現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

私の『鶴の巣篭もり』聴いてください

2013-03-29 21:35:42 | 虚無僧日記
私(尺八)と「ひらののりこ」さんのピアノとのコラボで
録音した『鶴の巣篭もり』がYou-tubeにアップされていました。

と、このブログで紹介しましたところ、さっそく100人
ほどの方が視聴してくださり、トータルで467人に
なりました。ありがとうございす。

自費製作のCDを500枚売るのは大変ですが、
ネットでは すでに500人の方に聴いていただけたの
ですから、すごいですね。

牧原家は「御供番頭」だった!

2013-03-29 01:32:26 | わが家のこと
ネットの力はすごいですね。作家の「池月映」さんから
わが家の先祖について情報をいただきました。

「池月」さんは、大東流合気術の「武田惣角」について
研究されている方で、「武田惣角」の隣人「佐藤忠孝」の
妻「やお」は「牧原一郎の五女」で、坂下に墓がある
と教えてくれました。

『八重の桜』で「西田敏行」が演じている「西郷頼母」は
「合気術の伝承者ではなかったか」と云われているの
ですが、「池月」氏は「合気術」は、殿様の親衛隊である
「御供番」に伝えられたと、新たな見解を示されています。

「御供番」は特に武芸に優れた者60名ほどで、「牧原一郎」は
「御供番頭」だった。「佐藤忠孝」の祖父「佐藤金右衛門」も
「武田惣角」の妻の祖父も「御供番」だったとのこと。

牧原一郎の五女「やお」が、なぜ坂下の「佐藤家」に嫁いだのか、
不思議だったのですが、「お供番」同士のつながりがあった
と知って納得しました。

「牧原一郎」は、戊辰戦争当時すでに67歳で隠居の身
でしたが、8月23日西軍迫るの報に「容保公」の側近
として滝沢本陣まで出陣します。しかし、西軍の進撃を
支えきれず「老いの身で足手まといになって申し訳ない」と
自害しようとします。一度首を刺したのですが、その時、
「容保公」から「君、あわて早まるなかれ」と止められ、
感涙にむせび、出血を抑えながら甲賀口郭門までお供し、
自邸に入って自害しました。「御供番頭」だったから
隠居していても「君側の護衛」を勤めたと、池月氏からの
情報で判りました。

家督を継いでいた長男?「源六郎(勘太夫・寅彦と改名)」は
「物頭(中隊長)鉄砲隊」で活躍し、明治3年、斗南
三本木に移住しました。その子孫に「牧原一郎」が
おり、川崎市鶴見に住んでいたようです。

私の従兄弟の「源治郎」が亡くなった時、鶴見の葬儀会場で
そこの係りの方が「つい先日も『牧原一郎』という方の
葬儀がありました。ご親戚ですか?」と教えてくれたのです。
御縁の不思議を感じました。




音楽は 暴力にもなる

2013-03-25 17:11:37 | 心の問題
3/24 毎日新聞で作曲家の「千住 明」氏が
こんなことを言っていました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「心を癒すだとか、心を温めるとか、東日本大震災の
被災地への音楽の“押し売り”がものすごく多い。
それを東北の人たちは断れない。だから僕は
音楽家たちに対して、音楽は暴力にもなるから
気をつけろというメッセージを発信し続けて
います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私も同感です。私などは、音楽の好き嫌いが
はっきりしています。聴きたくもない音楽を
聴かされるのは苦痛です。

音楽もTPOがあります。ジャズはブルーノートで、
ロックならドームで、クラシックはコンサートホールで、
高いお金を払って聴けば、それなりの感動があります。

避難所になっている体育館で、タダで聴きたいとは
思いません。ボランティア団体が来て、演奏していて、
「うるさい!」とトラブルになった事件がありましたっけ。
「のんきに歌なんか歌っている場合じゃないだろう。
歌よりも瓦礫の片付けを手伝ってくれたらどうなの」
という声もありました。

ロックやフォークバンドの方もよく老人ホームに
慰問演奏に来られるようです。狭い室内にPA(音響設備)を
セットして、ボリュームいっぱいにしてガンガン
がなりたてます。静かに寝ていたいという病人もいます。
それをお年寄りは断れない。じっと時間の過ぎるのを
待っているのです。

その点、尺八は「いいねぇ」と言ってもらえます。
音楽は「時には暴力」。そう思います。

会津藩の砲術指南

2013-03-25 16:29:26 | わが家のこと
山本覚馬の家は代々「会津藩の砲術指南」でした。
ネットでは「長沼流砲術指南」と書いてあるのも
見つけましたが「はて?」です。

「長沼流」は、江戸時代初期に軍学者「長沼澹斎」が
開いた兵法の一派ですが、甲州流をベースに明の兵制を
加味し、さらに西洋の鉄砲も重要視しており、「鉄砲を
弓隊の三倍用意せよ」と説いています。

