現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「西郷邸で21人自刃」の悲劇

2013-06-30 22:25:49 | 「八重の桜」
『八重の桜』第26回、「西田敏行」演ずる「西郷頼母」の一族
自刃の悲劇。


敵が城下に迫った8月23日、「西郷頼母」邸では、頼母の母「律子」(58歳)
妻「千重子」(38歳)(飯沼家より嫁ぐ)、妹「眉壽子」(みすこ、26歳)、
妹「由布子」(23歳)、長女の「細布子」(16歳)、二女の「瀑布子」(13歳)が
辞世の歌を残し、千重子は 三女の田鶴子(9歳)、四女の「常盤子」(4歳)、
五女の「李子」(2歳)を刺し殺し、互いに刀を刺して亡くなった。

その他、分家の西郷鉄之助夫婦、母の実家 小森家の祖母や婦女子、江戸藩邸から
避難し、西郷家にいた親戚ら 21人が亡くなった。

ちょっと待って。妻が38歳、末の娘が2歳ということは、今66歳の
「西田敏行」が演じている「西郷頼母」って何歳だったの?。
実は38歳の壮年でした。


会津若松市の東、青木の「善龍寺」には、21人の霊を弔う「なよ竹の碑」がある。
碑名は、西郷頼母の妻「千重子」の辞世の歌「なよ竹の 風にまかする身ながらも
たわまぬ節はありとこそきけ」から取った。

白虎隊で飯森山で自刃したものの蘇生して生き残った「飯沼貞吉」は
千重子の甥にあたる。

戊辰戦争で亡くなった会津の婦女子は233人の名が知られている。

1700石、筆頭家老「西郷」邸は城の大手門のまん前。西軍の
一人の参謀が西郷邸に入り、一族の死を目撃する。その際、一人
まだ息があり「敵か味方か」と。そして「味方だ」と応え、介錯した。

「白虎隊」の悲劇とともに、会津戦争のクライマックス・シーン。
私の母も、会津女学校時代、演劇で「なよたけの碑」の芝居をやり、
妻の「千重子」役を演じたことが自慢の種。「なよ竹の 風にまかする
身ながらも・・・・」の句は、子供の頃から聞かされ諳んじていました。

さて、西郷邸にはいった武人の名は「土佐藩士・中島信行」とされて
いましたが、最近の調べで「薩摩藩士・川島信行」ではと、いろいろ
論じられています。その点を考慮してか『八重の桜』では、名前は
出ませんでした。

それにしても、あの戦闘の混乱の中、こうしたエピソードは、
どうして言い伝えられたのかが不思議です。




『八重の桜』 8月23日決戦の日

2013-06-30 21:15:52 | 「八重の桜」
6/30『八重の桜』も、いつのまにか26回。クライマックスの
会津戦争「決戦の時」。会津の一番長い日「8月23日」で1幕。

昨年でしたか、ラジオの「今日は何の日」で「白虎隊自刃の日」と
取り上げられたり、カレンダーにも書いてあったりで、「へぇ~」
と思ったものでした。歴史的事件で、一般に日にちまで記憶されて
いるのは せいぜい「三月三日の桜田門外の変」ぐらいでしょう。
それが「会津が降伏した日」でもなく、西軍が城下に攻め込んだ日
としてとりあげられるとは稀有なことです。

私も「8月23日」は、先祖の弔いの日として忘れられません。
「牧原一郎(63歳)」とその弟の「奇平(61歳)」、さらに
甥の「源八郎(18歳)」は、「容保」公の供をして滝沢本陣に
向かいます。

猪苗代陥落の知らせに、白虎士中二番隊とともに、「牧原奇平」は、
僧侶や神主、山伏、相撲の力士等を かり集めて「戸の口原」に
向かいます。
それに甥の「源八郎」も従いました。しかし、大砲と鉄砲には
敵うべくもなく、みな敗走してしまい、「奇平」は責任をとって
強清水で自刃します。「源八郎」は腕を撃たれ敗走し、北会津の
農家に匿われ、命をつなぎました。私の直接の先祖です。

そして「奇兵」の兄「牧原一郎」は、「容保」公が滝沢本陣から
城に退却する際、「老いの身、足手まといになっては」と、首を
かき切るのですが、殿様から「君、あわて はやまるなかれ」と
諭され、甲賀口郭門横の自邸に戻り、しばし防戦。力尽きて
孫の「豊四郎」に介錯してもらいました。(孫が祖父の首を
切り落とす、現代なら猟奇事件ですな)

