1/31 名古屋から紀勢線特急で2時間。紀伊長島で下りて
車で10分。赤羽(あかば)中学に招かれて行ってきました。
授業の一環と気楽に考えていたら、赤羽中学主催の
「初春横笛演奏会」。会場は中学のすぐ隣りの
「若者センターホール」。ちゃんとした舞台設備の
整ったホールである。そこで、紀北町の教育委員会
後援で、町を挙げての行事だった。地元のテレビ局も
2社、新聞各紙も取材にきている。おおごとだった。
もっともマスコミの取材対象は、40年途絶えていた
『中桐神楽』を、中学生達が復活させ、伝統を継承
させようとしていることだ。
全校生徒といっても、去年は28人。今年は17人。
全員、笛で「さくらさくら」などの曲から練習して
いるが、3年経っても、一向に音の出ない子も
いるという。そういう中で、唯一「中桐神楽」を
吹けるようになった坂口君は、去年卒業してしまい、
今年は二年生の子が一人継承した。
その子のソロを聞いた。たった2年足らずで、
完璧に吹く。驚いた。
神楽の笛は、もともと音程がドレミファに合わない
から、現代のドレミファに調律された笛で吹くことは
できない。それだけに、笛の学習と「神楽」の
伝承は別の次元なのである。
私の耳には快かった彼の「笛」も、古老の耳には
「神楽とは違う」という。「伝承」の難しさが
ここにある。
車で10分。赤羽(あかば)中学に招かれて行ってきました。
授業の一環と気楽に考えていたら、赤羽中学主催の
「初春横笛演奏会」。会場は中学のすぐ隣りの
「若者センターホール」。ちゃんとした舞台設備の
整ったホールである。そこで、紀北町の教育委員会
後援で、町を挙げての行事だった。地元のテレビ局も
2社、新聞各紙も取材にきている。おおごとだった。
もっともマスコミの取材対象は、40年途絶えていた
『中桐神楽』を、中学生達が復活させ、伝統を継承
させようとしていることだ。
全校生徒といっても、去年は28人。今年は17人。
全員、笛で「さくらさくら」などの曲から練習して
いるが、3年経っても、一向に音の出ない子も
いるという。そういう中で、唯一「中桐神楽」を
吹けるようになった坂口君は、去年卒業してしまい、
今年は二年生の子が一人継承した。
その子のソロを聞いた。たった2年足らずで、
完璧に吹く。驚いた。
神楽の笛は、もともと音程がドレミファに合わない
から、現代のドレミファに調律された笛で吹くことは
できない。それだけに、笛の学習と「神楽」の
伝承は別の次元なのである。
私の耳には快かった彼の「笛」も、古老の耳には
「神楽とは違う」という。「伝承」の難しさが
ここにある。