<土曜は株のおはなし>
「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」の購入はコチラ
「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」という本では、バフェット流銘柄選択術が示されており、具体的には以下の13の質問を満足できれば、その株式を購入した方が良いというものです。
私はこの本にとても感銘を受け、このブログの左側の方にもオススメな本として紹介している次第であります。
今回は、ガリバーインターナショナル について具体的に判断してみたいと思います。株式投資の参考になればと思います。
データは、四季報CD-ROMが主ですが、Yahoo(ホームページ)、ロイター(ホームページ)、MSN(ホームページ)を参考にしました。
1消費者独占力を持っているか?
ガリバーインターナショナルは、全国的に有名な中古車買い取り会社で、比較的高く買取をするようで、消費者独占力を持っていると考えられます。
2事業内容を理解しているか?
ガリバーは中古車の流通をおこなう企業です。全国に約500店舗ある直営店やフランチャイズ店で買い取った車は、展示場での販売を一切行わず、買取から7~10日でオークション会場に売却するという買取に主眼を置いた斬新なビジネスモデルで成長しています。従来の中古車店は展示場を持つことにより「在庫リスク」や「展示コスト」を発生していましたが、オークション会場で迅速に売却することで「在庫リスク」を軽減し、さらに「展示コスト」を削減したのです。こうして在庫期間を短縮し、粗利は低くとも数多く取り扱うことで利益を上げていくローコストオペレーションの仕組みを構築しました。現在では、買取事業をはじめ、販売事業・オークション事業の展開や子会社の設立など、「クルマのこと」に関するさまざまな取り組みを展開しています。
3製品・サービスは20年後も陳腐化していないか?
ますます日本だけではなく、世界の特に中国やインドなどでサービスが増えると思います。
4コングロマリット(直接の関係を持たない多岐に渡る業種・業務に参入している企業体)か?
中古車の流通に特化していて、良いと思います。
5 1株当たり利益(EPS)は安定成長しているいか?
EPS BPS ROE(EPS/BPS) 配当 配当性向 株価(年末) PER(株価/EPS)
2001,2 127.05 1052.73 12.1% 20 15.7% 1,428 11.24
2002,2 180.59 1091.64 16.5% 45 24.9% 3,000 16.61
2003,2 275.67 1258.87 21.9% 80 29.0% 2,820 10.23
2004,2 393.36 1539.49 25.6% 115 29.2% 7,400 18.81
2005,2 548.86 1603.84 34.2% 157 28.6% 13,700 24.96
2006,2 435.61 1623.01 26.8% 162 37.2% 12,410 28.49
2007,2 672.19 1936.38 34.7% 174 25.9% 9,930 14.77
平均 24.5% 27.2% 17.87
32.0% (EPS成長率)
EPSは2001年から順調に安定成長しています。
6安定的に高いROEをあげているか?
2003,2 23.5% ←ロイター
2004,2 28.8% ←四季報、ロイター
2005,2 35.7% ←四季報、YAHOO、ロイター
2006,2 27.5% ←四季報、YAHOO、ロイター
2007,2 37.6% ←YAHOO、ロイター
平均ROE 30.6%
ROEは安定的に、非常に高い数値となっています。
7強固な財務基盤を有しているか?長期負債/税引利益倍率
2.15
この本では長期負債となっていますが、有利子負債で計算しました。この負債を返済するのに2.15年かかる財務となります。負債は少ないと思います。
8自社株買戻しに積極的か
(MSNで10年間の発行済み株式数のデータあり)
1998,2 9.1 (百万)
1999,2 9.1 (百万)
2000,2 7.5 (百万)
2001,2 10.5 (百万)
2002,2 10.2 (百万)
2003,2 10 (百万)
2004,2 10.1 (百万)
2005,2 10 (百万)
2006,2 9.9 (百万)
2007,2 9.8 (百万)
H19.5に20万株(1.9%)の自社株買いをするなど、自社株買いに積極的だと思います。
9製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?
随時の中古車買い取り&売りなので、インフレ率を十分吸収できると思います。
10株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか?