以前の年末時代劇『白虎隊』では、牧原邸の隣人「井上丘隅」を
森茂久弥が演じ感動でした。「井上丘隅」は「神保雪」の実父です。
ドラマ『白虎隊』では「井上丘隅」は最後まで生き残りますが、
事実は、「甲賀町口」で子供たちを連れて防戦し、牧原一郎と
ともに自害して果てます。

「甲賀口」では、老人ばかりでなく幼少年の悲劇もありました。


■土佐藩士「氷室隼人」の手記に「この時の戦に、七十歳ばかりの
老人 槍を引っ提げ躍り出て、味方の一人を刺し、引き込む槍の
石突で他の一人の腰を突いたので、遂に鉄砲で撃ち倒した。

それと同時に十四、五歳の少年が 槍を構えて手向かって来たので、
其奴を生け捕れ、生け捕れと叫んだが、またぞろ一人が刺されたので、
鉄砲で射殺した。

その夜は 酒の宴に その少年の首を大皿に乗せ、“愉快極まる
この夜の酒宴、中にますらお美少年”と歌って、一同、大いに
酒を飲みほした」と。その少年というのが、門番役佐藤與左衛門
(74歳)の孫の「勝之助」十四歳であった。

世羅修三同様、いやな事件。さすがNHKでもカットされましたな。

『真夏の方程式』観てきました

2013-06-30 14:10:56 | テレビ・映画・芸能人
『真夏の方程式』本日封切り。初日に観てきました。

「東野圭吾」の推理小説。『容疑者Xの献身』以来
約5年ぶりに 第3作目の映画化。

『容疑者Xの献身』同様、泣けました。松本清張にも
通じる ずっしりと重く悲しい人間の“業(ごう)”を描く。

あばかれたくない事件の真相が、「湯川」先生によって
解き明かされる。「福山雅治」は まさにハマリ役。

「子供嫌い」の湯川先生だが、今回は小学校4年生の
男の子が重要な鍵を握る。その子役がまたすばらしい。
「山崎光」君。まだ無名だが、みごと。

夏休みに泊まりに行った旅館で 元刑事が殺される。
その“殺人”の片棒をかつがされたとは残酷。ホンとに
真剣にこの子の将来が心配になってしまった。

「過去のことはもういい。それより奥さん聞いてください」
その先を聞かず、真犯人を捕えにきたかと怖れて殺してしまう。
塚原が伝えたかったこととは・・・・・。映画ではその部分が
省略されていたが、原作を読んでいる人には判る。
ホントにホントに気の毒な話。

これは松本清張の『砂の器』と同じ。話の先を聞けば
ハッピーエンドだったのに、心の掛け違いで“殺人”になる。

冒頭シーンの海底資源の探索と殺人事件とは 全然 関係
無さそうに思えたが、「海底を掘ることと」に猛反対する
成美の中に、過去の犯罪をほじくり返されたくないという
切なる思いが重ねられている。

そして「環境保護か開発か」をめぐる闘論のサマは、
“相手の話を聞こうとしない”姿勢として映し出され、
訪ねてきた理由を聞かずに殺してしまったという誤ちと
みごとにオーバーラップされている。

つまり「相手の話をもよく聞け」「すべてを知った上で
判断しろ」というのがテーマとなっている。心憎い。



長寿の秘訣は「腹六分目」

2013-06-30 12:39:27 | 地球人類の問題
長寿世界一の秘密は「腹六分目」と「自己流体操」…116歳・木村次郎右衛門さんが残した語り(産経新聞) - goo ニュース


「もう いつ死んでもいい」と言っている私ですが、
健康や長寿につながる話には ひときわ関心が高い。

「長寿世界一」に認定され、116歳で亡くなった
京都府丹後町の「木村次郎右衛門」さん。長寿の秘訣は
「腹 六分目」と「健康体操」だったとか。

「粗衣粗食」「腹六分目」で いつも 少し空腹状態に
していることが健康に良いとうことは、さかんに
言われています。細胞の中の「ミトコンドリア」は、
適度の刺激を与え続けることによって活性化するとのこと。

その意味で適度のストレスも必要とか。

そして“生きがい”を持っている人は 心血管疾患や、
自殺などで死ぬ公算が少ないとも。


最近、水戸黄門の主題歌『ああ人生に 涙あり』が
あちこちの老人健康施設で歌われているようです。

その三番の歌詞は

 人生涙と笑顔あり
 そんなに悪くはないもんだ
 なんにもしないで生きるより
 何かを求めて生きようよ

そう、「何にもしないで生きるより、何かを求めて生きようよ」


私今65歳。65歳の平均余命は「18年」とか。
あと「18年!?」そんなのイヤだ。「粗衣粗食」を
心がけ、一日2回軽く食べるだけ。家にいる時は 裸。

でも100歳以上まで 生きているのも怖~い。


新アナーキズム

2013-06-28 21:25:53 | 虚無僧日記
「虚無僧」は 実は「アナーキスト」である。
虚無僧には組織も無い、教義も無い、仲間はいるが
それぞれ主義主張を異にし、一人ひとりは 全く
自由人である。衣装も吹く曲も、何も制約は無い。

