現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

紅白 浜崎あゆ 

2009-12-31 19:23:16 | 虚無僧日記
もう何年も見ていない「紅白歌合戦」。なぜか今年は見た。
トップバッターは浜崎あゆみ。2年連続とか。対抗馬は、
今をときめくEXILE。双方同じプロダクション所属とか。
知らんことばかり。

人気ナンバーワンのEXILEに、浜崎あゆみではどうか
と思ったが、どうしとて どうして、私は「紅」に軍配をあげた。
歌も初めて聞くが『Rule』。

「誰かに決められたルール、そんなもん必要ない」

これって、小沢一郎幹事長が「30日ルールって誰が決めたの!?」と
宮内庁長官を叱り飛ばした件の揶揄ではないか。まさに現代社会を
象徴している歌だ。

「この僕がルール」。

そうそう。いや「僕」ではなく、今やどのご家庭でも「私が憲法」と
カミさんがのたまう。

「目に見えないもの、触れられないものを 信じていられるのかって?」
「すべては偶然じやなく、必然なんだって」
「お決まりの つまんないルール 押しつけられたくない
 君と僕で ルール ぶっ壊して 始めよう」

そして

 「強さが優しさへと 優しさが強さへと 変わってった瞬間から
  もう怖いものはない そんな気がしてるんだ」

いいね、いいね、これって「ドラゴンボール」の世界共通テーマ曲とか。
“虚無僧”の普化宗の教義、「一休さん」の生き様ではないか。
多いに気にいった。


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2009年を振り返って

2009-12-31 16:10:00 | 虚無僧日記
今年初めのブログを見たら、「子年、七赤金星の運勢」として、

 「今年は開発運。運気が活発に躍動。特に新規ごとへの着手は好期。
  向上心と熱意を生かし、発展の原動力を高めましょう。ただし短気や
  暴言は慎まねばなりません。孤立せず、周囲との協調をはかることは、
  いかなる場合にも忘れぬことです。」

  高島易断でも「“始め・音・発展”の象。低迷期からようやく脱出して
  運気上昇。過去の努力に朝日が当たり、物事が進展し始めます。」

 「長かった低迷期からの脱出」万歳!。

とあった。本当にその通りの1年だった。今年1年、無事、他人と
諍(いさかい)無く過ごせた。そして仕事もどんどん来るようになった。

さて来年はどんな年にるのだろう? まだ占いの本が手にはいらない
から判らんが、楽しみでござる。

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腹を立てず

2009-12-30 08:31:27 | 虚無僧日記
黒田容疑者ら送検…本人「けんか止めただけ」(読売新聞) - goo ニュース

漫才コンビ、メッセンジャーの黒田有が暴力沙汰で逮捕とか。

日頃酒ぐせ悪く、「またか」「やはり」と、周囲は予期して
いたかの、冷やかな扱いだ。もうひとつ、ガールズバーで
「25万円」の請求というのも驚き。「怒って当然」という
同情もあるようだ。以前、ホストクラブで45万円請求され、
逮捕された女性がいた。この判決は無罪だった。「泥酔状態で
高級ブランデーを4、5本も注文したことは覚えていない」
というのが、無罪になった理由だった。
今回の件も同じだが、手を出した方が負けだ。

私も喧嘩早い性格だったが、ようやく今年1年、一度も喧嘩
せずに、年が暮れそうだ。とにかく、笑顔笑顔でニコニコして
いれば、仕事も次々とくるようになった。これも「朝起き会」の
おかげと感謝。

今日12/30、今年最後の仕事は、津島の鶴見酒造さんで「新酒
即売会」のイベント。一団と冷え込む中、屋外のステージで
1時間だそうだ。モスクワの-8℃の中で尺八を吹いたことを
思えば、“平気平気の心”で、最後のおつとめも無事終えたい。


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苦難福門

2009-12-30 08:31:09 | 心の問題
実践倫理の上原栄治会長の近著『大自然の摂理の下で』。
「苦難福門」として、「苦難」について、その種類、各宗教間
での捉え方の違いなどを紹介した上で、

