NHK大河ドラマ『麒麟が来る』。「信長」は、どのように描かれるのか。
かつての大河どらま「お江」での、豊川悦司演じる織田信長はなかなか秀逸だった。「噂など信じるに足らん。己を信じよ」と、現代人への強いメッセージを残した。
「朝倉義景と浅井父子3人の髑髏を盃にして酒を飲む」件も、従来のドラマでは「信長の異常性」として描かれているのが大半だったが、豊川・信長は違った。
「薄濃(はくだみ)」の一件は『信長公記 天正二年正月』に、
岐阜城にて酒宴を開き、肴として 朝倉義景・浅井久政・浅井長政3人の髑髏を薄濃(はくだみ)にしたものを据え置き、皆酒を飲みつつ、謡い舞った」とある。『浅井三代記』ではこれらの髑髏を盃にしたとある。
薄濃(はくだみ)とは、髑髏を漆で固めた後、金泥などで薄く彩色する。或いは金箔を貼って「箔濃」とも)。
「薄濃」の風習は、古代、ヨーロッパ、スキタイ、チベットにもあった。司馬遷の「史記」にも、「討ち取った敵に敬意を表して、その勇気を自分に取り込む為に、髑髏を薄濃にする」とある。
日本では、戦で敵の首を取るというのは、外国人から見たら「首狩り族」同様の奇習とみられているようだ。その首は、女たちが、髪を梳かし、化粧を施してから、主君に披露した。浅井、朝倉三氏の頭蓋骨を 金で装飾したのは、最高の敬意かも。信長は、再三、浅井長政に降服を勧めていた。残虐非道な処置をするとは思えない。豊川・信長も、三氏に敬意を表しての扱いだった。
密教の一つ「真言立川流」に薄濃の秘法があったという。また、比叡山に「薄濃」を施す職人がいたという。高僧の徳を偲ぶために行ったものらしい。
信長は、西周の武王の故事に基づいて「岐阜」と命名したのであるから、「薄濃」の故事も知っていた。そして比叡山を焼き討ちした際、捕らえた職人の中に「薄濃の職人」がいたのかも。
最近、明智光秀ブームで、光秀も信長も、評価が逆転している。
掛川城に展示されている「三氏の髑髏の盃」
ドラマ「功名が辻」で使われたものとか。ちょっとリアルすぎ。
こちらは「お江」での「三氏の髑髏」。盃にはしていない。
今朝6時、以前 2013年7月に書いた「茗荷」についての記事に 120件ものアクセスがあった。はて? 今日は名荷の日でもあるか? と調べてみたが不明。ではその記事を再掲させていただくことに。
お釈迦様の弟子の中でも特に優れた「十大弟子」の一人「周利槃特」のお話。「周利槃特」を「シュリハンドク」と読むのは日本語読み。中国音では「スリハンドク」。サンスクリットでは「チューダパンタカ」と発音するようです。
「シュリハンドク」は、自分の名前すら覚えられなかったので、お釈迦様は、ハンドクに、名前を書いた木札を与え、「いつも背中にさしておくように」と命じます。
そしてハンドクが亡くなり、その墓の周りに不思議な草が生えてきました。その草を食べるとみなバカになるので「茗荷(みょうが)」と名づけられた。
★「茗荷」とは、「ハンドクが、自分の名前も覚えられないので、名前の書いた木札を背に荷(にな)っていた」という故事に由来する。
どの本にもインターネットのサイトにも、そのように書かれていますが、“ちょっと待って”です。
インドに漢字は無いため、「名を荷う」=「茗荷」という名前が生まれるはずはありません。中国語にもありません。インドや中国では「茗荷」を食べる習慣はないそうです。
「茗荷」という漢字を充てたのは『庭訓往来』(1350年頃)。
そして、江戸落語の『茗荷宿』で一般に流布されたようです。
その話は、「強欲な宿屋の主人が、茗荷を食べるともの忘れがひどくなると聞いて、宿泊客が財布を忘れていくように、料理にたくさん茗荷を入れて出したところ、翌朝、宿の主は宿代を請求することを忘れ、客は宿代を払うのを忘れて出立してしまったというもの。
「茗荷」の二字の双方の「草冠(くさかんむり)」を取れば「名は何?」。どうやら「和製漢字」で「ハンドク」が「名前も覚えられなかった」というのは、日本人の創作だと考えられます。
むろん、茗荷には「モノ忘れ」になるような成分はありません。むしろ、生姜(しょうが)の仲間ですので、脳に刺激を与え、活性化する働きがあるとのこと。とんでもない濡れ衣です。
江戸時代以前、「みょうが」は「神仏の加護を得る“冥加”」に通じることから、武家の家紋として好んで使われました。
ことほど左様に「仏典に書かれている」という話は、ほとんど日本人の創作なのです。
https://youtu.be/IMi00aV1tdA
私が高校生の時師事した古賀将之氏。当時古賀さんは22歳、大学を卒業し、都山流の準師範を取得したばかりで、尺八の道を志し、日本音楽集団に入団。その後いろいろ事情あってか、アメリカに移住、ついにはアメリカに帰化。アメリカで尺八家として活躍されてます。Youtubeで見つけました。その深い悲しみに満ちた音色に私は魅了されました。
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