尺八界の異才、中村明一氏が『密息で身体が変わる』と
いう本を出して話題になっている。(2006年新潮社)
Mさんが持ってきてくれた。「よくわからないから、読んで
教えてくれ」と。一読して、私には至極もっとも、よく解った。
尺八家は前かがみで姿勢が悪い。自分自身も猫背で
気になってはいた。でもこれを読んで“それでいいのだ”
と納得した。
ようするに、中村氏が言うのは、「日本人は本来、腰を
落とし、下腹に力を入れていた。“臍下三寸、臍下丹田
に力を入れる”というのが武道でも何でも言われている。
尺八も、下腹を張った状態で息を吸い、そして吐く。
つまり一般に言われている腹式呼吸とも違うのは、息を
吐く時でも腹はへこませない。この事が一般人には理解
できないらしい。
弓を射る時も、居合いでも、下腹に力を入れたままだ。
中村氏は「今の剣道は、飛び跳ねて打つ、フェンシングの
ようになってしまっている」とも。そうだ、剣道と古来の
居合とは全く違う。居合いは腰だ。常に下腹、臍下丹田に
力をこめて刀を振る。腕の力はいらない。中村氏は言及して
いないが、相撲とレスリングの違いもそうだ。相撲は腰を
落とす。腰が浮いたら負ける。このことが西洋人と古来の
日本人との決定的な違いと、中村氏は卓見した。そして
本来の日本人の姿勢、息遣いである「密息」を取り戻すべきと。
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。
「一休と虚無僧」で別にブログを開いています。
いう本を出して話題になっている。(2006年新潮社)
Mさんが持ってきてくれた。「よくわからないから、読んで
教えてくれ」と。一読して、私には至極もっとも、よく解った。
尺八家は前かがみで姿勢が悪い。自分自身も猫背で
気になってはいた。でもこれを読んで“それでいいのだ”
と納得した。
ようするに、中村氏が言うのは、「日本人は本来、腰を
落とし、下腹に力を入れていた。“臍下三寸、臍下丹田
に力を入れる”というのが武道でも何でも言われている。
尺八も、下腹を張った状態で息を吸い、そして吐く。
つまり一般に言われている腹式呼吸とも違うのは、息を
吐く時でも腹はへこませない。この事が一般人には理解
できないらしい。
弓を射る時も、居合いでも、下腹に力を入れたままだ。
中村氏は「今の剣道は、飛び跳ねて打つ、フェンシングの
ようになってしまっている」とも。そうだ、剣道と古来の
居合とは全く違う。居合いは腰だ。常に下腹、臍下丹田に
力をこめて刀を振る。腕の力はいらない。中村氏は言及して
いないが、相撲とレスリングの違いもそうだ。相撲は腰を
落とす。腰が浮いたら負ける。このことが西洋人と古来の
日本人との決定的な違いと、中村氏は卓見した。そして
本来の日本人の姿勢、息遣いである「密息」を取り戻すべきと。
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。
「一休と虚無僧」で別にブログを開いています。