「苦難は誰も嫌なもの、避けたいと思っているが、ドラマに
しても小説にしても、主人公は、さまざまな苦難を乗り越えて、
最後に成功する。歴史上の偉人伝もみなサクセス・ストー
リーだ。それに人々は“生きる勇気”をもらっている。自分も
そのヒーローになりたい、なれたら、との願望を持っている
ではないか。

苦難や試練は、自ら望んで、大自然から与えられているもの
ではないか。「苦難は、すべての終わりではなく、新しい出発点、
成功や幸福へいたる一つの転換点なのだ」と。

そして解決策は、
「もうダメだと意気消沈していては、事態をますます悪くする。
恐れ、不安、焦り、怒り、憂い、悲しみ、ねたみ、苛立ち、
見栄、嫉妬など、現状に満足しない“不足の心”、“とらわれ
の心”歪んだ“不自然な心”、そうした“無駄な心”を捨て、
自分の過ちを反省し、至らぬところを改め、問題を解決しよう
とする力強い意志と願望を持てば、事態は好転する」と。

私はそういう生き方をしてきた。夜の明けない日はない。春の
来ない冬はない。ただ無明の穴倉に閉じこもっている人には、
昼も春も見えないのか。

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情報収集力

2009-12-28 13:35:27 | 虚無僧日記
「坂の上の雲」を読んで、驚くのは情報収集力のすごさだ。
日本の陸軍がドイツ式を採用したにもかかわらず、秋山好古は、
フランスに留学したことで、ドイツ、フランスの双方の騎兵術を
学び、その長短を知りえたことに始まり、諸氏をアメリカ、
フランス、ドイツ、イギリス各国に留学して、戦術を学ばせて
いる。
広瀬武夫が5年以上もロシアに滞在し、ロシア語も完全に
マスターしていたとは知らなかった。そしてロシアの軍事力、
将兵の気質、そのネック(弱点)まで調べつくしていたのだ。
片やロシアは、東洋の小国日本を「猿」と呼び、「日本が
ロシアに追いつくには100年かかる」などと完全になめきって
いた。

たしかに、ロシアにとっては、つい30年前まで帆船しか持たな
かった日本が、世界最強の戦艦を持ち、その操作操縦術、海戦の
戦略戦術まで、諸外国から徹底的に学んでいたとは、考えも及ば
なかったのであろう。帝政ロシアの将官は、みな貴族だった。
バルチック艦隊の出撃にあたって、ニコライ皇帝は、各艦長に
戦略ならぬ“ピアノ”をプレゼントしたという国である。

孫子の『敵を知り己れを知れば百戦危うからず』である。情報
収集力の差が、日露戦争の勝利をもたらしたと、あらためて知る。

ところが、太平洋戦争では、アメリカは日本のことを徹底的に
調べ尽くしていたのに、日本はアメリカを侮っていた。英語教育
さえ禁じた。明治期、陸奥宗光などは「日本の国語を英語に
改めよ」とさえ公言していたのにである。

マッカーサーも日露戦争を観戦していた。そして「日露戦争の時の
将官はみな立派だったのに、太平洋戦争時の軍部の上層部は劣悪
だった」と回想している。

童門冬二のコラムに「平家は平家によって滅び、源氏は源氏に
よって滅びた」とあった。徳川も身内から滅びた。日本も先の
大戦では、身内から負けたのかもしれない。
すべては「おごれる者久しからず」。


小沢征悦

2009-12-27 22:55:44 | テレビ・映画・芸能人
NHK『坂の上の雲』で夏目漱石を演じている「小沢征悦」が
小沢征爾の息子とは知らなかった。しかも、つい先日、滝川
クリステルとの交際が報じられていて、初めて知った。

滝川クリステルは父親がフランス人。小沢征悦の母親は
入江美樹で、白系ロシアの血が入っている。滝川リステルは
12/21 映画『アバター』の上映会で、「広く世界を向いている
方と純愛したい」とのたまわっていた。小沢征悦はアメリカ、
サンフランシスコ産だから、いいかも。

父親の小沢征爾は、日本を代表する指揮者。日本人ながら
ボストンやウィーンの交響楽団の音楽監督を勤めてきた。

1961年 - 1962年 ニューヨーク・フィルハーモニック副指揮者
1965年 - 1969年 トロント交響楽団音楽監督
1970年      サンフランシスコ交響楽団音楽監督
1973年 - 2002年 ボストン交響楽団音楽監督
2002年 - 2010年(予定) ウィーン国立歌劇場音楽監督

