おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

世界は「虚偽のニュース」で動く

2016年12月10日 | Weblog

 

午前6時の気温はマイナス4度。

荒れ模様のお天気、積雪は10センチを超えております。

札幌管区気象台の予報によると、ご当地は冬型の気圧配置が強まって、今夜にかけてずーっと吹雪だそうな。

冬将軍、いよいよ到来でなのござる。

さて、

先日アメリカ・ワシントンの人気ピザレストランで、男がライフル銃を発砲する事件があったそうな。

ネット上でこのレストランが「児童売春組織の拠点」と名指しされたため、男が疑惑究明のため店に押し入り発砲したのだという。

「児童売春組織の拠点」と決めつけたのは、「インフォウォーズ」というウエブサイト。

このインフォウォーズ、「オルト・ライト」(オルタナ右翼)と呼ばれる超保守運動の関係者らの間で人気のサイトだそうだ。

困ったことにこのインフォウォーズは、反論に耳を貸さず、証拠を一切示さないまま、この店が児童拉致組織に関与しているという情報を垂れ流していたからややこしい。

しかも、ヒラリー・クリントンらが関与しているとして「ピザゲート」とまで呼ばれていたそうだ。

実際には全くのデマだった。

デマに踊らされて、ピザ屋で発砲の大騒ぎです。

ケガ人がいなくてよかったけど、バカバカしいけど、こういうの怖いなぁ、、、

政治の世界の皆さんは、この手の大ウソを平気でついたりする。

頭が悪いとされたアメリカ大統領のジョージ・ブッシュが、イラクに進攻したのは「イラクが大量破壊兵器を所有」しているからだった。

ところがそんなもんはハナからなかった。

このイラク攻撃にはフランス、ドイツ、ロシアなんかが強硬に反対したけど、イギリスのブレア政権とオーストラリアはこれを支持。

ニッポンもこれに追随したのは記憶に新しい。

この情報、亡命イラク人がフセイン政権打倒のために、大量破壊兵器を保有しているとの情報を捏造し、アメリカ当局に伝えたともいわれておるけど、事実関係は今も不明だ。

いずれにせよ、イラク戦争の大義名分である「大量破壊兵器」など、どこにもなかったわけ。

デマで戦争して、おかげさんでイラク人50万人以上が死んでおる。

米兵も4000人以上の死者を出した。

この戦争を支持したイギリスの当時のブレア首相は「大量破壊兵器はなかった」と国民にお詫びしたけど、ニッポン政府は頬かむりしたまま。

国民にお詫びしないでどうする!! と思うけどね。

で、ニッポンでデマといえば「原発の電気は安い」!!

これに尽きますな。

3.11の事故が起きて、原発推進派は「原発がないと日本経済は破滅する」と、とんでもないデマを申しておった。

あの事故からつい最近まで、ニッポンでは原発は1台も稼働してなかったけど、ニッポン経済の破たんなんて、丸きりございませんでした。

ニッポン国民、デマに踊らされたのです。

これに加えて、きょうの毎日新聞電子版によれば、福島第一原発の事故処理に係る費用が、なんと当初の2倍21.5兆円だそうな

でもって、経産省は「追加費用を電気料金への上乗せや税金などで賄う方針を提言案に明記した」とか。

バカなことを行ってもらっては困ります。

元々民間会社の東京電力、事故のツケを国民が負担するってことがそもそもおかしい。

そして、新電力にも大手電力の送電線を使う際の利用料として、費用負担させるというのが経産省の案だ。

過日も書いたけど、新電力にも事故の追加費用を負担させるというのは、まったくの筋違い。

電気料金が等しく高くなるってことだ。

東電だけではムリなら、原発を所有する電力会社が3.11のツケを払うのが筋だろ。

昔はともかく、いまはポンとそこらに置くだけで発電してくれる太陽光や風力発電の方がよっぽど安いに決まっておる。

原発の電気は安いと大ウソこいてきた原子力ムラの責任はメチャ大きいと、この際ちゃんと申しておきましょう。