ここ2年ほど株価は下落傾向です。最近少し上げています。特に経営問題等はなさそうです。
11株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)と利益の予想成長率を計算し、国債利回りと比較せよ
H19.10.19の株価 \6,350
A:株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)
10.6%
B:予想EPS成長率
32.0%
A+B 42.6% :長期投資の期待収益率
国債の利回り
1.723% 10年国債
2.436% 30年国債
米国で当時7%
長期投資の期待収益率は42.6%とズバ抜けて高く、国債利回りと比べてかなり高い率となっています。
12株式を擬似債券と考え、期待収益率を計算せよ
株主資本の予想成長率
=ROE(1-配当性向)
22.3%
10年後の予想BPS=直近のBPS×(1+株主資本の予想成長率)^10
14,467
10年後の予想株価=10年後の予想BPS×平均ROE×過去10年間の平均PER
\79,153
今後10年間の期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
28.7%
擬似債券と考えた期待収益率は28.7%とかなり高く、10年後の予想株価も79,153円とかなり高いです。
13過去のEPS成長率をもとに計算する手法で期待収益率を計算せよ
過去の平均EPS成長率=(直近のEPS/10年前のEPS)^(1/10)-1
32.0%
予想EPS=直近のEPS*(1+過去の平均EPS成長率)^10
10,798
10年後の予想株価=予想EPS×過去10年間の平均PER
\193,005
期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
40.7%
EPS成長率をもとに計算した期待収益率は40.7%とかなり高く、10年後の予想株価も193,005円と、ものすごい価格です。現在の株価は6350円ですからね。
<まとめ>
こんなにバフェット流銘柄選択術で合致する企業はないかと思います。
消費者独占力はあり、事業内容はよく理解され、サービスは陳腐化しないし、コングロマリットではなく、EPSは安定成長し、ROEも安定的に高く、負債は少なく、自社株買いに積極的で、サービス価格はインフレ上昇率をカバーできそうで、株価は下落傾向で、長期投資の期待収益率は高く、擬似債券と考えた期待収益率も高く、EPS成長率はをもとにした期待収益率も高く、これは強烈に”買い”かもしれません。
会社四季報によると、国内は直営出店25が寄与し営業増益で、海外でも、アメリカ西海岸中心から東海岸へ進出検討し、インドも事業化を目指しているようで将来に期待が持てます。
懸念する点としては、中古車売買の会社は世界中にたくさんあり、今後は競争激化で消費者独占力がなくなるのではないかということです。また国内市場はいずれ飽和し、少子化の影響を受ける可能性はあると思います。
株のお話しまとめ(2006年)
<今日の独り言>
初めて成行き買いをしてみました。早い!!当然ですが、あっという間に約定なのですね・・・^_^;)
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「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」という本では、バフェット流銘柄選択術が示されており、具体的には以下の13の質問を満足できれば、その株式を購入した方が良いというものです。
私はこの本にとても感銘を受け、このブログの左側の方にもオススメな本として紹介している次第であります。
今回は、ガリバーインターナショナル について具体的に判断してみたいと思います。株式投資の参考になればと思います。
データは、四季報CD-ROMが主ですが、Yahoo(ホームページ)、ロイター(ホームページ)、MSN(ホームページ)を参考にしました。
1消費者独占力を持っているか?
ガリバーインターナショナルは、全国的に有名な中古車買い取り会社で、比較的高く買取をするようで、消費者独占力を持っていると考えられます。
2事業内容を理解しているか?
ガリバーは中古車の流通をおこなう企業です。全国に約500店舗ある直営店やフランチャイズ店で買い取った車は、展示場での販売を一切行わず、買取から7~10日でオークション会場に売却するという買取に主眼を置いた斬新なビジネスモデルで成長しています。従来の中古車店は展示場を持つことにより「在庫リスク」や「展示コスト」を発生していましたが、オークション会場で迅速に売却することで「在庫リスク」を軽減し、さらに「展示コスト」を削減したのです。こうして在庫期間を短縮し、粗利は低くとも数多く取り扱うことで利益を上げていくローコストオペレーションの仕組みを構築しました。現在では、買取事業をはじめ、販売事業・オークション事業の展開や子会社の設立など、「クルマのこと」に関するさまざまな取り組みを展開しています。
3製品・サービスは20年後も陳腐化していないか?
ますます日本だけではなく、世界の特に中国やインドなどでサービスが増えると思います。
4コングロマリット(直接の関係を持たない多岐に渡る業種・業務に参入している企業体)か?
中古車の流通に特化していて、良いと思います。
5 1株当たり利益(EPS)は安定成長しているいか?
