午前6時の気温は、マイナス10度。しらしらと夜が明けてきておって、天候は晴れ。雪の降ってない朝は、ホッとする今日この頃でござる。
ご当地の皆さんのここんところの挨拶といえば、まずは「今年は雪が多いねぇ」ってところから始まりまする。
いまは一服しておるとはいえ、まさに冬本番。雪はこれからもジャンジャンガンガン降るのでござる。
薪小屋も物置小屋も雪は下ろしたものの、そのあとはというと、いまんとこ、放置プレーでござる。
今週から来週にかけては、ちょいと仕事も忙しい。ってことで、雪には降ってほしくないのではありますが、仕事が一段落したら、ぱふぱふをいただきにスキーにも行きたいので、そのころは降ってほしい。
なんとも悩ましいことになっておるのじゃ。
きのう、毎年ご当地に来ておる豪州人インストラクターにばったり出会いましたです。聞けば、今シーズンは昨シーズンの半分程度しか、豪州方面からのスキー客は来ていないそうな。商売あがったりだという。
で、「やっぱ、円高の影響かい?」と尋ねたら、言下に否定してこう言いましたです。
「フクシマ!!」
そう、スキー、スノボの外国人客が少ないのは、原発事故とその後の放射性物質の拡散だそうな。とりわけ少ないのはお金持ちだそうな。そうだよなぁ、冷静に考えてみれば、円高でも、金持ちなら来るわなぁ。
かつてチェルノブイリの事故があったとき、ニッポン人も欧州旅行を控えましたです。ニッポンよりはるかに広いヨーロッパでの事故でさえ、ニッポン人は寄り付かなかったではないか。
まして、狭いニッポンに遊びに来るのに、ほんの少しの危険でもあれば、避けるのが当たり前田のクラッカーでござる。
ようは、我がニッポン政府がなんと言おうと、「ニッポンは危険」だと思っておるってこと。大事な子供や孫を連れて、お金持ちがわざわざニッポンに来るわけがござりません。
遠くても、ニッポンより料金が高くても、そりゃ空気のきれいなカナダやアメリカに行くってもんだ。
放射性物質の影響などまるきりないところで、気持ちよくスキーやスノボをしたいというのが、ごくフツーの感覚。ご当地が安全だとしても、経由してくる成田空港やらは、フクシマからそう遠くない。
来ておる方も、「関西空港が便利」とか申しておるけど、理由はそれだけではないような…
いずれにせよ、こうしたことを「風評被害」で片づけていいものか? ニッポンという国が、「国際的にも信頼を失っている」ってことのような気もするけれど、そこらあたりはどうよ?
野田アンポンタンがいくら「原発事故は収束した」と唱えても、外国人はそんなことは信じておりませぬ。困ったことでござります。
そんな中、きのうは関電の大飯原発のストレステストの1次評価を「妥当」とする審査書の素案を、原子力保安院はまとめたのだそうな。
フクシマが何一つ解決しないままというのに、原発は再稼働へ向けて動き出しましたです。さっぱり、安全でも安心でもない原発が、ドンドコ動き出す気配でござる。
これまで同様の手続きで、再稼働なんかしていいんかい? と思ったら、実はまもなくIAEAが視察に来る。だから妥当だという判断をしておく必要があったのだそうな。なんだかなぁ。
ではありますが、出来レースの会議とはいえ、きのうの妨害行動はいかがなものか。ああいうやり方では、一般市民の共感は得ることは、到底できないと思いましたです。
脱原発、反原発運動、も少し冷静な対応が必要かと思いますです。その一方、昨夜の審議を途中からボイコットした学術関係者がふたりだけということで、いかに偏った人選が行われているかも分かっちゃった。なんだかなぁ…
そうかと思えば、こんどはSPEEDIが不確実だと、「内閣府原子力委員会」が言い出したとか。「原発事故の調査・検証員会」が、SPEEDIの予測情報の提供が行われていれば、適切な避難経路を選べたと、つい先日述べたのとは、対立するのでござる。
一体全体、どうなっておるのかこの国は!! それもこれもリーダーである野田どじょうが、ムニャムニャしておるからに他ならない。
リーダー不在で、ふあふあ浮遊する我がニッポンだもの、外国人も来るわけないですわ。この国、いよいよあきまへんなぁ。