昨日の中日新聞、くらしの紙面の童話の風景で、
赤い靴はいてた女の子・・・・
が実在人物だったことをご存知だろうか?
と言う記事があった。
名前は岩崎きみといい、静岡県生まれの婚外子。
そのために母親と二人で、
逃げるように北海道に渡る。
生活の厳しさから、
母親は泣く泣くきみを宣教師夫婦に預けた。
この話を後々、母から直接聞いた野口雨情は、
「遠いアメリカで幸せに暮らしているのだろうか」
という心情を詩につづった。
きみの母親はその後結婚し、
きみの義妹が昭和四十年代になってから、
「赤い靴はいてた姉は今どこに?」
と北海道新聞に投書したのをきっかけに、
北海道のテレビ局員だった菊地寛氏の
‘きみちゃん探し’が始まる。
調査の結果、意外な事実が分かる。
きみは不治の病といわれていた肺結核にかかり、
長い船旅には耐えられず、
横浜の波止場から船に・・・・
乗ることもなく、東京でわずか九歳で亡くなっていたと。
知らなかった
私の子どもの頃のかすかな記憶に、
「~ちゃんは外人さんにもらわれて行くんだって」という、
子ども心に、
「捨てられるのかな」「怖い」
という出来事があったように思う。
兵庫県立の子ども病院に就職して、
いろいろな奇形児や障害児、
病気の子どもにめぐり会って、
よくもまあ、こんなに
元気に育ててくれたと親に感謝した。
それから結婚し、子どもをもって、
初めて親のありがたさが分かった。
今の時代も、
虐待や車の中に放置して熱中病で死なすとか、
悲惨な殺人事件が後を絶ちません。
どの時代も弱い子どもが犠牲になっている。
ところで「赤い靴」の作曲者は、
「七つの子」や「でんでん虫」等を作曲した本居長世。
そういえば最近、童謡、聴かないな~。