おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

スペインの再エネ5割超!!原発の電気を買わない時代

2015年08月11日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス20度。

朝霧が立ち込めておる。

だからきょうは、良い天気になるのでは?

…と期待しましたが、どうやら終日曇りの予報だ。

午後3時には弱い雨だという。

お天気の回復は木曜日以降のようでござる。

さて、

川内原発がきょうから再稼動だそうな。

約2年間続いた「原発ゼロ」の時代が終わります。

まことに残念ですが、これから次々再稼動するのでしょう。

そして、人間のやることですから大なり小なり事故が起きます。

これに大地震や天変地異が重なれば、再びフクシマの悲劇が繰り返される可能性も出てくると、容易に想像できちゃう。

今回の再稼動は、来年4月に迫った「電力の完全自由化」を睨んだ動きと連動しておると、おぢは考えます。

ニッポンの10電力会社は、これまで地域独占の〝殿様商売〟をしてきました。

おかげさんで我が家も、北海道電力の電気しか買うことができなかった。

選択の余地などなく、地域の電力会社から電気を買うしかなかった。

しかし、4月からは他の先進国並みにようやく完全自由化されますから、新しい電力会社の電気を自由に買うことができる。

電気にもようやく「大競争時代」がやって来るのです。

新しい電気の市場は7兆円ともいわれております。

すでにガス会社が次々発電所を建設しており、新規参入する企業も多い。

管内では泊原発のお隣岩内町にメガソーラー発電所も建設中で、11月末には完成するそうな。

この電気は北電に売るのだそうですけどね。

一般にはスマホの料金と電気代のセット販売なども出てくるのでしょう。

いきなり競争が起きるわけですから、当然のことながら電気料金は安くなる。

そこで、これまで多額の費用をつぎ込んできた原発を動かさないことには、原発のない沖縄電力を除く9電力の経営は危うくなる。

だから再稼動なのでしょう。

一方、ヨーロッパでは自然エネルギー、再生エネルギーが大きく伸びておる。

スペインに至っては、全電力量に占める再生可能エネルギー由来の電力の比率はすでに52.7%に上る

ニッポンでは高いとされる太陽光発電のコストも、この5年間で太陽光パネルの平均価格は75%も低下した。

世界の多くの地域で、自然エネルギーのほとんどが化石燃料による発電と同じか、それより安いコストで発電しているのです。

なんとニッポンの再エネ電気のコストは世界の5倍というから呆れます。

ニッポンを置き去りにし、再エネのコストは急落しておるのです。

ニッポンの再エネコストが世間並みになれば、再エネによる発電は画期的に安くなる。

そうなれば、危険でコストの高い原発は、自然淘汰される可能性が大きいじゃん。

トイレもなけりゃ、コストも高い、加えて事故の危険が大きい原発、競争原理がしっかり働けば、終焉の時はそう遠くない。

とりあえず、選択肢の広がる我が家では、「原発由来の電気」は買わず、いくつかある自然エネルギー、再生エネルギーを使った電気を買うことにしておる。

共産国家並みに、延々と10社に独占されてきた電気は来年4月から様変わり。

原発でつくった電気は買わないという「不買運動」が、あちこちで始まるかもしれません。

川内原発の再稼動は残念ですが、電力自由化、コスト削減、さらには不買運動で、この先原発はズンズン追い詰められる気がしますけど、どうよそのあたり???