固めた茶葉を火であぶって、それを、薬研で粉にし、
水を沸かし、塩を少し入れて、
粉にした茶葉を入れて煮込む。
あくを取って、
塩で渋みがおさえられ、芳ばしく、
さっぱりとした味でした。
当時は、姜や葱、柑等を加えて飲んでいました。
陸羽はこの飲み方はお茶の本来の味が分からず、
排水溝の廃水と変わらないと、激しく批判し、
考案したのが先の方法です。
陸羽は茶聖とたたえられ、
お茶の成分、効能、製法、
飲み方や道具などを集大成した、
中国茶のバイブルといわれる
「茶経」を書いた唐の時代の人。
茶経の始まりに
「お茶は南方の嘉木なり・・・・・」とあるように、
お茶は南方で採れ、
馬に乗せて都や北方に運ぶには、
固めたほうが持ち運びやすく、
当時は小さく固め乾燥させた
固形茶が主だったようです。
今でこそ黒猫大和や佐川急便などの宅急便が、
数日の内に届けてくれるけど
その当時は・・・・・・・・
そういえば、敦煌だったか蘭州だったか、
日本の宅急便(どちらだったか忘れましたが)が、
走っていたのを思い出しました。
①
②
静岡で開催されている「世界お茶まつり」で、
ミャンマー風のお茶の葉サラダを体験してきました。
グレープシードオイルのかかったラペッに、
トマトが数切れ入った物が運ばれてきて、
写真②のキャベツや焼きピーナッツ、
写真には写っていませんが、炒りゴマを加えて、
写真①のようによく混ぜてからいただく。
ラペッとは湿したお茶の葉を発酵させたもの。
②の白いお皿に入っているのがラペッ。
ミャンマーでは日常、
軽食として食前に、おかずとして食事中に、
デザートとして食後に、
幅広く食べられているのだそうです。
ミャンマーを代表する食べ物だそうです。
焼きピーナッツを沢山入れるほうが美味しい
と先客に教えられ、私たちも沢山入れました。
発酵した茶葉だけど、全然、癖がなく、
美味しかったです。