なんだか凄いぞ今朝は。風がウンウン唸っておって、その音で目が覚めましたです。外は、強い風がビュービュー吹いておって、びっくりでござる。
午前6時の外気温はというと、なんとマイナス8度、ヒェ~。時おり地吹雪に猛吹雪。いきなりの真冬、加えて、吹雪の朝ってことでござる。道東みたいな天気じゃんか。どうなってんだろ?
そんなとんでもない天気にもかかわらず、ニャンは、ノソノソ物置から出てきておる。胸まで雪に埋もれ、雪を漕いで、玄関前に集まっておる。アタマ悪すぎです。
ご飯はちゃんと寝床まで届けておるのに、なんでこの吹雪に出てくるのか。バカ息子にバカ娘が可愛いというの、よくわかりますです、ハイ。
そんな凄い天気ではありますが、今朝のおぢ、やたらと爽やかな目覚めでござる。昨夜が休肝日で、就寝は10時と、健康を絵に描いたような生活だからでしょうか。気分爽快、体調良好、よしよし。
さて、土曜日のことですけど、札幌の琴似工業高校の先生による「原発出前授業」というのを聞いてまいりましたです。
世間では収束に向かっているかのような雰囲気のフクシマ第一原発ですけど、どうも、そんなことはないというのが、先生の見立てでござる。
第一、1号機は建屋で覆われたけれど、2~4号機にはそんな気配がない。つまりは2~4号機は、放出される放射性物質が多くて、手が付けられないのではないかという。
そういうことで、いまも2~4号機からは、放射性物質がダダ漏れ状態ってことでござる。
チェルノブイリでは、事故を起こした原発を覆う石棺が完成するのは、事故発生から7か月。それを超えることのないよう必死の作業でフクシマでも建屋が建てられたのだろうけど、でも、それは1号機だけの話でござる。 2~4号機、どうなってんの? って話でござる。
さらに事故を起こした原発が、冷温停止状態に近づいているような発表ですけれど、原発の温度が下がっているのは、別の事情ではないかという。
つまりは、核燃料がメルトスルーして、温度計のある場所から、さらに地下に落ちたってことだと、先生は申しておる。そうだろうなぁ、お釜の底が抜けて、核燃料がさらに下に落ちれば、こりゃ手が付けられませぬ。
このドロドロに溶けた核燃料をどう始末するのか。この先何十年の話でござろうけれど、いまはその手段さえないのでござる。
その間、放射性物質はダダ漏れ。ニッポン国中、放射性物質まみれでござる。米国の資料などによると、北海道でも道東方面は汚染が進んでおるらしいという。なんだかなぁ…
で、今回のお話で一番重要なのは、やっぱ、電力は足りてるらしいってことじゃ。政府や東電発表の大ウソは、ニッポンの電気の30%が原発で、だから原発が止まると電力不足になるという論理でござる。
そりゃ、原発が全て稼働していたらそうでしょう。ただし実態はというと、原発は13か月、18か月、24か月を超えない範囲で定期点検で停止する。
ゆえにご当地の泊原発もいまは1、2号機が停止中でござる。そんなこんなで、ニッポン国中で常に数多くの原発は止まっておる。
したがって、原発が必要電力の30%も担っておるはずがない。「エネルギー・経済統計要覧」によれば、2009年時点でも、火力と水力をフルで動かせば、原発はまるでいらない算数になっておる。
つまり、火力発電の稼働率を下げているから、電力不足になりかねない。火力発電を全て稼働させれば、最大電力需要は賄えるとしておる。
そんなこんなの大ウソをこいてまで、なんで原発にこだわるのか。原発を持っておるということ、原子炉を制御できるということは、とりもなおさず「核兵器」がいつでも造れます、ってことを世界にアピールするためだという。
原発から出る核のゴミの中には、放射能が強いため取り扱いの難しいプルトニウムという物質も生成されておる。
実は、このプルトニウムがあると、原子爆弾を造ることができるのだそうな。なんでも、自衛隊幹部は、外国プレスからの質問に答えて「原爆は半年でできる」とのたまったとか。
ようは潜在的な核保有国であることをアピールすたるため原発が必要だというのだ。なるほどねぇ。仮にそうであるとしたって、この狭い地震国に、55基だかの原発は必要かねぇ?
世界には440基の商用原発があるそうだけど、1割を超える原発が日本にあるってなんか変ではないのか? TPPは、参加していいもんか、ダメなもんか、さっぱり判断のつかないややこしさでござりまするが、原発は、はっきりしておりまする。
地元民やら地元自治体を、交付金でがんじがらめにしておいて、否が応でも作り続けてきた我がニッポン国の原発。もうそんなドロドロしたエネルギーは、止めるのがよろしい。
風力、水力、地熱、バイオマスなどなど、新エネルギーを開発して、新たな産業や新たな起業をする方が、前向きで明るいのではないかねぇ。原発建設を巡る嫌らしいあれこれ、もう聞くもの見るのも嫌でございます、ハイ。
http://www.youtube.com/watch?v=bMRD3p2nuuI ←田坂広志、前内閣官房参与の日本記者クラブでの講演。聞いてみてみ!!