おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

チェルノブイリとそっくり

2014年06月13日 | Weblog

 

午前7時の気温はプラス13度。昨夜から土砂降りの雨がようやく止みました。

風もあって、予報によると今日は終日小雨だという。

天気が悪いもんだから、気分も体調もイマイチでござる。

昨夜は「MOZU」の最終回も観ちゃって、就寝は10時半を過ぎました。

体調はさっぱりあきまへん。

さて、

今週号の週刊現代、青沼陽一郎さんの「福島の子どもに『甲状腺がん』 いまの段階で、これだけは断言できる」を読みましたかね。

「チェルノブイリでも放射線誘発性の甲状腺がんはすべて乳頭がん」だったと言っておるのは、首相官邸の「原子力災害専門家グループ」に名を連ねる山下俊一福島県立医科大学副学長だ。

「年間100ミリシーベルト浴びても人体に影響は無い」と豪語し、地元から大ヒンシュクを買っておる医師でもある。

そしていま、福島で見つかっておる50人の小児甲状腺がんのうち、49人が「乳頭がん」だそうな。

あれ!? 専門家の山下さんよ、福島はすでにチェルノブイリとそっくりでないの?

「チェルノブイリの甲状腺がんがすべて乳頭がん」と言っておったのはほかでもない山下さん、あなたです。

なのに、福島県立医科大学は一貫して福島第一原発と子どもの甲状腺がんの因果関係を否定しておるそうな。

わけがわからん。

疫学の専門家である岡山大学の津田敏秀教授は「今後の大きな焦点は甲状腺がんの発症がチェルノブイリの規模を越えるかという点と、いつ政府が原発事故との因果関係を認めるか、でしょうね」と述べておる。

ただし考えられるのは、水俣病のパターンだそうな。

つまりは当初、水俣病と水銀との関係を国は認めず、このため被害は拡大し、訴訟が相次いだ。

それと同じことが、今回も繰り返されようとしておるというから、クラクラいたします。

そして問題は、原発事故による放射性物物質が、東北から関東、そして首都圏へと流れ込んでいることだ。

しかし、福島県以外の子どもたちの甲状腺検査は、まったく実施されていない。

津田教授はこうも述べておる。

「汚染の度合いが低くなるとしても、人口密度は東京や千葉、埼玉のほうがはるかに高いですから、発症する数はもっと大きくなる。それともう一つ、子どもに限らず、事故当時18歳以上だった人たちの甲状腺がんも、急激に増えるでしょうね」

事故から来年3月で丸4年、福島第一原発事故による被害とその影響は、この先一気に拡大する可能性がある。

首都圏の子どもはもちろん、大人も甲状腺の検診がいずれ必要になるのではないかね。

甲状腺がんが、この先福島県から東北、関東に広がる可能性がないと誰が言い切れますか。

15万人の流浪の民と、増え続ける甲状腺がん、それでも原発が必要ですか???