現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

アメリカ映画 「大和魂」

2010-10-19 09:29:19 | 社会問題
「遺骨の置き捨て」という悲しいニュースに、
子供の頃、テレビで見たアメリカ映画を思いだした。
タイトルは『大和魂』だったか?主演は「早川雪州」。
1935年の映画だ。

時は幕末、なぜかアメリカの西部を日本の侍が旅を
している。彼は一つの壺を大事そうに抱え、朝晩に、
その壺を前にして手を合わせ拝んでいる。それを見た
荒野の荒くれ共が、「きっと純金の仏像が入っているに
違いない」と思って、奪おうとする。そしてピストルと
日本刀の決闘。必死に戦うが、多勢に無勢、その壺を
奪われてしまう。盗賊は、奪い取った壺の蓋を開けて
みると、ただの「灰」。がっかりして、中の灰を荒野に
撒き散らし去って行ってしまう。侍は命は無事だった
ものの、悲しみと無念の表情で、その場で切腹して
果てる、というストーリー。

実は、その灰は、共にアメリカに渡った主君の遺骨だった。
主君は盗賊に襲われたか、アメリカの地で亡くなり、従者で
あった侍は、主君の遺骨をなんとしても日本に持ち帰らねば
ならない使命を帯びて、西海岸まで旅をしていたのだ。

そして、遺灰を奪われ、蒔き散らかされたことで、責任を
とり切腹する。「早川雪州」は、日本人初のハリウッド・
スターで、戦前、チャップリンと肩を並べる人気俳優だった
とか。

日本では、「ヘンな日本人観を植えつけた」として国辱
俳優扱いされていたそうだが、アメリカでは、この映画も
「これぞ武士道。侍ニッポン」と、大好評だったようだ。

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