREE HUG」の
プラカードを掲げた数人の男女が 立っていた。「ハグ(=
抱き合うこと)しませんかぁ」と 道行く人に呼びかけている。

見知らぬ人同士が 路上で抱き合うのだ。オーストラリアで
始まって今やヨーロッパ、アメリカで流行っているそうな。
名古屋駅でも 時々見かけるようになった。

ロシアでは、抱き合うのが正式の?挨拶の仕方らしい。
以前、ニクソンがソ連を訪問した時、出迎えた ブレジネフ
書記長が、ニクソンの肩を抱きしめた映像には、驚かされた
ものである。

You-tube では「デラックス、有料 ($200) HUG」のプラカードを
持った男性に、$200 を払って やって もらっている女性の
映像がアップされていた。背中をさするのが「デラックス」の
ようだ。でもこれは例外。原則 無料。

ハグの目的は「平和と幸福感に浸れること」。言葉はいらない。
笑顔と「ありがとう」だけで 通じ合える。虚無僧も、言葉では
なく 尺八の音で「癒し効果」を与えることでは、目的は同じだ。

カップルで通った若い女性。「あ、ハグだ」と 飛び込んで行って、
彼の目の前で ハグしてもらった後、彼に「私、愛に飢えてるの
かしら」と “ チグハグ ”なことを言っていた。

その後、ずっと夜10時まで、ハグのメンバーが立っていたが、
ハグする人は、まだまだ 多くはない。でも虚無僧に布施する
人よりは多い。「癒し」を求める人が それだけ いるという
ことか。


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五木寛之 『親鸞』 施湯

2011-02-27 13:49:46 | 虚無僧日記
中日新聞掲載、五木寛之『親鸞』2/26、27。
もう何度も読み返し、涙が出る。

「外道院(げどういん)」とやらは、「また 親鸞に
害をなす 悪人か 」と思っていたが、さに非ず。
「外道院」は、底辺に生きる者たちの救いの神だ。

奈良時代、「光明皇后」が、風呂を沸かし「われ
千人の穢れ(垢=あか) を 落とさん」と誓いをたて
られた。その千人目が「らい病」患者だった。
それも厭わず 肌を拭き清め、膿みを吸ってあげた
ところ、その者は 阿閦(あしゅく)如来 の化身だった」
という故事を挙げて、それを 親鸞の妻 恵信 に
やれと命じる。

親鸞は たじろぎ、「止(や)めさせようとする自分と、
止(と)めてはいけない」という自分の鬩(せめ)ぎあい。
恵信は「親鸞のためではなく、私がやりたいから
やるのです」と。

さすが、五木寛之。みごとな展開だ。

この「光明皇后の施湯(浴)」の故事から、中世、
時宗や禅宗の寺では「風呂」を沸かし、一般人に
入浴させることが行われた。虚無僧寺も風呂を
沸かしていたのである。

2/26 虚無僧 8日目

2011-02-26 22:30:45 | 虚無僧日記
2/26(土) 午後4時~5時、中村公園駅前に立つ。
市議選の候補者が演説をしている。名前と顔を覚えて
もらうのに みな一生懸命だ。それがしも同じこと。
共に 1時間 頑張るが、反響はサッパリ。

6時、名古屋駅前に出る。土曜日とあって若者で
いっぱい。1分間で150人。1時間で 1万人が 私の
前を 早足で通っていく。こう流れが速いと 全くダメ。
2時間吹いて ゼロ。 ムム、これでは帰れない。

8時過ぎて ようやく 若い女性が 近寄って来てくれた。
爽やかな笑顔で 喜捨してくださり、 ホッと 癒される。
しばらくして また若い女性。恥ずかしそうに 入れて
くれる。( もう帰ってもいいか) と 幸せ気分になる。

駅コンコース内を一周して、地下街を歩いていると、
男性が サッと小銭を「明暗箱」に入れてくれた。
ただ 歩いていても、喜捨して いただけるのだから
不思議。

気分を新たに また地上に出て 『一定』を吹いて
いると、若い男性が 前の階段に 腰を 下ろし、
しばらく聞いてくれた後、近寄って来て、たくさん
布施してくださった。4時間吹いた 甲斐があった。

そして また、壮年男性が 私の前で 手を合わせ、
「喜捨に作法はありますか?」と。「いえ、ございま
せん」と返すと、「明暗箱」にチャリン。

「私も、尺八を習っていて、虚無僧をやってみたい
のですが」という 刈谷の男性も。「尺八を吹く」と
いう男性は、昨日今日の2日間で4人目。 

この後も 10時まで吹いて、6人の方から喜捨を
いただいた。


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出る杭を持って無いから無事に生き

2011-02-26 16:20:20 | 虚無僧日記
「(東京に出て 活躍している愛弟子) 大河内君はどうしているか」と
鈴花と話していたところに、当人からメールが入って、ビックリ。

「今静岡に来ています。ビルの電飾掲示板に、こんな川柳が
映っていました。一路先生ではないですか?」と。そして 写真が
送付されてきた。見ると、

 『出る杭を 持って無いから 無事に生き (一路)』 と。

この川柳は知っている。第一生命の「サラリーマン川柳」。
第8回 入選作品だ。だが、作者が 私と同名の「一路」とは
知らなかった。

内容も、今の私にピッタリ。彼が「私(一路)の作品か?」と
思ったのも うなづける。

ネットで検索したら、こんなのもあった。

『出る杭を うっかり 他社に 引き抜かれ』

私も 実は、サラリーマン時代、ヘッド・ハンティングの
誘いがあった。二束の草鞋で、片足を外に出していたからだ。
もし、そこへ行っていたら、人生大きく変わっていたかも。
たぶん、今より悲惨な目に遭っていた。

