現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

11/30 虚無僧 35 日目

2010-11-30 23:54:55 | 虚無僧日記
朝から頭痛がする。熱っぽい。寝不足のようだ。
それでも、「行かねば」と、夜になって名古屋駅へ。

インスピレーションで言葉を書くという詩人が、
テイドュリドー(オーストラリアの原住民、アボリニ人
の楽器)を吹いていた。声をかけてみる。「お客が
来ない時は、練習しているのだ」と、若いイケメンの
青年だった。

その他、ギターの若者、占いの女性、キャッチセールス、
宗教の勧誘に走り回る若い娘。ティッシュ配りの男女と、
常連が、こうして毎日、活動している。感心する。

9時を過ぎる頃から、サラリーマンが「頑張ってね」とか、
「少なくて すみません」と云いながら、入れてくれる。
私に手を合わせて、しばらく尺八を聞いてくださる青年も。

4人の若い男女が、私を見て、ジャンケンを始めた。
そして負けた一人が、近づいて来、「ごめんなさい」と
言って小銭を入れてくれた。(10円で申し訳ない)と
いう意味のようだ。かわい~い男の子だった。

世の中「善人」ばかりだ。 頭痛も治った。

例のコスプレの青年に また会った。今日は、足首まで
の長い黒のコートを着、さっそうと裾を翻して歩いて
行った。栄でも会い、名古屋駅でも会う。時間も場所も 
申し合わせたように会うのだ。これも「類は類を呼ぶ」か。


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11/29 虚無僧 34 日目

2010-11-30 23:36:29 | 虚無僧日記
11/29 は、「9」のつく日だから、豊国神社参道で
「九の市」が立つ日。朝から行ってみる。今日で
3回目。毎回、同じ場所に同じ店が出ており、少しは
虚無僧も馴染みとなったようだ。次々と、喜捨して
いただく。やはり、中村は下町で、人情味豊かだ。
“や~さん”も居るが。

ウクレレ片手に政治風刺の替え歌を歌う「えぐれ笹島」
さんに出会った。これで3回目。すっかり顔なじみとなる。
類は類を呼ぶだ。


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海老蔵、因縁つけた、つけられた?

2010-11-30 23:35:57 | 社会問題
海老蔵さん負傷事件、26歳男に逮捕状 傷害容疑(朝日新聞) - goo ニュース


酔いつぶれた人を介抱していたら、「お前が飲ませ
過ぎたからだ!」と、“因縁”つけられ、殴られて怪我。

別の報道では「海老蔵が、酔って倒れていた男に“因縁”つけ、
髪を引っ張るなどしたから、その仲間の男にやられた」とも。

また、殴った男は、名うての暴走族で、以前にもトラブルに
なっており、顔見知りだったとも。

海老蔵にとっては災難だ。だが、記者会見を「体調不良」を
理由にキャンセルしておいて、飲みに行ったことから、
「因縁」は、始まっている。そして、闇の組織の連中とも
付き合いがあったことが明るみに出るとなると、大相撲同様、
歌舞伎界のイメージダウンは計り知れない。すでに5億円の
損失とか。

「因縁」とは、

これありて これあり
これ生じるがゆえに これ生じ
これなければ これなく
これ滅すれば これ滅す

何ごとも「身から出た錆、原因は自分にある」と学ぶ。


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コミュニケーションがとれない若者

2010-11-30 05:43:38 | 虚無僧日記
「就活」のアドバイス・コーナーを見てみた。

コミュニケーションがとれない若者が増えている。
「就活」で、「 もう何十社も面接して、不採用。私の
どこが いけないの?!」とヤケになっている女子。
「社会は自分を必要としていないのか」と、嘆く男子。

企業側の弁。「面接で、自社のことを聞いても、何も
調べてきていない。今朝の朝刊に 自社のメッセージ
広告を出したのに、“新聞は読みません”。これではね」と。

「周囲とのコミュニケーションがとれない。会話が
進まない」が、不採用の理由とのこと。心すべし。


虚無僧は、「社会からの脱落者、隠遁者」と思われ
がちだが、私にとって「虚無僧」は、社会とコミュニ
ケートしようとする手段だ。目立つ衣装と尺八の音色で
人目を引き、少しでも関心のある人が、声を掛けて
くれるのを期待し、待ち望んでいるのだ。

虚無僧であることで、いろいろな人と知り合えたし、
海外にも行って外国人ともコミュニケートできた。

思い返せば、保険会社に就職できたのも、大学2年の
時の虚無僧体験をアッピールしたからだった。

そして、50歳で リストラ退職しても、第二の人生を
謳歌しているのだ。虚無僧バンザイ! ニートよ、
自閉症の子よ、虚無僧になろう!