すごいことだ。そんな“雲の上の人”だが、弟さんの小沢
幹雄氏は気さくにも、我が家にも遊びにみえたことがある。
私の妻の箏のリサイタルなどには、司会をされたことも
あった。兄征爾氏によく似たお顔だちで、明るく爽やかな方
である。

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坂の上の雲

2009-12-27 21:41:12 | 坂の上の雲
「坂の上の雲」第一部の最終回。小さなテレビの前に
正座して、かぶりつきで見た。

明治の男たちの勇気と努力、そして情報を掴む能力の
高さには感動する。秋山兄弟と正岡子規3人のうち、
秋山兄弟がこの時代のヒーローのようだが、皮肉にも
今日、正岡子規の名は誰もが知っているが、秋山兄弟が
日露戦争に勝利する鍵を握っていたほどのすごい軍人
だったとは、私も知らなかった。

来年2010年は「韓国併合」から100年。韓国では、反日
気運を煽りつつあるこの時期、なぜ「坂の上の雲」なのか。

ドラマでも伊藤博文が陸奥宗光や外務大臣を叱るシーンが
あった。伊藤博文が、外交に穏和策を唱えていたとは知らな
かった。この時代を我々は知らなすぎる。

秋山真之がアメリカに留学して、アメリカ人は、先住民族の
インディアンを部族間で抗争させてクリアランス(清掃)した
ことを知る。そして東洋人同士を戦わせて漁夫の利を狙おう
とする列強の企みの中で、日本はどうあるべきだったのか、
厳しい選択だったのだ。

テレビドラマのエンディングに山の尾根の一本の細い道が
映し出される。その道はどこに続いているのか。結果的には
太平洋戦争につき進み、自滅へと至るのだが、何もしない
のが良かったのか、何もしなかったらどうなっていたのか。
歴史に「たら、ねば」は無いとしても、今日の反省もあって
しかるべしか。それがこの『坂の上の雲』か。


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立川流

2009-12-27 14:26:29 | 虚無僧日記
「立川流」と言っても、立川談志一門の落語の一派ではない。
真言密教の一派のことだ。

Wikipediaによれば、
「『立川流』の教義は、「陰陽の二道により真言密教の教理を
発展させたもので、男女交合の境地を即身成仏の境地と見なし、
男女交合の姿を曼荼羅として図現したものであるが、髑髏を
本尊とするなどの儀式に関しては、あくまでも俗説であって、
それが真実かどうかはわからない」とされている。

性信仰は、ヒンズー教など仏教以前からインドに在った。
日本でも、田方神社の祭礼や道祖神信仰などで土着している。
中国では「老荘思想」がそうだ。

仏教では「性欲」を否定するのが本流とされたが、この「立川流」は
堂々と性を公開した。一休も、正月に髑髏を振りかざしたり、
「女陰は法(のり)のみ蔵」と言って伏し拝んだり、「男色に飽きて
妻を抱く」とか、「森也(しんや)の淫水を吸う」など、あからさまに
公言してはばからなかった。
この「立川流」は、室町時代、文覚上人によって南朝にはいりこみ、
広がったという。南朝とは一休も無関係ではない。

オームもその流れにあり、邪教として始末されてししまった。
2チャンネルでは「立川市にある『真如苑』もその流れにある」と
書きこみがあった。「誤解も甚だしい」と真如苑の人は反論するだ
ろうが、真言密教の流れにあるから、近からずとも遠からず。
「そうかもしれない」である。

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まやかし

2009-12-27 14:11:42 | 虚無僧日記
「まやかし」の語源を調べてみたが、ネットで検索しても出てこない。
たぶん仏教用語だろう。「三摩耶」で引いてみると「梵語Samaya」
で「漠然とした」という意味があった。「衆生を誘って悟りの世界へ
導こうとすること」とう意味もあるそうな。なんとなく「まやかし」を
彷彿させる。

