喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

戦後現代詩の長女

2007-06-15 | 徒然日記

詩人の新川和江さんが詩人の
茨木のり子(故人)」さんを評した言葉です。

将来、日本語教師の資格を取りたくて、
『日本語の魅力』という公開講座を受講しています。
資格取得に直結した講座ではありませんが、
将来、役に立つかなと。
期間は週二回(水・金)の、7月20日まで。
ちなみに7月20日は私の○○歳の誕生日

今日はその二回目。
何人かの戦後現代詩を紹介され、
その中に衝撃を受けた彼女の詩があったのです。

        倚(よ)りかからず

    もはや
    できあいの思想には倚りかかりたくない
    もはや
    できあいの宗教には倚りかかりたくない
    もはや
    できあいの学問には倚りかかりたくない
    もはや
    いかなる権威にも倚りかかりたくはない
    ながく生きて
     心底学んだのはそれぐらい
    じぶんの耳目
    じぶんの二本足のみで立っていて
    なに不都合のことやある

    倚りかかるとすれば
    それは
    椅子の背もたれだけ

「ながく生きて」とあるから、
けっして若い時の詩ではないだろう・・・・
強い女性だなと。
こんな強烈な詩を書かせた経緯や、背景を知りたいなと思った。

私は若い時に、
「頼れるのは自分自身だ」
なんて強がり言ってたことがありましたが、
本心は寂しい弱い自分がいたように思います。

今、自分が倚りかかるものってなんだろうと考えた時、
強がって思った若い時とは違うのですが、やはり、まずは
自分の意思や意志をコントロールしている自分自身かなと・・・

ところで、茨木のり子さんは大阪生まれだけど、
愛知県の西尾高等女学校の出身だそうです。

コメント
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