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私の部下はイギリス人(デンゾー高野)

2006年08月18日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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 筆者は、30代の終わり頃からつい最近定年で退職するまで約30年間、商社やメーカーの駐在員として、オーストラリア、アメリカ、イギリスとアングロサクソンの国の勤務を経験しています。

 本書は、最後の勤務地となったイギリスで、現地社会や現地人従業員たちとの関わり合いの中で体験したり見聞したイギリス人のものの考え方や日本人駐在員の失敗譚などについて書かれていて、なかなか興味深いです。

 人種差別や訴訟の話もよくでてきて、イギリス人に対するイメージがかなり変わると思いますが、これから海外駐在する方や語学留学する人にとっては、イギリス人のものの考え方がよく分かり、活かせる本だと思います。

 かなりお勧めです!以下は、その中で興味深かった内容です。

・イギリスで生活していると、会社にいても街を歩いていても、毎日のように人種差別を受け、軽蔑後を投げつけられる機会にこと欠かない。主に東洋人を蔑視するのはアメリカ、イギリス、欧州、豪州の白人たちであるが、人種偏見は「好き、嫌い」の個人的感情だから、教育したり、法律で禁止してもなくなる性質のものではないし、むしろ動物的本能のように根が深い。日本人同士では人種差別はないので、日本人にとっては未知の体験であり、民族的に免疫がないので、外国で偏見・差別を受けると度を失ってしまう。

・もともと森の狩猟民族上がりのアングロサクソンにとっては物見を出し(情報収集)、勢子と犬を駆って(市場調査)、獲物を狩る(投資、投機をやる)のは得意中の得意である。しかし、土地を耕し(設計図を引き)、タネを蒔き(工程を決め、材料を仕入れる)、日当たりと水捌けに注意を払って(製品をつくり)、秋に収穫する(最後の仕上げ)百姓仕事にかけては、彼らはわれわれ日本人の足元にも及ばない。

・英国はダメモト主義に徹底した国である。とっくに払ったはずの請求書についても何回も飽きずに同じ請求書を送ったり、不良品を店頭に置いていたり、店で買い物をするとつり銭が少なかったりする。これは、二重に払ったり、うっかり不良品を買ったり、つり銭を少なく受け取ったりして、騙される奴が悪い、マヌケな奴が悪いとの「開きなおり」が社会通念として牢固としてあるからである。

・英国人は、出勤後デスクに陣取った後は、昼もサンドイッチかバゲットをかじりつつ顧客の対応に没頭し、夕方6時ごろまでミッチリ働く。これを連日、飽きずに延々とやるその根気とスタミナには脱帽せざるを得ない。しかし、土日は必ず休むし、夜遅くまで残業することは決してない。また年間最低でも法定の20日の休暇は必ずとる。

・猛烈に働く優秀な社員ほどすぐ辞めていく。3年いてくれればよいほうで、大体2年くらいしかもたない。自分のキャリアを磨くことに全力投球する。

・英国での現地会社経営の原則は以下の3つである。
 (1)英国人に対しては徹底して「性悪説」で臨むことである。
 (2)英国人は利益(欲望)によって動く。だから、利益を与えれば、彼らを動かせると割り切ることである。
 (3)英国人がペテンを使わないことを期待するのではなく、ペテンを使おうにも使えない社内体制を作ってしまうことである。日本人らしく、彼らの善意に期待すると、必ず裏切られ、悔しい思いをした。

・イギリス人はおしゃべりである。勤務時間は無駄話をしないのが日本人の暗黙の了解だが、英国人が黙ってコツコツ仕事をしているようなら、それはもう、非常に異常な事態と思わなければならない。男女関係で深刻に悩んでいるか、ボスにきつい苦情をいう寸前か、もう会社を辞めると決心しているかのいずれかである。


<目次>
まえがき
第1章 駐在員はジャップか?
 1 本社の方々はこの差別に耐えられるか?
 2 「ジャップ」と「チャップ」の違い
 3 世代によって異なる英国人の人種偏見
 4 西洋と東洋の立場は逆転する
第2章 在ロンドン日系現地法人
 1 「現地」とは何ぞや?
 2 現地会社はグローバルスタンダードか?
 3 現地会社はボトムアップか?
 4 現地会社の危機管理
 5 日本国内の産業の空洞化は当然の流れ!
 6 唯我独尊、英国流
第3章 騙してハメるのもアングロサクソン文化
 1 「ダメモト主義」が生まれた国
 2 英国では、会社をこうやってユスル
 3 行き馬の目を抜くアングロサクソン
第4章 ジョンブル・スピリット対大和魂
 1 できる英国人社員は猛烈に働く
 2 善意は結局、報われないほうがよい?
 3 英国の管理職は皆バレンタイン監督?
 4 オフィスの個室は何のためにあるか?
第5章 おしゃべりでパブを愛する英国人
 1 彼らはなぜ、そんなにおしゃべりなのか?
 2 「本当に困ったら国家にタカればよい」
 3 「大人の国」には、大人のパブありて
 4 英国人に歩く姿はサムライに似ている
 5 殺虫剤にニッポンと名づけた英国人
第6章 英語を話せなければ人間じゃない!
 1 英語は出世の切り札?
 2 えっ!日本人同士でも英語で話すの?
 3 ジョンとは一体、誰のことだ?
第7章 英国と格闘する「在英邦人」
 1 「現地採用」は一段、格下か?
 2 現地採用、二人の日本女性の場合
 3 どっちつかずの「在英邦人」

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<今日の独り言>
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