「アナーキズム(anarchism)」というと、「無秩序な
無政府状態」と思われているが、現代のアナーキストは、
非倫理的な利己主義ではない。「権力・権威の配下に
置かれない、自由な秩序」を望んでいる。

アナーキストの最終目標は、全ての者が、最大限の
自由を享受することであるが、しかし、アナーキストは
「絶対的な自由」が実現不可能であることは認めている。

アナーキストが望んでいるのは、誰もが「強制から
逃れる自由」を平等に持っていることであり、それは、
他者の権利を尊重することによってのみ制限される。

と、むずかしい理屈を翻訳して書いてみたが、考えて
みれば「木枯らし紋次郎」「子連れ狼」「宮本武蔵」
そして、現代の刑事もの「こち亀」も「湾岸警察」、
「寅さん」、みな組織からはみ出し者で、それでいて
周囲の人たちに愛されている存在である。そう思えば
虚無僧も“愛されるキャラ”かしらん。


私のパートナーも「アナーキスト」である。
生命保険会社に勤めるセールスレディだが、営業所長や
支社長の指示や命令、強制には 従わない。いや、
それらの研修や指示を必要としないのだ。

上司からみれば、言うことをきかない困った職員だが、
会社に迷惑をかけることはない。

やるべき数字は毎月きちんと達成している。そればかりか、
どんどん市場を開拓し、大きな課題に取り組み、確実に
成果を出している。

さらに、組織を超えて、他支社、他営業所の営業職員でも、
同じ目的を持つ有志を募って、より大きな仕事に取り組んで
いる。

価値観の多様化した現代にこそ、既存の価値観や組織に
捉われない、こうしたアナーキストが 新たな生き方であり、
成功の鍵になるという、よい例である。

上手すぎるロシアの尺八家

2013-06-28 11:20:31 | 虚無僧日記
You-tubeで見つけました。『鹿の遠音』
ロシア人ですか。巧すぎます。風格、風貌すばらしい!

コメントには「12月23日、日本の天皇誕生日に
モスクワのチャイコフスキー音楽院のホールで
『日本の魂』と題するコンサートが開催されます」
とのメッセージ。

実は、それに私が「尺八マスター」として呼ばれており、
ソロコンサートをやることになっているのです。
でもロシア人に『鹿の遠音』を完璧に吹かれてしまっては
私の立つ瀬が無いですな。今日から毎日特訓です。



尖閣、竹島は日本の領土?

2013-06-26 14:45:59 | 社会問題
「ブログ炎上」させようと思ったら「竹島」と「尖閣」の話題。

「鳩山由紀夫」元首相が 沖縄・尖閣諸島について
「中国側から『日本が盗んだ』と思われても仕方がない」と
発言して、政治家もネット上でも騒然とか。

個人的には、私も鳩山氏に同意見じやが、いけんか?
私は 実は「アナーキスト」。「穴開きパンスト」では
ござらぬ。「虚無僧」は、あらゆる権威、権力の外に
身を置く「無政府主義者」であるべきと存ずる。

「虚無主義(ニヒリズム)」とは「人間の存在には、意義、
目的、真理などは無い」とする生き方。

その立場から説けば、「領土」なんて存在しない。

そもそも「領土」なんて古来、戦争で盗ったり盗られたり。

沖縄は江戸時代の初め、薩摩藩が侵略して属国にしたもの。
それが認められるなら、北方四島は第二次大戦で敗れ、
ソ連に取られたのだから、いまさら仕方ない。

日本の国益のために必要だと言うのなら、軍事行動を
起こして取り返せばいい。ただし、必要と思う人が
戦いに行ってぶんどってくればいい。

ただし、私には 北方四島も尖閣も竹島も必要ないので、
戦争に加担することも、また戦争で被害を蒙ることも、
まっぴらごめん。「あっしには関わりのないことで
ござんす」というのが「ニヒリズム」的考え。

