喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

福田村事件

2023-09-19 | 映画・コンサート・ミュージカル・演劇等



1923年9月1日、関東大震災が発生した5日後に
香川から訪れた薬売りの行商団15人の内
幼児や妊婦を含む10人(もうすぐ生まれる胎児を入れ)が
讃岐弁で話していたことで朝鮮人と疑われ
村人によって殺害された事件。

関東大震災のとき朝鮮人に対するデマが
飛び交ったことは知っていたが、
この事件のことは知らなかった。

生存への不安や恐怖にかられたとき、
集団心理に煽られ、人々が暴走する。

怖いなと思った。

倉蔵(渡し守)
「ホントにあの人たちが日本人だったらどうするんだよ!
おめえら、日本人殺すことになんだぞ!」
新助(行商団のリーダー)
「・・・・鮮人なら殺してええんか」

映画のなかのこの台詞が印象に残った。

パンフレットの中で、
美術作家の飯山由貴さんが、
「殺されてもよい人はいない、
忘れられてもよい人はいない」。
このことを当たり前とする社会を、
それを当たり前のこととする文化を、
作れているのだろうかと。

前記の台詞に、
「日本人なのにと」思った自分がいて、
新助の台詞に、「ハッ」とさせられた。

中川五郎「1923年 福田村の虐殺」2022年8月5日 岡山LIVE


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