ですから、江戸時代の半ば「長沼流」は 最新鋭の
兵法で「山鹿流兵法」と人気を二分したと言われます。
会津藩では 天明年間(1781~88)に採用されました。

しかし「長沼流」は兵法全般であって「長沼流砲術」と
いうのは、耳にしません。

会津藩での砲術は、「自由斎流、荻野流、永田流、
稲留流、種子島流、知徹流、一味流、新格流・棒火矢術、
諸葛流、高島流、夢想流、石橋流矢鉄砲毒火矢術、
堅毘流、北条流」と 15も 流派があって、それぞれに
「師範1名」が 登録されていました。

その中でも「稲留流」は人気があり、薩摩藩でも
採用されています。

さて、当家の祖「牧原源兵衛直矢」は「稲留流砲術指南」
でした。その父と長兄は「山鹿流兵法指南」でした。
「直矢」は三男坊でしたので、「砲術家」を目指したので
しょうか。

山本家は「高嶋流」だったという書き込みもありました。
いずれも「火縄銃」だったのですが、山本家はいち早く
「洋式の最新式銃」の研究に取り組んだのでした。

牧原直矢の次男「宗仲」は、山本覚馬らが京都に建てた
「洋学所」にはいり、西洋医術も学びます。そして
「蛤御門の変」で負傷した会津藩士の治療に当たる
のですが、過労で病死し、京都黒谷金戒光明寺の
「会津藩墓地」に埋葬されました。23歳でした。




大垣屋(大沢)清八

2013-03-25 15:36:13 | 「八重の桜」
『八重の桜』第12回は「蛤御門の変」。
戦争は一日で終結したが、京の町は3日4晩
燃え続け、3~4万戸もの家が焼けてしもうた。

長州が3千の兵を引き連れて上洛し、御所に発砲。
薩摩が長州藩邸を襲撃して火を放ち、それが元で、
京の都が大火となったのに、京童は、会津を“鬼”
とののしり、覚馬たちに石を投げる。悔しいですね。
「新撰組」があまりにも凶暴で恐れられたから
でしょうか。

どうやら長州は、多額の金をばら撒き「幕府を
倒せば、年貢も半減され、暮らしも豊かになる」
と喧伝してたようです。それを阻んだ会津は憎いと。


そこで登場したのが「松方弘樹」さん演じる
「大垣屋清八」。会津藩の御用商人。
「戦をするのが お侍さんの商売ですが・・・(庶民は
たまったもんじゃない)」というようなことを、
実に旨く表現していました。
「西洋の学問しても、家焼かずに済む戦のやりようは、
わからんもんでっしゃろか?」と。

この時、山本覚馬の胸に深く刻まれるものがあり、
覚馬は 明治以降、京都の復興に尽力するのです。
今までのドラマでは描かれることの無かった「京都の
ドンと焼き」を、東日本大震災の復興と重ね合わせる
意図がここにあったようです。

「松方弘樹」さんが演ずるのですから、明治以降も
山本覚馬や新島襄と深く関わる重要な役回りの
ようです。

ネットで調べると、「大垣屋清八」は 実在した
人物でした。

「大垣屋清八」の養子となった「大澤 善助」が
「大沢商会=現 大沢商会グループ」の創業者で、
京都電気鉄道の創立者とのことです。

原作者は実によく史実の細部まで浚って、上手く
組み立てていると感心します。





「蛤御門(禁門)の変」

2013-03-25 14:52:11 | 「八重の桜」
3/24『八重の桜』第12回、「蛤御門の戦い」。

「蛤御門」とは、天明8(1788)年の京都大火災で、
それまで“開かずの門”だったのが 開いたため、
焼くと殻を開く蛤に例えて「蛤御門」と呼ばれる
ようになったと言われます。

「蛤御門」は最初「長州」が警備していましたが、
前年の「8月18日の政変」によって、長州が追放され、
会津藩が警備することとなったのでした。

一年後の1864(元治元)年7月、長州兵が逆襲。
2~3千の兵を率いて上洛、蛤御門を警備している
会津藩に発砲しました。

長州の一隊は 筑前藩が守る中立売門を突破し
て御所内に侵入したが、乾門を守る薩摩藩兵が
援軍に駆けつけ、撃退したのでした。


この戦闘で、会津藩の戦死者は60名。長州藩の
戦死者は200名。少ない気がします。

今まで「蛤御門の戦い」というと、ドラマでは
チャンチャンバラバラの斬りあいでしたが、
『八重の桜』では「山本覚馬」が主人公なので、
鉄砲隊が前に出、長州との撃ち合いでした。
実際そうだったのでしょう。

最初に槍を構えて、銃弾を浴びた人は“お気の毒サマ”
です。戦死者名簿を見ると、100石以上の高士は
わずか5人。あとは下士や足軽、家人のようです。
黒谷の会津藩墓地には、藩士として22人しか
葬られていません。身分差別ですかな。