売れている店はここが違う

2011-02-26 15:39:50 | 虚無僧日記
2/24 名鉄百貨店で開催されている「おめざフェア」の様子を書いた。
TBSの人気番組「はなまるマーケット」で取り上げられた
スイーツ、グルメの店が出店しているという話。

すると翌日、一番人気の「くりーむパン」の『八天堂』さんから
私のブログにコメントが寄せられ、びっくり。掲載させていただこう。

「㈱八天堂の平田と申します。
この度は当店のくりーむパンをご賞味頂き誠に有難うございます。
また素敵なブログにご掲載頂き感謝申し上げます。
名古屋での当店のくりーむパンの販売状況をご掲載頂き、
スタッフ一同大変嬉しく存じます。こちらの記事から勢いを
感じさせて頂きました。
今後も八天堂にしか出来ないスイーツパン作りに精進して
参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます」

もう驚きである。さすが「一番人気」の店は ここが違う。
名前からしていい。「八天堂=はってん(発展)どう」だ。

毎日チェックしているのだろうか。マネージャーの鈴花は、
結局3日間 通い詰め、『八天堂』の「くりーむパン」を、
みなに配っていた。特に 高校生の娘たちには大好評だった。

さてさて、昨晩も 名古屋駅 名鉄セブン前は、ストリート
ミュージシャンが 5人も立っていた。なかなか 足を止めない
名古屋人だが、一人の若い女性の前には 数十人が たむろ
していた。キーボードを弾きながらの歌姫。ルックスもいい。
なにより 歌声がきれい。透明感のある声で癒される。歌詞も
はっきり聞き取れる。

人を 引き寄せる力は 何なのか。思案の毎日でござる。


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2/25 虚無僧 7日目

2011-02-26 08:41:33 | 虚無僧日記
「三寒四温」。昼は4月初旬並みの暖かさだったが、
夜9時を過ぎると、急に冷え込んできた。それでも
金曜日とあって、名古屋駅前は すごい人。

「尺八を習っていた」という男性が 二人も 話しかけて
きてくれた。一人は三重県、一人は岐阜県。やはり、
名古屋駅前は他県からの人が多い。『一二三(ひふみ)
鉢返し』をリクエストされた。

そして、先日尺八の稽古にみえた岡崎のAさんも。
「真音」について、路上で 尺八講習会となった。

若い女性も二人。気恥ずかしそうに、サッと来て、
サッと去って行った。

そして、帰りがけに また 若い女性が 近づいて来、
「仏教に興味があるんです」と。また「アニメやゲームの
キャラクターなどを描いている」とも。「ぜひ 虚無僧を
主人公にした漫画を 描いて もらいたいですねぇ」と
お願いする。

こんな出会いがあって 毎日 楽しい。私は「動く広告塔」。
いや「広告スタンドマン」だ。


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2/25 幼稚園にて

2011-02-25 22:59:00 | 虚無僧日記
2/25 午前中は、○○幼稚園にて「琴、尺八」の演奏。
名古屋ではNo.1の有名幼稚園。意外だったのは、
園児たちは、自由勝手気ままに遊んでいる。職員の
姿は 表立っては見えない。実に自由で 伸びのび
している。
なにより、園長先生の笑顔がすばらしい。おおらかで
なんでも受け入れる包容力が、園児たちに 安心感を
与え、明るく穏やかな気持ちにさせているのだろう。

『笠じぞう』の話をメインに、「犬のおまわりさん」
「森のくまさん」そして「ひなまつり」で、子供たち
に大いに 喜んでもらえた。

最後に 鼓や締め太鼓を叩いてもらったが、よそでは、
撥(バチ)が折れたり、琴の柱(じ)まで割れたりするほど、
乱暴な子がいるものだが、ここは、先生の指導が違う。
「軽く叩いた方が、いい音が 出ますよう」と。命令や
押さえつけるような言葉を吐かない。穏やかで プラス
志向なのだ。

さすが、名門幼稚園は違う。家庭もしっかりしていて、
恵まれた環境に育っている子供たちなのだろう。



2/24 虚無僧 6日目

2011-02-25 00:01:37 | 虚無僧日記
2/24 午前中まで雨。「ひと雨ごとの暖かさ」だ。

夜、H氏の稽古。鈴花の琴と《六段》の合奏練習。
得てして 尺八家は「琴」のメロデイを知らずに、
勝手に 吹きまくるから、変なところで 息継ぎを
するので 曲にならない。「まずは 琴のメロデイを
知るべきだ」というのが 私の指導。H氏も 琴との
合奏が楽しくなってきたようだ。毎週 通って
こられるから上達も早い。

稽古が終わって、夜8時半過ぎ、名古屋駅へ。夜は
家では吹けないから、ここが私の練習場所でもある。
今、杵屋正邦の《一定》と 長沢勝俊の《独奏尺八の
ための詩曲》を 暗譜しようとしている。

曲に夢中になっていると、「一路さんですか?」と
声をかけられた。若いイケメンの男性。「はじめ
まして」と。今度 4月に 講演を頼まれている団体の
職員とのこと。HPとブログを見ていて、私と判った
ようだ。なんと、尺八も吹かれるそうな。ここで
会えたのも御縁。

その後、若い男性が4人。そして 2人の外人も
しばらく聞いてくれ、「明暗箱」に入れてくれた。
練習していて お金をいただいては 申し訳ないか?


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