おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

PM2.5で思い出す昔の「スモッグ」

2015年12月10日 | Weblog

 

寝坊いたしました。

ズンバの翌朝は、なかなか床を離れることが出来ませんのです。

そんな午前8時の気温はプラス3度。

晴れの良いお天気でござる。

風が少しあって、中国からやってきたPM2.5を含んでおるそうな。

いきなり気分が悪い。

そんなことで、ちょいとあたりを見回せば、少しばかりモヤっておるような…

こんな歳になっちゃってますから、もうたいした影響なんぞはないのでしょうが、きょうは外にはあまり出ないようにしようかしらん。

何遍も三遍も書いてますけど、

冬の間「スモッグ」というのがニッポン国中に広がっておったのは、おぢが小学校高学年から中学、高校にかけてだった。

当時冬の札幌はというと、いまの北京とそう変わらんかった。

だけど、子どもも大人もマスクなんぞ付けてませんでしたわ。

匂いも酷かった。

おかげさんで、外を出歩くと鼻の穴は真っ黒!!

当時札幌テレビ塔から大通公園を望めば、遠くの山々ははっきりクッキリですが、眼下の公園はスモッグが帯状に滞留し、視界不良でござった。

暖を取る燃料といえば、フツーの家庭では石炭と相場が決まっておった。

お金持ちの家庭は、灯油や重油のボイラーなんか使って集中暖房しておりました。

石炭からつくった高カロリーのコークスを、燃料に使うお金持ちもいたような。

でもって、一般家庭が使う石炭にも、高価なものとお安いモノがあって、高価な石炭はキラキラ輝いておりました。

我が家のはお安いので光ってませんでしたわ。

これまた安いのは煙が多いわけ。

いずれにせよ、家庭の石炭ストーブからは、蒸気機関車のようにモクモクと黒い煙や白い煙が出ておりました。

脱硫装置なんぞは、当然ながらついてないわけだ。

それが札幌市内のほぼすべての家やビルから出るもんだから、とんでもないことになっておった。

そもそもスモッグは、イギリスが発祥でござる。

産業革命後のロンドンといえば、燃料は石炭で煙が凄いことになっておった。

そこにロンドン特有の霧が加わった。

そこで、スモーク(煙)とフォッグ(霧)を合わせてできた造語がスモッグだった。

いまはもう使わない言葉ですけどね。

中学生の頃は、これに車のスパイクタイヤの粉じんが加わった。

アスファルトの路面がスパイクで削り取られ、これが舞い上がる。

道路は削り取られ、道路の隅にはこの粉塵がキラキラ大量に溜まっておりましたわ。

これが風で舞い上がって、人間さまは大量に吸い込んだ。

おぢ世代の肺なんぞ、ムチャクチャでござる。

加えて高校2年の頃にはタバコ吸ってたしなぁ、、、

そういえば、タバコをお休みして丸8年が経ちましたわ。

来年4月で丸9年ですか…

吸ってた頃に比べりゃ、たいした喉の調子もよろしいね。

たまに高校同期の皆さんと会うと、タバコを吸うヤツが多くて「ビックリぽん」呆れます。

石油ストーブを使うようになり、北海道からスモッグは姿を消して、喫煙者も段々少なくなり、すっかりいい空気に慣れてきた。

そこへもってきて中国からPM2.5だもんねぇ、、、

世の中、なかなかうまいことにはいかんもんですなぁ、、、