おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

陸山会裁判の闇

2012年01月12日 | Weblog

午前8時の気温は、マイナス13度。7時前は15度でござった。どんだけ冷え込むのかと、ビビっておったけれど、きのう日中から今朝にかけては、マイナス7~8度から15度程度でござった。

日中も寒いというあたりが、寒気の影響でござろうか。この先は、マイナス30度もあるのかなぁ。いずれにしても、寒い冬には違いございません。

おかげさんで、雪はサラッサラ!! スキーヤー、スノーボーダーにとっては、近年まれにみるグッドコンディションでござる。

連日ふあふあの深雪が楽しめるスキー場は、ご当地だけ。世界のどこ探してもこんなところはありませぬ。だから外国人がやってくる。

ニッポン人の皆さんも、もちょっと遊びに来てほしいと思うけど、どうよ?

さて、陸山会の土地取引を巡る裁判、きのう小沢一郎への被告人質問を終えて、山場を越えたそうな。別に小沢一郎を擁護するわけではござりませんが、この問題は、当初から変なのだ。

そもそも、この問題は、09年の総選挙直前に突然、事件になった。政権交代のまさにその直前、検察は野党第一党の党首に強制捜査をかけたのでござる。

ほかの時ならいざ知らず、「政権交代選挙の直前」だ。どう考えても異常事態でござる。しかもその後の経緯といえば、この件を検察が2年間も捜査して、不正を発見できず捜査は終了しておる。

そこですべて終了かと思ったら、今度は強制起訴ってのが、今回の裁判でござる。ついでながら、これまたそもそも、「政治資金規正法違反」の場合は、形式犯で、一般には修正申告をして、それで終わり。

なのに政権交代目前の野党党首を起訴したわけで、なんとも怪しい意図を感じまする。とりわけ、政権交代目前というあたり、民主主義国家とは思えぬ異常さでござる。

そこへもってきて、秘書の供述調書といわれるものが、「検察によるでっち上げ」という、おまけまで明らかになっておる。ようは検察が書いたシナリオ通りに事件を進めるために、調書をでっち上げるというデタラメが行われたのじゃ。ヒデーなぁ。

とはいえ、小沢一郎も問題なしかといえばそうでもない。4億円もの金の出所がムニャムニャしておる辺りは、まことに不可思議であります。ただし、ゼネコンからの金という筋は否定されておる。

そんなこんなの越山会裁判、きのうで山場を越えて、4月にも判決だそうな。もし検察による小沢一郎の起訴がなかったら、民主党政権、こんなお粗末なことになってたかねぇ?

与党経験のある党首が、政権党となったよちよち歩きの民主党を引っ張っておったら、こんなお粗末な政治になったか?

こうなると、検察がニッポンの政治史を変えた、ともいえるわけで、暗澹たる気持ちにもなりまする。名ばかり民主国家ニッポン、支配しておるのは右も左も既得権益の恩恵をこうむる人たちばかりで、一般庶民は蚊帳の外。

こんな逼塞感をなんとか打ち破ってほしいけど、ニッポン政治に明るい兆しはいまだ見えませぬ。何とも情けないのでございます、ハイ!!