さて、これでブログ炎上するか、楽しみでごわす。


ツイッター、ブログで自滅

2013-06-26 04:57:27 | ブログ
ブログ“炎上”の岩手県議、自殺か 「ここは刑務所か」と病院対応を批判(産経新聞) - goo ニュース

思ったことをストレートにツイートしたり、ブログに書いて、
思わぬ非難の砲火を浴び、ブログ炎上。そんな話がちょくちょく。


①東日本大震災の被災者の支援を担当する「復興庁」の
幹部職員が、自身のツイッターで市民団体や国会議員を
中傷する書き込みをしていたことで、担当からはずされた。
ま、仕事に不満をもち、やる気も無かったのだから、
消えてもらって良かったか。


②岩手県議の小泉光男氏(56)。県立中央病院で 番号で
呼ばれたことに腹を立て「ここは刑務所か! 名前で呼べよ」
「会計をすっぽかして帰った」などと、ブログに書き込んだ。

すると批判が殺到し、ブログ「炎上」となり、それを
苦にして“自殺”。

死ぬほどのこともあるまいに。激情型、短絡的な性格は
議員として不適切であったか。

県立病院のことなのだから、県会議員として、しかるべき
ルートを通じて、「○○様」と呼ぶように指導したのなら、
評価も上がっただろうに。言動次第で“明暗”。
心しよう。

ブログ炎上にならないために

2013-06-25 21:07:04 | ブログ
ホテルやレストランをネットで検索すると、利用客のコメントが
自由に書き込まれるサイトがあります。ホテルや店を選ぶ時には
大変参考になる。経営者にとっては、悪い評判をたてられたら
死活問題。粗相の無いように、細心の気配りが求められる。
いいことです。

それでも、利用客も人それぞれ。中には 投稿者の方がどうかなと
思えるような 悪口コメントもあります。良い評価、悪い評価、
双方から、総合的に判断する能力も求められます。


自分のブログが、どのような人に読まれているか、評判はどうか
分析、判定してくれるサイトもあります。私が、ある新興宗教団体に
ついて批判がましいことを書いた時、その団体の信者 3人から
「悪い評価」をうけました。

私に対する「評価のコメント」は、その3件だけだったのですが、
データ的には「100パーセントの人が『悪い』と評価しています」
という判定が出てしまいました。

まったく参った参った。要は、ブログでは、批判がましいこと、
誹謗中傷は厳禁。ネットに限らず、日ごろの言動の中でも
心すべきことです。

「朝起会」の「朝の誓い」のひとつ。「今日一日、人の悪を言わず」
でした。

「タツヤ・カワゴエ」に行くなら

2013-06-25 19:39:16 | 社会問題
ブログ炎上の川越シェフ謝罪「生意気でした」(サンケイスポーツ) - goo ニュース


テレビ番組でも人気の“イケメンシェフ”「川越達也氏」(40)。

東京・代官山で経営するイタリアレストラン「タツヤ・カワゴエ」が、
飲食店評価サイトで「水代として800円取られた」などと書かれた
ことに対して、

「当店で出している水は良質なミネラルウオーター。一流レストラン
では800~1,500円が当たり前。年収300万-400万円の人
そういうお店に行ったことがないから『800円取られた』という
感覚になる」と述べて、非難殺到。飲食店評価サイトのブログが
炎上する事態に発展したとか。

代官山は、私の実家の近く。「タツヤ・カワゴエ」も知って
いるので、氏の気持ちもわからんでもない。要は、言い方ひとつ。
公の場での言動には注意ということ。私自身も気をつけよう。


その昔、外国旅行で高級レストランにはいって、メニューを
見てビックリ。一番安いモノを注文したら「水」だった
というような笑い話?もありましたっけ。


かつて代官山は、閑静な住宅街でしたが、そこに超有名な
フランスレストランがありました。有名俳優や著名人が
常連さんで、経営者は女性。値段はあってないようなもの。
常連さんだから「今日は、結構ですわ」という時もあれば、
大スターなどがくれば、ウン十万円も請求したりするとか。
「その時のお客の財布次第」とも。

私も行ったことがあります。30年も前のことです。メニューは
ない。テーブルに着くと、大きな白い帽子をかぶった外人の
シェフが 台車の上に 生の魚や肉、野菜などの惣菜を乗せて
やってきて、「これはイタリア・トリノから 今朝 空輸で
取り寄せた○○、こちらはフランスの△△、これはカナダ産の
××」と、そしてお勧めの料理法などを、フランス語で説明
してくれる。もう ちんぷんかんぷん。魚を指し示して、
料理はおまかせで、一人2万円でした。

その店もバブルが はじけてつぶれました。その後、代官山は
おしゃれな店が次々にできて、様相が一変。300円ショップ
からトマト・ジュース1,500円の店もあります。

「タツヤ・カワゴエ」に行くなら「ミネラルウォーター800円」
くらい平気平気の感覚にならんとね。ピンキリのいろいろな
価値観を学べる“楽しい”町です。