「摩耶マヤ」は釈迦の母親の名前だ。釈迦の母マヤ夫人は、
釈迦が生まれるとすぐ7日で亡くなったそうな。そして天から
仏陀の成長を見守る。

真言密教の主要な経典が『大楽金剛不空真実三摩耶経(さんまや
きょう)』。一般に『理趣経(りしゅきょう)』と言われるもの。

この『理趣経』は、人間の営み「性」を容認していることだ。
「さんまや経」は「性の喜びを極楽の境地」とあからさまに説く。
「まやかしぃ」と、なんとなく結びつく。

ところで、「マヤ文明」の「マヤ」は何の意味だろう? これも
ネットでは出てこない。マヤの暦が2012年12月22日で終わっている
ことで、世界の終末が来る、来ないでかまびすしい。「世界の終末
を説いて信者を勧誘する“まやかし”カルト集団」の活動も活発に
なってきた。

これを書いていたら、また『顕正会』の若者が押しかけてきた。
「 世界の終末の後に、私が生き残っておれば、ワシの勝ちじゃ」と
答えておいた。世界の終末の後まで、なんとしても生きなければ。

「“勝ち負け”にこだわるなと、言うんじゃなかったの?!」、鈴花の
笑いが聞こえる。


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理趣経

2009-12-27 13:32:13 | 虚無僧日記
虚無僧の出自は高野聖や時衆と関係なくはないので、虚無僧のDNA
には真言密教がはいっているはずだ。そうしてみると、真言密教の
主要な経典『理趣経』は、虚無僧の根本理念ともいえる。

そこで『理趣経』だが、これは“清浄”であるべき仏教のイメージを
覆す、まさに“性情”な内容なのだ。


『理趣経』では「そもそも人間は生まれつき汚れた存在ではない。人間の
営みは本来清浄なものである」と説かれている。

妙適淨句是菩薩位 - 男女交合の妙なる恍惚は、清浄なる菩薩の境地である
慾箭淨句是菩薩位 - 欲望が矢の飛ぶように速く激しく働くのも、清浄なる
           菩薩の境地である
觸淨句是菩薩位  - 男女の触れ合いも、清浄なる菩薩の境地である
愛縛淨句是菩薩位 - 異性を愛し、かたく抱き合うのも、清浄なる菩薩の境地。
一切自在主淨句是菩薩位 - 男女が抱き合って満足し、すべてに自由、天にも
           登るような心持ちになるのも、清浄なる菩薩の境地
見淨句是菩薩位  - 欲心を持って異性を見ることも、清浄なる菩薩の境地。
適淨句是菩薩位 - 男女交合して、悦なる快感を味わうことも、清浄なる菩薩
           の境地。
愛淨句是菩薩位  - 男女の愛も、清浄なる菩薩の境地である
慢淨句是菩薩位  - 自慢する心も、清浄なる菩薩の境地である
莊嚴淨句是菩薩位 - ものを飾って喜ぶのも、清浄なる菩薩の境地である
意滋澤淨句是菩薩位 - 思うにまかせて、心が喜ぶことも、清浄なる菩薩の境地
光明淨句是菩薩位 - 満ち足りて、心が輝くことも、清浄なる菩薩の境地である
身樂淨句是菩薩位 - 身体の楽も、清浄なる菩薩の境地である
色淨句是菩薩位  - 目の当たりにする色も、清浄なる菩薩の境地である
聲淨句是菩薩位  - 耳にするもの音も、清浄なる菩薩の境地である
香淨句是菩薩位  - この世の香りも、清浄なる菩薩の境地である
味淨句是菩薩位  - 口にする味も、清浄なる菩薩の境地である

男女の性行為や人間の行為を大胆に肯定していることから、色眼鏡的に
見られることもある。そのため、短絡的に快楽を求めることがないよう、
厳しい修行を積んだ者にしか伝授してはいけないとされている。天台宗の
最澄が、この『理趣経』を貸してくれと頼んだことに、空海は「文字を
読んだだけでは、その真意を理解できない」と断ったのもそこにある。

「真言僧は大欲を持ち、衆生の為に生死を尽くすまで生きることが大切で
あり、清浄な気持ちで汚泥に染まらず、大欲を持って衆生の利益を願うのが
務めである」と説かれているのだ。

これって、一休の生き様にも通じるではないか。そして虚無僧にも、この
『理趣経』の教えが流れているのだ。

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