おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

ネトウヨの皆さんは、文藝春秋「大勲位の遺言」は読まれたか?

2015年08月25日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス14度。

晴れておって、朝霧が立ち込めておる。

きょうは久々、良いお天気に恵まれそうです。

あたりは少しづつ紅葉も始まり、本格的に秋の気配。

夏は終わりましたわ…

さて、

非武装地帯の韓国側で地雷が爆発、韓国軍兵士が負傷し、これがきっかけで南北朝鮮に緊張が走っておりました。

地雷に対抗し、韓国は北の体制を批判する軍事放送を開始。

一方、わけわからん北朝鮮の金正恩は、この軍事放送に対して「準戦時状態」を宣言しちゃいました。

でもって、砲弾は発射するは、潜水艦は出撃するはの大騒ぎ。

さらに北朝鮮の朝鮮中央テレビは、朴大統領の写真を使って射撃訓練したことを放映。

これには韓国も怒った。

…って、事件後の展開は、こう言っちゃなんですが子どものケンカでござる。

とはいえ、軍事衝突に拡大する可能性もあったわけで、笑えない事態だわ。

場合によっては、こんなことで本格的な戦争に発展したりもするのでしょう。

ひとまず収まったようで一安心でござる。

戦争ってことで言えば、先の大戦について、文芸春秋9月号が中曽根康弘氏の「大勲位の遺言」を掲載しておる。

元総理で、右寄りの代表が、先の戦争を振り返り、「まぎれもない侵略行為だった」としておるのです。

右寄りの皆さんには、ご一読をお勧めします。。。

太平洋戦争について「遺言」は、こう述べておる。

「昭和15年に時局が厳しさを増す中、企画院を中心に各省庁・陸海空・民間の若手エリートが集められ、総力戦研究所が設立された。机上演習では、長期戦に日本の国力が耐えられず、敗北が避けられないと結論が出されている」。

「にもかかわらず、そのような客観的な研究・分析を無視する形で開戦へと突入し、敗戦という無残な結果となってしまった」

「国民に対する責任を考えれば、当時の指導者の戦争責任を他者による東京裁判という形ではなく、日本人自らが裁き、自らの責任において決着をつけるべきものであったと思う」

あの戦争が正しかったというのではなく、間違いだったと、至極まっとうな見解を示しておる。

ただ、東京裁判については、気に入らんのでしょう、「日本人自ら裁くべき」というけれど、そりゃ現実的にはムリだったろうね。

何せ負けたてしまったのですから、どっちが裁くかは、明明白白だとは思いますがね。

さらに大勲位はこう続けておる。

「他方、アジア諸国の国民に対しては、その戦争はある面、侵略戦争でもあった」。

また「特に中国に対しては~中略~侵略的要素が非常に強くなったといえる。日本の中央政府の不拡大方針に反して現地の軍が武力行使を拡大し、張作霖爆殺事件、柳条瑚事件などを引き起こした」

そして「これらの事件とその後の中国国内への事変の拡大は、中国民族の感情を著しく傷つけたと言わざるを得ない」とした。

さらに「また、資源獲得のための東南アジア諸国への進出も、当時、西欧諸国による植民地支配に苦しんでいたとはいえ、現地の人からすれば日本軍が土足で入りこんできたわけで、まぎれもない侵略行為だったと言わざるを得ない」としておる。

「不沈空母」発言で物議をかもした元総理ですが、過去の戦争に関しては、誤りだった、侵略行為だった、ことをちゃんと認めておる。

ご立派でござる!!

太平洋戦争では、310万人の日本人が亡くなり、そのうち80万人がなんと民間人。

アメリカによる日本本土の無差別爆撃と、沖縄戦で日本兵に翻弄され、時には日本兵に殺された県民でござる。

そして残り230万人の兵士の「7割が餓死」という愚かな戦争でした。

これを誤りだったとする中曽根氏、歴史認識は至極まっとうでござる。

安倍総理は爪の垢でも煎じて飲んではいかがか!!