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人を見たら泥棒と思え?

2010-11-29 23:42:39 | 虚無僧日記
テレビの子供向け番組で、「ある小学校で、怪しい人を
見かけたら、大声を出す、逃げる、訓練を実施した」との
ニュース。「知らない人と 目を合わせては いけない」
などと、“ その道の専門家 の ご指導 ”まで あった。

とにかく「人を見たら泥棒と思え」とは、嘆かわしい。
学校は「性悪説」を教える場か?

虚無僧で地下街やJRの構内を通ると、決まって、
「不審な人を見かけたら、警察に通報するか、警備員
にまでお知らせください」のアナウンスが流れる。
監視カメラで、虚無僧を見ると、流すようだ。
思いすごしかな?

虚無僧で立っていても、最近の子供は、関心を示さなく
なってきた。「何なに あれ?」と、指差す子がいても、
母親が、無視するように、ぐいぐい子供の手を引っ張って
行く。こうして、無関心、無感動の子供が作られていく
ようだ。

今日、私の前を通った若者が、財布を落としていった。
すぐに、「お~い、落としたよ」と呼びかけても、
ことさらに無視して、振り向こうとしない。私の声に
気づいた大人が、拾って追いかけて行った。

「なんでも無視すればいい」というわけではなかろうに。


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人の心の善と悪

2010-11-29 20:45:53 | 虚無僧日記
つい一週間前に据え置かれた「宗春公」の像。
翌日 見に行ったら、宗春公が手にしていた長い
キセルが、もう、無くなっていた。心無い者が
持ち去ったか。怒り心頭の私だが・・・・・。

除幕式の前日、設置した「宗春ロマン隊」の
舟橋さんは、「壊されるのは覚悟の上」と語って
いた。

その舟橋さんから、ご丁寧に お礼状が届いた。
当日の写真と新聞掲載記事も同封されていた。

前日に、たまたま通りかかったところ、声を掛けて
いただき、私も除幕式に立ち合わせていただいた
だけなのに、ご丁寧にお礼状をいただけるとは。

キセルが無くなったことには触れられていない。
多くの善意の方に支えられて、宗春公の像が
設置できたことに、感謝の言葉が述べられている。
人の心の内の「善なる心」を信じる姿勢に 敬服
する。


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11/28 虚無僧 34日目

2010-11-29 09:39:40 | 虚無僧日記
11/28(日) 午前中は、琴のKさんがみえ、12月に
植田の幼稚園でやる曲の練習。久々に『春の海』。

午後からは、長縄氏が尺八の稽古にみえた。
宮田耕八朗の尺八二重奏曲を横笛でやりたいと。
笛と尺八の二刀使いには感心する。

というわけで、夕方5時から8時まで名古屋駅。
行楽の行き帰り客ですごい人。とても立っては
居られないから、流れに乗って、駅構内をさまよい
歩く。3万人くらいの人と すれ違っただろうか。
しかし、人混みに紛れた虚無僧に、気づいて
くれた人は3千人くらいか。

こうして、多くの人に、見知ってもらうことが、
まず一歩。

8時を過ぎて、ようやく静まりかえり、一人の
男性が、丁寧に手を合わせて喜捨してくれた。
私にとっては、3万人中の一人。仏様です。
ありがたいことです。「有り難い」とは、「仏が
現れることは、有り難い、あり得ない奇跡」と
いう意味だそうだ。


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11/27.  虚無僧 32.日目 栄

2010-11-29 05:19:12 | 虚無僧日記
11/27(土)は、栄の錦三(錦3丁目) に出てみた。
ぐるぐる廻って、最後「宗春ポスト」の前に立つ。

金色のポストが目を引き、立ち止まる人もいる。
私が「説明役」を務める。「宗春公」のお力を借りて、
いろいろな方に出会えた。

まず、「徳川家康」のそっくりさん。なんと黒澤明の
『乱』で 「家康」を演じた「油井昌由樹」氏とのこと。
東京からみえたとのこと。『乱』では青年家康だったが、
今では、白髪に白髭をたくわえて、すっかり貫禄ある
家康顔になられた。

そして、大阪からのご婦人は、「尺八の中村明一、
小林一城を知っている」とのことで、話がはずんだ。

さらに、先日 講演させていただいた、○○会社の
社長様も。

一時、リーマンショックで閑古鳥が鳴いていたが、
「喉元過ぎれば」で、名古屋の底力はすごい。
錦三は賑わっている。その大半は若者だ。
今年の流行は、ミニパンと超ミニスカート。寒風に
太ももをさらして闊歩する 「 名古屋嬢 」に、
観光客の一人が 「名古屋に来て、みやげ話は、
ミニスカートと、虚無僧だ」と。そんな声が チラリと
聞こえた。


