現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

ならぬものは ならぬ

2007-07-26 07:05:19 | 心の問題
昨晩つい興奮して警察の悪口を書いてしまったからか、
今朝寝覚めが悪い。いかん。よいツキをもらうには、
いつもニコニコ腹を立てず、人を憎まずだ。

『国家の品格』相変わらず売れているらしい。その中に
「会津藩の教え」として「什(じゅう)の掟」が紹介されて
いる。我々会津人は子どもの頃から叩きこまれている教えだ。

 一つ 年長者の言うことに背いてはなりませぬ
 一つ 虚言を言うことはなりませぬ
 一つ 卑怯に振る舞いをしてはなりませぬ
 一つ 弱い者をいじめてはなりませぬ 等7項目あり、
最後に「ならぬことは なりませぬ」で締めくられる。

早朝6時半でも違反は違反。異議申立と処分取消しの訴えを
しても、弁護士、司法書士への支払いを考えると、反則金
払ったほうが安い。結局おかみには逆らえぬ。悔しいが
払うがベターか。水戸黄門様は現れぬか。


今朝の朝起会では「人格形成はgood、beter、bestではだめ、
さらにパーフェクト!でなければならない」と教えられた。
完璧主義はかえってストレスがたまる。それを通り越して、
ちょっと抜けているほうがbeterなんだが・・・・。

           

真如苑と朝起き会

2007-07-25 07:23:07 | 心の問題
真如苑と朝起き会、学びは共通する。「他人の悪を云わず」
「人を責めない」「不幸な出来事もあるがままに受け入れて、
明るく生きる自立の道を見つける」そういう会だが、
インターネットを見ると誹謗中傷記事も多い。それらの声に
反論しないのも両者の共通点。

茶筒を上から見て「丸い玉だ」という人、真横から見て「いや
四角い箱だ」と言い張る人。どちらも中身を見ようとしていない。
私は、いいとこ取りで「虚無僧とは」に取り組んでいる。

虚無僧も、「怖そう!」と見る人もいれば、「修行僧」と見て
手を合わせてくださる方もいる。無関心を装う人、さげすんで
ツバをかけていく人もいる。何事もあるがままに受け入れ、
腹を立てない修行なのだ。

実は私は短気で、キレル性格なのだ。会社勤めをしていても
三年に一度は上司に物を投げつけて喧嘩し、出世を棒に振った。
妻にも子どもにもDVで捨てられた。そういう性格だからこそ、
真如苑で仏の心を学び、毎朝の洗顔、つまり、朝起き会で、
昨日の反省と今日の誓いが必要なのである。虚無僧修行は
その実践。最近ようやく心優しく、穏やかな日々を過ごせる
ようになった。感謝である。

             

名鉄ホール「おんなの家」観劇

2007-07-24 07:17:37 | Weblog
いつもは名鉄デパート前で虚無僧している私ですが、
今日、名鉄劇場で「おんなの家」の芝居を観てきた。
きっかけは、昨日、井上順さんに会って握手をして
もらったことから。名鉄で芝居に出演しているとの
こと、そして偶然にも今日の11時の公演の招待券が
手に入った。しかも前から2列目の席。11時でも即
行けるという自由の身。「呼ばれたな」と思った。

橋田壽賀子作、石井ふく子演出。昭和49年TVドラマ
として放送されたものの芝居化とか。ストーリーは、
東京神楽坂の炉端焼き店「花舎」の4人姉妹。
といっても次女は亡くなっていて、その遺児さくらを
四女(藤田朋子)が母親代わりに育ててきた。
長女(高橋恵子)は三回も結婚に失敗して出戻り。
三女(熊谷直美)は夫に死別して保険金1億円ほど
持っている。という4人それぞれの人情ドラマ。

父親が亡くなり、相続税1億4千万円の支払に窮し
ている。売るにしても、バブルはじけて2億円に
しかならない。。それぞれの長い老後を考えると
どうするか、すったもんだの末、はな子は嫁に行き、
三人力を合わせて店を守っていこうという結末になる。
笑いあり涙あり、泣き笑いの3時間半。テンポ良く、
解かりやすいストーリー展開に十分楽しめた。

広い客席を見ると、女性ばかり。男性は10人ほど
しかいない。ホントに今の世の中、「男なんかいなく
たって」という時代になったが、これが30年も前の
作品ということに驚かされる。私の「一休語り」にも
大いに参考になった。
                  
           

HP管理人「一珍」こと正馬坊や

2007-07-21 07:08:57 | Weblog
正馬君に初めて会ったのは彼が3歳の時。
公園のベンチで解説書を見ながらロボットの
組立をやっていた。話しかけると、旧知の仲
のごとく、大人の会話をする。その風情は、
一休さんの「幼くして老成の気あり」であった。

4、5歳の頃だったか、あるお寺の和尚さん
が「幸せになりますよ」と云うと「今でも
十分幸せです」と答えて、周囲を驚かせた。

生まれながらに、仏性を持っている。
親に口応えしたことも無く、学校の成績は常に
トップ。クラスのみんなを笑わせ、まとめる力
もあった。いじめなんか存在しない。

その子が小学校6年の時、初めて物をねだった。
「パソコン買って」と。初めてのおねだりであり、
真剣なので、よほどのことと買ってあげた。

すると、小学校6年生で私のホームページを
作ってくれた。以来4年。彼も高校2年生。

ぜひ彼の立ち上げてくれたホームページを
見てください。

  http://www.komuso-ichiro.com/

  「尺八と一休語りの虚無僧一路」
  「虚無僧一路」検索で出ます。
 
  もうひとつのブログでは「一休と虚無僧の
  関係」について詳述しています。

        
          
