午前7時の気温は、プラス1度。どんより曇り空の朝でござる。夜に雨が降ったらしく、デッキは濡れて、雪も融けておりまする。
まもなく12月というのに、温かな冬ですなぁ。若いころなら、「もっと寒くなって雪がごっちゃり降らんかなぁ」と思ったところでしょうが、ぢぢぃはなんかホッとしたりして。60の爺さん、情けないことになっておる。
昨夜は、毎週恒例のテレビ朝日「TVタックル」を観たのでござる。元財務省の官僚で、現在は嘉悦大学教授の高橋洋一さんが、財務省のプロパガンダを大批判しておった。
おぢも「ニッポン経済、このままだとそのうち破たんする」と思っておりましたけど、それもこれも財務省によるプロパガンダ、大ウソだというのじゃ。
我がニッポン国には1000兆円という借金がある。とんでもない巨額の借金なわけで、だからニッポン経済が破たんの危機かというと、そうではないのだそうな。
ポートフォリオってことで考えるなら、しっかりこの国の資産も見なきゃならんという。その資産、650兆円あるという。
したがって、差し引き350兆円の負債があるわけだけど、貿易黒字やらなんやらを加味すると、ギリシャなどのように、経済破たんするレベルではないのだという。
リスクを回避するために開発された金融商品のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)でみても、ニッポンの評価、ギリシャなんぞと比較するレベルではないそうな。
もちろん、現在のように、税金として入ってくる金の2倍を超える金を使うなどというのは、世界のどっから見ても異常事態でござる。
ではありますが、財政が破たんしかねない状況かというと、これがまるきり違うのだそうな。
そう、おぢはすっかり財務省のプロパガンダに乗せられておったってことじゃ。この高橋さん、財務省に居た時は、対外向けにニッポン経済の実情を広報しておったそうな。
つまり、外国向けには、「ニッポン経済は健全で問題がない」と正しい広報をする一方、国内向けには、「ニッポン経済は、危うい、破たん寸前」とプロパガンダしてきたのだという。増税したいがためにそうしてきたのが財務省だそうな。
とんでもないのぉ、財務省。でもって、この路線に丸々乗っかっておるのが、野田どじょうだそうな。財務省、怖いところですなぁ。
それにしても、こんなことでは、国益を無視して省益のみ。あまりに酷くないか? 国滅びて官僚だけが生き残る、んなことでいいのか。加えて、この円高じゃ。
円高についは、これはあちこちで言われておるけれど、ようは日銀が、お札を増やさないから。これにつきるのだそうな。円をジャンジャン増刷さえすれば、円安へ簡単に誘導ができるという。
つまりは、インフレに誘導すれば、デフレも解消し、円高も解消されるという、まことに結構なことになっておる。ではそんな簡単なことを何で日銀はしないのか?
日銀が恐れておるのは、どうやらバブルの再来だそうな。とはいえ、もう20年も資産デフレが続き、株価も税収も落ち込んでおる。
まさに「熱ものに懲りてなますを吹く」状態。財務省も日銀も、一体全体、このニッポン国をどこへ導こうというんかねぇ。頭がクラクラいたしまする。
しかも、今回の消費税の増税も、実際、税収アップになるかというとかなり怪しい。みんなの党幹事長の江田憲司さんに言わせれば、前回3%から5%に消費税を増税して以降、税収は逆に減っておるそうな。
消費税の増税によって、消費が鈍り、税収が落ち込んだということか。だったら消費税の増税、意味ないじゃんって話でござる。
しかも、財務省の走狗と化した野田どじょうは、増税の決定後に解散するとか申しておる。どっからどうみても、おかしい。
なんとかせんかい、二千回、と思うけど、国税庁を抱える財務省と闘おうという、性根の座った政治家は、見当たりませぬ。
やっぱ、父がヤクザだったくらいの橋下徹さんを、国会に呼び寄せないとニッポンはダメかねぇ…