EPS BPS ROE(EPS/BPS) 配当 配当性向 株価(年末) PER(株価/EPS)
2001,2 127.05 1052.73 12.1% 20 15.7% 1,428 11.24
2002,2 180.59 1091.64 16.5% 45 24.9% 3,000 16.61
2003,2 275.67 1258.87 21.9% 80 29.0% 2,820 10.23
2004,2 393.36 1539.49 25.6% 115 29.2% 7,400 18.81
2005,2 548.86 1603.84 34.2% 157 28.6% 13,700 24.96
2006,2 435.61 1623.01 26.8% 162 37.2% 12,410 28.49
2007,2 672.19 1936.38 34.7% 174 25.9% 9,930 14.77
平均 24.5% 27.2% 17.87
32.0% (EPS成長率)
EPSは2001年から順調に安定成長しています。
6安定的に高いROEをあげているか?
2003,2 23.5% ←ロイター
2004,2 28.8% ←四季報、ロイター
2005,2 35.7% ←四季報、YAHOO、ロイター
2006,2 27.5% ←四季報、YAHOO、ロイター
2007,2 37.6% ←YAHOO、ロイター
平均ROE 30.6%
ROEは安定的に、非常に高い数値となっています。
7強固な財務基盤を有しているか?長期負債/税引利益倍率
2.15
この本では長期負債となっていますが、有利子負債で計算しました。この負債を返済するのに2.15年かかる財務となります。負債は少ないと思います。
8自社株買戻しに積極的か
(MSNで10年間の発行済み株式数のデータあり)
1998,2 9.1 (百万)
1999,2 9.1 (百万)
2000,2 7.5 (百万)
2001,2 10.5 (百万)
2002,2 10.2 (百万)
2003,2 10 (百万)
2004,2 10.1 (百万)
2005,2 10 (百万)
2006,2 9.9 (百万)
2007,2 9.8 (百万)
H19.5に20万株(1.9%)の自社株買いをするなど、自社株買いに積極的だと思います。
9製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?
随時の中古車買い取り&売りなので、インフレ率を十分吸収できると思います。
10株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか?
ここ2年ほど株価は下落傾向です。最近少し上げています。特に経営問題等はなさそうです。
11株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)と利益の予想成長率を計算し、国債利回りと比較せよ
H19.10.19の株価 \6,350
A:株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)
10.6%
B:予想EPS成長率
32.0%
A+B 42.6% :長期投資の期待収益率
国債の利回り
1.723% 10年国債
2.436% 30年国債
米国で当時7%
長期投資の期待収益率は42.6%とズバ抜けて高く、国債利回りと比べてかなり高い率となっています。
12株式を擬似債券と考え、期待収益率を計算せよ
株主資本の予想成長率
=ROE(1-配当性向)
22.3%
10年後の予想BPS=直近のBPS×(1+株主資本の予想成長率)^10
14,467
10年後の予想株価=10年後の予想BPS×平均ROE×過去10年間の平均PER
\79,153
今後10年間の期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
28.7%
擬似債券と考えた期待収益率は28.7%とかなり高く、10年後の予想株価も79,153円とかなり高いです。
13過去のEPS成長率をもとに計算する手法で期待収益率を計算せよ
過去の平均EPS成長率=(直近のEPS/10年前のEPS)^(1/10)-1
32.0%
予想EPS=直近のEPS*(1+過去の平均EPS成長率)^10
10,798
10年後の予想株価=予想EPS×過去10年間の平均PER
\193,005
期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
40.7%
EPS成長率をもとに計算した期待収益率は40.7%とかなり高く、10年後の予想株価も193,005円と、ものすごい価格です。現在の株価は6350円ですからね。
<まとめ>
こんなにバフェット流銘柄選択術で合致する企業はないかと思います。
消費者独占力はあり、事業内容はよく理解され、サービスは陳腐化しないし、コングロマリットではなく、EPSは安定成長し、ROEも安定的に高く、負債は少なく、自社株買いに積極的で、サービス価格はインフレ上昇率をカバーできそうで、株価は下落傾向で、長期投資の期待収益率は高く、擬似債券と考えた期待収益率も高く、EPS成長率はをもとにした期待収益率も高く、これは強烈に”買い”かもしれません。
会社四季報によると、国内は直営出店25が寄与し営業増益で、海外でも、アメリカ西海岸中心から東海岸へ進出検討し、インドも事業化を目指しているようで将来に期待が持てます。
懸念する点としては、中古車売買の会社は世界中にたくさんあり、今後は競争激化で消費者独占力がなくなるのではないかということです。また国内市場はいずれ飽和し、少子化の影響を受ける可能性はあると思います。
株のお話しまとめ(2006年)
<今日の独り言>
初めて成行き買いをしてみました。早い!!当然ですが、あっという間に約定なのですね・・・^_^;)