            

    



新潟大地震 つづき

2007-07-17 09:23:33 | 虚無僧日記
新潟大地震のニュースを新聞TVで見聞きするにつれ、
人知れず涙した。新潟には格別の思い入れがある。

私の父は会津出身なので、新発田連隊から出征した。
帰国後、東京電力に勤め、私が学生の頃は、小千谷に
ある信濃川電力所の所長として単身赴任していた。
小千谷は江戸時代会津藩領であったため、「食べ物も
言葉も風俗習慣も一緒だ」と喜んでいた。
私も学生時代よく遊びにいき、親に内緒で虚無僧行脚
したものである。

「親鸞さんはじめいろんな方が流されて来た土地です
からね、よそから来た人を快くもてなすのです」と、
どこへ行っても親切に迎えてもらった。
数年前、かつて旅した所を回り、世話になった方々を
探したが、町の様子もすっかり変わっていて判らなか
った。
あの人たちは、この地震でどうしているだろうという
思いがこみ上げてくるのだ。
柏崎原発の火災も心痛む。父はいい時に退職した。

        

鳩の死と「千の風になって」

2007-07-17 07:10:00 | Weblog
毎朝夜が明けると、ベランダに一羽の鳩がやってきて、私
を起こしてくれる。餌をねだりにくるのだ。

「千の風になって」あちこちでリクエストされる。その歌詞
に「朝は鳥になって あなたを目覚めさせる」とある。鳩に
向かって「あなたはいったい誰」と声かけてみる。

少し前まで、番(つがい)で来ていた。鳩は夫婦仲がいい。
他の組とも絶対に喧嘩しない。縄張りに入ってくると、
ククーククーと声を出しながら、しきりに首を動かし、イヤ
イヤと意思表示をする。くちばしで攻撃するようなことは
しない。鳩が平和のシンボルとされる所以だ。

ところが周りの住民から苦情がきた。「朝早くからうるさい」
「糞が困る」というものだ。鳩駆除の業者に頼んで捕まえ、
処分するという。他人に処分されるくらいならと、自分で
捕まえて段ボールに入れ、車で遠くまで運んで離してきた。
その間全然あばれない。じっとしていて、段ボールの蓋を
あけると「なに?」と首をかしげてこちらを見る。あるが
ままの境遇を受け入れる。悟りきっている。

川向こうまで行って離したのに、翌朝また来て、ゾーッで
あった。あんな仕打ちをされても、また寄ってくるのだ。

その一羽がカラスに襲われ死んだ。落ちるのを目撃して
いたのだが、落下地点をいくら探しても遺体がない。
「鳩やカラスの死骸がないのは不思議」という本があった。
そのまま昇天してしまったのか。

鳩は一羽になった。カタワレを失った鳩が淋しそうに、
今日も来ている。餌はパンの耳。        

            

ティシュ配りと 号外配り

2007-07-16 23:32:37 | 虚無僧日記
キャッチセールスと共に多いのがティシュ配り。
以前ほど受け取る人はいなくなった。それでも、
日に5,000個配るという。受け取ってもらうには、
渡すタイミングがある。やはり気だ。

今日7月16日「新潟大地震震度6」の号外が出た。
いち早く毎日新聞が柱に貼って行った。
次、朝日新聞が来て配っている。ダークスーツ
にネクタイ着用の人が「号外!号外!」と威勢
よく、手にした号外を突き出す。何ごとかと
通行人は先を競って手を出す。メーテレのカメラ
も来た。ますます人だかりで、緊張感あふれる
映像が撮れた。(私も保険会社で社内広報の
ビデオを創っていたので判る)

しぱらくして中日が来た。配達作業員か、つな
ぎ服を着た数人の人が配り始めた。
「号外でーす。お願いしまーす」声も小さい。
お願いして受け取ってもらうモノではないだろう。
受け取る人もまばら。

営業するなら、「お願いセールスではいかん」、
という例だ。

         


梶田昌艶作曲「紫の幻想」

2007-07-15 19:39:44 | 筝尺八演奏家
昭和45年頃だったか、NHKFMの邦楽番組で、今まで聞いたこと
ないようなステキなメロディが聞こえてきた。一度聞いただけで
メロディが耳に残る。曲は「紫の幻想」とわかったが、作曲者の
名前は聞き取れなかった。以来ずっと私にとって幻の名曲となり
楽譜を探し求めてきた。

平成5年、私は転勤で単身赴任名古屋に来た。そしてまもなく、
人の紹介で梶田昌艶先生を知り、家を訪ねた。そこで床にころ
がっている「紫の幻想」の楽譜を見つけて、心臓が止まる驚き
だった。 
「こここ、この譜面どうしたんですか?」と、言葉にならない
私に、先生は「私の作曲よ」と。運命的出会いであった。

梶田先生も、「一週間ほど前、大きな亀が家の前にいてね。
亀は瑞兆、良い知らせを運んでくるっていうじゃない。あなた
のことだったのね」と。

以来、リサイタル、CD録音に起用していただき、昨年は名古屋
市民芸術祭参加公演として能楽堂で『亀遊たん』を作曲発表した。
家の前にやってきた亀さんが題材で、狂言の佐藤友彦氏に出演
願い、筝・三絃・十七絃・尺八に狂言という異色の組み合わせで
好評であった。
NHKFMの録音放送は今夏で5度目となる。昨年は私がモスクワ
に行っていてパス。
9月3日11:00~『邦楽のひととき』演奏曲目は「秋の曲」

音楽に対する姿勢、感性が全く同じ、ピッタシカンカンなのだ。