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ひらき座の 『西遊記』

2010-11-28 20:51:44 | 虚無僧日記
11/28 千種文化小劇場で「人業劇団ひらき座」の
『西遊記』」を見てきた。歌あり、踊りあり、太鼓あり、
人形もあり、それで「人業劇団」だそうだ。子供や
障害者、韓国系の人もおり、総勢 50名ほどの素人
集団だが、なかなかの熱演、面白かった。

『西遊記』つまり「孫悟空」の話。今までも絵本や
テレビ、映画で見知ったストーリー。私は「桃太郎の
鬼退治」ぐらいにしか思っていなかったが、そこに
現代人に訴える視点を盛り込んでいることに感心した。

まず、三蔵法師が天竺に経典を取りに行く場面。
「国禁」を犯しても、天竺に仏典を求めに行きたいと
いう願いは、世間の常識、「例外は認められない」と
いう役人への抵抗として描かれる。

孫悟空は、「抑鬱された環境、日常のしがらみから
飛び出したい」という暴れん坊だ。

「西遊記」の「遊」という字には「冒険」という意味が
あるそうな。みな「冒険」に憧れながら、身近で冒険
する者、はみ出し者が出ると、非難し、押さえつけ
ようとする。三蔵法師と孫悟空は、その「はみ出し者」の
象徴なのだ。

そして、非力で非暴力を説く三蔵法師に付き従うのが、
孫悟空、猪八戒、沙悟浄という化け物。だが、それぞれ、
人間の「色欲、食欲、執着、内欝、自閉」といった、
悩める心の象徴とは、今まで知らなかった。

乱暴者の孫悟空に対して、三蔵法師は、「どんな悪人も
妖怪も 殺してはならぬ 」と命じる。「その者の“心”に
入って、悔悛させるよう導け」と諭す。これは「親鸞」にも
つながる。

全編を通して、人間の心の悩み、苦しみ、執着心、虐げ
られた者の怒りや苦しみ、出世や名誉に執りつかれ、民を
省みない為政者、その下で、悪政に苦しむ農民。その救い
がテーマだ。

それを「仏教」で救うのかと云うと、さに非ず。「天竺に
行って仏典を得れば、すべてが解決するかは分からぬ。
観音様とて、すべてを救う力はない。頼ってもいかん。
これは変だ、おかしいと思ったら、自ら声を上げ、立ち
上がり、行動することだ」と自力本願を説くのだ。

「西遊記」という娯楽物の中に、親子の問題、自閉症、
ひきこもり、政治の腐敗、暴力、戦争といった現代人が
抱える問題をすべて網羅し、その解決は「自ら、自発的に
生きること」と主張しているのだ。

全2時間半。シナリオを見たら、4,000行、2万字もの
セリフ。それを覚える熱意もすごい。それは、障害者、
韓国人も参加している「ひらき座」( みずから「おちこぼれ
集団 」と言っている ) だからこその、孫悟空への強い
憧れ。それが、熱演となって、感動を呼んでいるのだ。


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日本人は冗談を解しない

2010-11-28 20:41:32 | 虚無僧日記
大臣の下手な冗談とその顛末、日本固有の欠点のせい?(gooニュース・JAPANなニュース) - goo ニュース

「法相が失言で辞任」の件について、英メディアは、
「法と証拠に基づいて、適切に処理する」というのは
法相として当然のことであり、それで辞任とは「?」
という受け止め方のようだ。

イギリスでは「自虐的ユーモア」はお家芸。新米 大臣が
「わからなければ、この二つ・・・」というのも「下手な冗談」
として、誰も驚くことではないと。

野党やマスコミが、ささいな失敗をあげつらい、大臣が
次々と辞めていく。小泉純一郎が2006年に任期満了して
以来、総理大臣は6人目。農相は11人目で最短の任期は
わずか8日だった。財務大臣は8人、防衛相は7人、外相と
内務相はそれぞれ6人。

「まともな民主政治なら、大臣をくるくる変えすぎる
のは、政策づくりにマイナスだと承知しているべきだ。
なぜ、こんなに騒ぐのか?」と、日本を批判している。

もっともだ。

一昨日、NHKラジオで「日本人はジョークが下手」と
いうようなことを話していた。「人に笑われることを恥」と
する文化だから、冗談を言っても、相手は「笑っては
失礼」と思うらしい と。

なるほど、確かに、私なんかが、ギャグやジョークを
言っても、反応は固まるし、逆に怒られることもある。

「綾小路きみまろ」のように笑いをとるのは、至難の芸
なのだ。


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