おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

オチガビワイナリー

2014年06月02日 | Weblog

 

午前7時の気温はプラス12度。晴れの良い天気です。

きのうは余市町にあるオチガビワイナリーで「苗植え会」があるというので、夫婦して行ってまいりました。

おぢが応援するこのワイナリーは、ニッポン国内に、そうざらにあるワイナリーではございません

ブドウを自分たちで栽培し、それを原料にワインをつくり、販売し、併設するレストランで食事しながら楽しめるという、本格自家栽培ワイナリーなのです。

このワイナリーを応援する理由はいくつかあります。

まずは上記のように、自分たちで育てたブドウでワインをつくるという、世界ではごく当たり前だけど、ニッポンでは数少ないワイナリーだということ。

ニッポンでは、酒造メーカーが農協を通じてワイン用ブドウを安く買い付け、これを使ってワインをつくるのがいまも一般的。

各種ブドウをごちゃまぜにして、ワインを造ったりもするそうですから、国内のワインメーカーは相当に怪しい。

さらにこのワイナリーが目指すところがエライのです。

アメリカ・カリフォルニアのナパバレーにはなんと400ものワイナリーがひしめき、それぞれ活況を呈しておるとか。

そこで、オチガビワイナリーが中心となり「余市に30~40ものワイナリーを集めたい」とあちこちに働きかけているのです。

「自分さえ儲かればいい」といった、狭い了見ではないのです。

あっちにも、こっちにも個性的なワイナリーが出来て、余市の町が活性化することが目的というから、ステキなのです。

電力会社のように、地域独占状態で、新規参入ができないのでは、お客に選択権というもんがない。

社会主義国家ではありませんから、競争があって、切磋琢磨して業界は発展する。

そして数多くの個性的なワイナリーができるためには、人材育成が喫緊の課題ということで、「ワイナリー塾」を今年開講しました。

塾生はまだ1人ですが、将来ワイナリーの醸造長か、経営者となる人材です。

落さん夫妻の願いどおりになれば、高齢化でこれまで衰退する一方だった余市のワイン用ブドウ畑は、いきなり活況を呈し、全国各地から若者たちも集まります。

ご当地ニセコとの連携もあるでしょう。

落さん夫婦の夢がかなえば、地域が元気になることが、容易に想像できるのです。

写真はきのうの苗植え会で、落さんが参加者に苗の植え方を指導してるところ。

参加者したみなさんは、2時間ほど作業して、近くの水明閣でジンギスカンの昼食をいただき、その後ワイナリーでデザートとお茶をいただきました。

ボランティアで苗を植えたわけですが、「ファンを増やしたい」「みんなでつくるワイナリー」にしたいという経営者の想いが伝わります。

ワインより日本酒の方が大好きなおぢですが、今後もオチガビさんをじゃんじゃん応援することにしておるのです。

苗植え会は8日と15日にも開催されます。