銀閣寺から哲学の道を歩いて永観堂、
永観堂はツアー外だったので、
観終わって、急いで南禅寺の三門へ。
方丈拝観チケットを受け取って、
三門登って正面は法堂
南禅寺の三門好きの私、今回も一番に登った。
歌舞伎の『楼門五三桐』で石川五右衛門が
「絶景かな絶景かな。春の眺めは値千金とは、
小せえ、小せえ。この五右衛門の目からは、
値万両、万々両」と煙管を持ちながら
名台詞を吐いたのがこの三門だそう。
しかし、石川五右衛門が釜ゆでになったのが
1594年10月8日(文禄3年8月24日)なので、
死後34年経ってから建てられたもので、
実際には五右衛門がこの楼門に立ったことはない。
上層内部には金網越しに暗がりの中、
よく見えませんでしたが、
写真の聖観音像を中心としてパンフレットより拝借
左右に十六羅漢像および徳川家康・藤堂高虎
以心崇伝(中世の南禅寺を復興させるとともに、
徳川家康の側近として政治的な役割を果たした人物)
の像が安置されているそう。
方丈拝観前に、
手前の法堂を拝観した。
法堂天井の瑞龍図
金網越しに撮ったので、
パンフレットやホームページとは逆に。
この法堂、2度の消失にあって、
明治42年に現在のものが再建され、
その時、今尾景年画伯によって描かれた
蟠龍(天に昇る前のうずくまった龍)だそう。
方丈は国宝、庭は小堀遠州の作で、
名勝指定の「虎の児(子)渡し」の庭
石を親虎、小虎に見立てて、白砂で川水を、
虎の親子が川を渡っていく様子を表しているそう。
中国で素晴らしい皇帝が現れ善政がしかれると、
兎や鹿を襲って食べている虎にとっては、
悪い事をしている気になり、
大変居心地の悪い国になったものだと、
子供達を連れて国境の運河を渡って他国へ去っていきます。
「虎の子渡し」とは、善政がしかれた国を表し、
時の政権、徳川幕府をたたえていいると・・・・なるほど。