尚、この時の「山本覚馬」も「軍事取調 兼
大砲頭取」ですが「13人扶持」と 身分は
下でした。でも、鉄砲の重要性を藩の重役に
知らしめた場面でした。


Youtubeに私の演奏が

2013-03-23 19:04:12 | 虚無僧日記
Youtubeで「鶴の巣篭り」で検索していましたら、
ひらののりこ編曲『鶴の巣篭り』」を見つけました。

そう、10年ほど前、彼女とCDを自費製作した時の
ものです。残念ながら 私の名前はアップされて
いませんが、まぎれもなく尺八は私です。

二度と同じようには吹けない最高の演奏です。
ぜひみなさん聞いてださい。


Fさんからは「国会図書館の蔵書リストを
検索していたら『牧原伸一郎・TPOに合わせた
尺八演奏』というのがあった」と。

もう忘れていましたが、『生涯フォーラム』
1997年5月号に寄稿した一文でした。

虚無僧研究会の機関誌『一音成仏』にも寄稿
しているのですが、こちらは、中身の 目次までは
リストアップされておらず、出てきませんでした。

一富士、二鷹、三茄子の続き

2013-03-23 19:03:53 | 虚無僧日記
今ごろ ナンですが、初夢に見ると縁起が良いもの。
「一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)」
は誰でも知っていますが、「その先は?」というクイズが
ありました。

私も知りませんでしたが、「四扇(しせん・しおうぎ)、
五煙草、六座当(ろくざとう)」だそうです。それで、
「何で“座当”?」。

まず、「一富士、二鷹、三茄子」ネットで調べてみました。
いろいろありました。

Ans.1 
江戸時代に「富士講」組織があった駒込の富士神社の
周辺に「鷹匠」屋敷があった、また、駒込は「茄子」が
名産物であった。「駒込は一富士、二鷹、三茄子」と
川柳にも詠まれている。

Ans.2
徳川家縁の地である駿河国での高いものの順。富士山、
愛鷹山、初物のなすの値段

Ans.3
富士山、鷹狩り、初物のなすを 徳川家康が好んだことから

Ans.4
富士は日本一の山、鷹は賢くて強い鳥、なすは事を「成す」

Ans.5
富士は「無事(ぶじ)」、鷹は「高い」、なすは事を「成す」と
いう掛け言葉

Ans.6
富士は曾我兄弟の仇討ち(富士山の裾野)、鷹は忠臣蔵
(主君浅野家の紋所が鷹の羽)、茄子は鍵屋の辻の決闘
(伊賀の名産品が茄子)

こんなに、いろいろ解釈があるのも驚き。それで
「なんで、四扇、五煙草、六座当」なの?

回答は、「一富士、二鷹、三茄子」にそれぞれ対応している
とのこと。「富士と扇は“末広がり”」。富士山は「白扇」を
逆さにした図に よく例えられます。


「鷹と煙草は“上昇する”」そして、「茄子と座当」に
共通するのは、さて何でしょう?。

「つるりとして毛が無い。けがない」そう「怪我が無い」
つまり、「末広がりに上昇(出世)し、怪我なく健康、無事
息災」を願う暗号だったのです。

You-tubeで何でも学習可能に

2013-03-23 13:35:36 | 虚無僧日記
暇があればパソコンに向かっています。
You-tubeで 何でも出てくるので驚きです。

尺八の稽古は、習いに行かなくとも、
大抵の曲は出てきます。各人の演奏を
聞き比べることもできます。

驚くのは、外国人の演奏が多いということ。
日本人はもっと積極的にアップすればいいのに
シャイなんですかね、

居合(いあい)、合気道、空手なども外人が
多いですね。もう日本人顔負け。


ロシア語も、教材など買わなくてもYoutube
で十分勉強できることが判りました。明治の
人たちが英語やドイツ語、ロシア語の習得に
苦労したことと比べれば、今は恵まれすぎて、
努力することを忘れがちです。

外国語を習得しなくても「無料翻訳サービス」も
あって、ネット上でカンタンに翻訳できることも
知りました。でも利用してみましたが、解るのは
3割ほど。まったく意味不明の日本語です。

たとえば「普化宗」は「(尺八の)吹けスクール」。
「法器(=尺八のこと)」は「捨てられた(放棄)尺八」
でした。

生活の豊かさ「日本10位」

2013-03-21 22:38:15 | 地球人類の問題
生活の豊かさ、日本は10位…中国は101位(読売新聞) - goo ニュース

国連開発計画(UNDP)が発表した 2013年版の
「人間開発報告書」によると。

平均寿命や1人当たりの所得などを基にした生活の豊かさ
を示す順位で、日本は前回(2011年)と同じ10位だった。

1位はノルウェーで以下、オーストラリア、米国、オランダ、
ドイツが続いた。韓国は12位、中国(香港を除く)は101位。

韓国は1990年(0.749)の32位から、昨年12位へ
20ランクも上昇し、生活の質が速いスピードで向上している。

2050年までに、世界の国内総生産(GDP)の4割は、
中国とインド、ブラジルが占めると予測。

これでも、日本は生活が“豊かな国”なのだ。
不平不満云えませんな。